【目次】
・エアプとはネット用語？ 意味や由来について
・エアプの使い方を例文でチェック
・エアプをする人の特徴や心理とは
・最後に
エアプとはネット用語？ 意味や由来について
◆エアプの意味
「エアプ」という言葉を聞いたことはありますか？ TwitterやInstagramなどのSNSやゲームでチャットをすることの多い方は、聞いたことがあるかもしれませんね。
「エアプ」とは「エアプレイ」、「エアプレイヤー」の略語のこと。2016年頃から、ネットやゲームをする若者間で使われていますよ。
「エアプ」は「自分が体験したことのないことを、あたかも体験したことがあるかのように振る舞ったり話したりする行為」を指します。「知ったかぶり」と言い換えることもできますね。ですから、あまりいい言葉として使われることはありません。
ゲームなどでは知識が浅いにも関わらず、上から目線でアドバイスをするような人に対して、「エアプ」という言葉を使います。そのため、「エアプ」をする人は、「ウザい」「にわか」という印象を抱かれがちです。
◆自分に対してエアプを使ったときの意味
良い印象を持たれない「エアプ」ですが、実は自分に対して使うと意味が変わってきます。自分に対して「エアプ」を使うと、「謙遜」や「自虐」的意味が含まれるようになります。
「エアプになってしまいますが」と事前に知識が充分ではないことを断ってから発言をすると、「知ったかぶり」とは思われませんよ。
◆エアプの由来
「エアプ」のもとになった「エアプレイ」「エアプレイヤー」の「エア」は、「空気のようなもの」「中身のないもの」。「エアギター」や空気椅子を意味する「エアチェア」の「エア」を想像すると、わかりやすいかもしれませんね。
「自分で経験したことのない、中身のないプレイ」。それが転じて「エアプレイ」となり、さらに略された結果、「エアプ」となりました。
エアプの使い方を例文でチェック
1：「この人、ネットに出てくる知識しかないな。エアプ認定します」
「エアプ認定」はネットゲームやゲーム実況動画で使われる言葉です。それまではゲームの攻略方法やストーリーなどについて、「情報通だ」といわんばかりの態度をとっていた人の知識が、ただの知ったかぶりだったと判明したときに使う言葉になります。
ただし、場合によっては知ったかぶりではなく、勘違いをしていたということもあります。そういった勘違いだった場合に、「エアプ認定」を使うかは人それぞれです。
2：「そんなこと誰でも知ってるから。エアプ乙」
「エアプ乙」は、主にネット掲示板などに書き込まれる言葉です。ここでいう「エアプ」は「知ったかぶり」という意味ではありません。「エアプ乙」の「乙」は「お疲れ様」という意味。「エアプ認定」された人を、「エアプお疲れ様、もう帰っていいよ」と軽くあしらうときに使われます。
ネット掲示板以外にもゲームの世界では、あたかも自分が優位にいるよう思わせるために「エアプ乙」と言って、相手を煽る人もいますよ。「エアプ乙」は良い意味で使われる言葉ではないので、使う際には注意をしましょう。
3：「赤ちゃんが泣いたときはこうするといいよ。育児エアプなんですけどね」
実際に育児をしたことがないにも関わらず、知ったかぶる人のことを「育児エアプ」と言います。「育児」以外にも「恋愛」や「社会」、「受験」など様々なものと組み合わせることが可能ですよ。
ちなみに「恋愛エアプ」の場合は、「恋愛経験が一切ない人が恋愛を語ること」。「社会エアプ」は「社会人を経験したことのない人が社会人として振る舞うこと」、「受験エアプ」は「受験経験がないのに受験について語ること」を指します。
エアプをする人の特徴や心理とは
1：「自己顕示欲が強い」
「エアプ」をする背景の1つに「努力はしたくないものの、もっと注目を浴びたい」「自分のことを優秀だと認めてほしい」などといった自己顕示欲があります。
特に「エアプ」がよく使われるゲームやネットの世界では、スマホやPCで簡単に情報を得ることができますよね。そのため、「エアプ」をすれば手っ取り早く目立つことができ、自己顕示欲を満たすことが可能です。
「どんな手段でもいいから目立ちたい」などといった自己顕示欲がある人は、うっかりエアプしないように注意してくださいね。
2：「自尊心が強い」
「本当は知らないけど、知らないことを正直に言うのは恥ずかしい…」。なんて思ったことはありませんか？ これも気をつけないと「エアプ」に繋がる可能性があります。特に「無知だからと相手に見下されたくない」と考えてしまう人は、要注意です。
自尊心の強い人は、人から見下されないために見栄を張ってしまうことがあります。行き過ぎた見栄は、「エアプ」に通じてしまうのでご用心を。
3：「自分に自信が持てない」
自尊心が強い人だけでなく、自尊心がない人も「エアプ」をしてしまう傾向にあります。自尊心がない人は「自分が知識を持っていないことを知られると、嫌われるかもしれない…」と不安になり、会話を合わせようとしてしまいます。
その結果、自分が知らない話でもあたかも知っているかのように話を合わせてしまうため、つい「エアプ」をしてしまっていたりするのです。自尊心のない人が「エアプ」をしないためには、「色々と考えすぎないようにすること」。
相手に無理に合わせなくても、知識がないことを理由に嫌う人なんかいません。ですから、周りの評価を気にし過ぎないようにしましょう。慣れていない人には難しいかもしれませんが、そうすることが「エアプ」をしない一番の近道ですよ。
最後に
「エアプ」について理解できたでしょうか？ インターネットが普及し、SNSを通じて多くの人と繋がれる今の時代は、ついつい「エアプ」をしてしまうような状況が増えているかもしれません。「エアプをしてしまったばっかりに、周りから煙たがれてしまった」、なんて事のないようにご用心を。
