結婚相手として「仕事にアツい男性」はリスクが高い! その理由は?
キャリア系アラフォーの場合、今の生活の中心はズバリ「仕事」。つきあう男性に対しても、「仕事の話を対等にできる人がいい」「仕事に対して、野心がある人がいい」という理想を挙げる方がいます。「ワーカホリックで仕事が大好きな私と話が合いそう」なんてね。
でも、もしあなたが独身で、結婚相手を探したいと思っているなら、自分の首を絞めることになるかもしれません。
働く女性に理解のある男性は、バリキャリ女性と相性がいいはず。それなのに、うまくいかないケースは少なくありません。それにはいくつかの理由があるんです。
まず、個人的見解ですが、正直「仕事大好きオトコ」って、往々にして家庭的じゃないんですよね! イケメンなのに独身を貫いている、独身貴族なアラフォー経営者なんかは、そのタイプ。夢や野心を語っている姿が素敵… と思うかもしれませんが、日々ヒリヒリした選択をし続けることに慣れすぎて、家庭に収まる気がさらさらないパターンも…。
逆に、「結婚向きの男性」はというと… 家の中まで仕事をしたくない! ゆっくり仕事のことは忘れて癒されたい! というのが大多数。
◆「デキる女はモテない」じゃない! ダメなのは「脱げない鎧」
「仕事ができる女性はモテない、男受けが悪い」というのは誤りです。
男性の生涯賃金も下がってきている今、自立している女性は大歓迎! だけれど、「家の中でも、口を開けば、仕事の話ばかり」という女性はうんざり、ということなんです。
無意識に仕事モードになり、「私はデキる!」と優位に立とうとしている人は要注意。
毎日、競っている世界が当たり前になっていると、恋愛の場でも「鎧」が脱げなくなっているのが、うまくいかないもうひとつの理由です。つまり、男性はいつも仕事モードでいる女性には魅かれないということ。女性の社会進出には大賛成ですが、もしも婚活に弊害があるとすれば、これがそうなのかもしれません。
年を追うごとに部下ができ、男社会の中で生き抜くべく、どんな相手に対してもビシッと言うことが増えてきて、気付けば眉間にシワが… 私は、そんなアラフォー女性を“戦国女子”と呼ぶことがあります。
◆いつでも戦う準備万端! 戦国女子のマウンティング癖
戦国女子は恋愛や婚活でも可愛げを見せられず、常にファイティングポーズに、マウンティングの嵐。「私は! 私は!」と自分の話ばかり、「でも!」と否定的な会話ばかりになっていませんか?
実際の婚活現場の例ではこんなことがありました。
男性が「ご趣味は?」と聞けば、「プロフィール見てこなかったんですか? ぜんぶ書きましたけど?」と仏頂面。仕事の話題で、男性が「昨日は22時まで仕事で…」と言えば、「私は! 年中テッペンまで働いていますけど?」とマウンティングし、仕事トークになると大演説に! なんてケースです。
冷静に考えればわかるはず。協力し合うパートナーに、「あなたより私の方が上!」と競うことに意味があるのでしょうか?
実はかつて、私自身もそうでした。女ひとり経営者として駆け抜けて、男性たちと肩を並べるうちに、「鎧」という名のプライドを身にまとってしまっていたこともありました。
でも「これはオンナの魅力を消滅させてしまう!?」と気づいたのです。ちょうど婚活事業を始める頃でしたから、中身はバリキャリでも戦略的に「鎧を脱ぐ」方法を、自分自身の改革もしながら考えていったのです。
◆「どんな仕事をしているか?」では分かり合えない
そして、もうひとつ。仕事が大好きな戦国女子のみなさんにぜひ知ってもらいたいことがあります。
「どんな仕事をしているか」をいくら話し合っても、分かり合えません。
今までの人生では、あなたの価値観や人生観は「仕事」に紐づいていたかもしれません。でも、結婚して築いてくのは、仕事以外のもうひとつの人生。家庭でのプライベートのあなたに彩りを添えていくのが結婚生活なんですよ。
ぜひ婚活中や恋愛、デートの最中には、「仕事の話で盛り上がる」だけではなく、自分自身とお相手自身の考え方や、あなたの未来、人生観の話をもっともっとしてみてください。どんなライフスタイルで、どんな人生を築いていきたいのか? それがお相手選びの指針にもつながっていくのです。
仕事に打ち込んできたキャリア系女性なら、結婚後は共働き二人三脚で家庭を築けるような男性がいいですよね。だったら、いくら話が合っても、「家庭を顧みないワーカホリック男子」を選ぶのはリスク高。今はアツいビジネスの話でもしながら一杯飲むのが楽しいのは分かりますが、それは同僚や飲み友達に留めておけばいいんじゃないかしら。
植草美幸はいつでもあなたの幸せを祈っています!
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東京・青山の結婚相談所マリーミー代表 植草美幸
結婚相談所マリーミー代表、婚活アドバイザー。
1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーをスタート。
以後10年以上にわたり年間約1,000組に婚活のアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%以上の成婚率を誇る。(成婚退会者数÷全体退会者数で算出)
厳しくも親身なカウンセリングが評判で、テレビや各種メディアなどへの出演も多数。著書に『なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ(青春出版社)』、『婚活学講座 尊敬婚のすすめ(評言社)』など。
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