脆弱性ってなんて読む? 言葉の意味や使い方
新型コロナウィルスの対応にかかるニュースで目にすることが増えた“脆弱性”というワード。「テレワーク環境の脆弱性と脅威」「医療体制の脆弱性が露見」などと用いられていますね。
ところで、この「脆弱性」はなんと読むのでしょうか?
◆正解は、「ぜいじゃくせい」と読みます
脆弱性とは「ぜいじゃくせい」と読みます。「脆」はもろいという漢字ですが、なかなか馴染みがないですよね。危ないという字に似ていることから、きじゃくせいと読みたくなってしまうところですが、正しくは、ぜいじゃくせいです。
◆脆弱性の意味
脆弱性の読み方はわかりました。続いては、言葉の意味について解説します。デジタル大辞泉には、以下のように書かれています。
1. もろくて弱い性質または性格。
2. コンピューターネットワークにおける安全上の欠陥。オペレーティングシステムやアプリケーションソフトのバグ、開発者が予期しなかった利用方法などにより、悪意のある第三者によってコンピューターウイルスに感染させられたり、不正アクセスの被害にあったりするおそれがあること。
[1]と[2]どちらの意味も弱く、傷つけられやすい様子を表していますね。
◆脆弱性はITの専門用語? 使い方は?
脆弱性は、特に上記の[2]の意味であるコンピューターのセキュリティに関して使われる機会が多いことから、ITの専門用語と思われていた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、もろくて弱いという意味でさまざまな場面で用いることができます。
例えば、上記のように体制や組織に対しても使うことができますし、ストレス脆弱性のように身体に関して用いられることもあります。また、災害に対する家屋の脆弱性などのように建物に使うこともあります。このように対象を限定することなく、使うことができるんですね。
いかがでしたか? 脆弱性はすなわち弱い部分のこと。脆弱性を知ることで対策を打つことができますし、また、克服に向けたニーズがある部分ということでもあります。ビジネス的観点からもとても注目のキーワードなんですね。
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!