【目次】
・「知らない子ですね」とはどんな意味?
・知らない子ですねの元ネタは「艦これの赤城」
・知らない子ですねの正しい使い方・例文
・最後に
「知らない子ですね」とはどんな意味?
「〇〇? いえ知らない子ですね」、「いえ、知らない◯◯ですね」こんなフレーズをツイッターなどで、よく見かけますね。「知らない子ですね」というと、小さな子どもを前にずいぶん突き放した言い方のように聞こえますが、ここでの「子」は自分の知らない事柄のことをさしています。
つまり「知らない子ですね」とは、ある事柄について聞かれた際に、自分が知らない時に返す言葉として使われる定型句のことなのです。
一般的には「〇〇? いえ知らない子ですね」のように「〇〇」の中に自分が知らない事柄を入れて使われます。単に「知らないですね」というよりも、「知らない子ですね」と「子」をつけることで、少しおどけた感じのやわらかい言い回しに聞こえます。
もちろん単に「知らない」と表現しても意味は一緒ですが、実はこの「知らない子ですね」には元ネタがあるのです。元ネタを知らない人が聞いても、「あ、肩の力が抜けた言い方だな」と感じるぐらいかもしれませんが、元ネタを知っている人なら、思わずクスッとしてしまうことでしょう。
では、その元ネタを次でご紹介しましょう。
知らない子ですねの元ネタは「艦これの赤城」
「知らない子ですね」の元ネタは人気ブラウザゲーム「艦隊これくしょん—艦これ—」に登場するキャラクター「赤城」のセリフの1つです。
「艦隊これくしょん—艦これ—」は、2013年にブラウザ版のサービスが開始した育成シミュレーションゲームです。旧日本海軍の艦艇を「艦娘(かんむす)」というキャラクターとして擬人化し、資源や装備などのアイテムでレベルアップ。キャラクターを育成しながらステージ海域を攻略していくゲームです。
「赤城」はかつて日本海軍が保有していた航空母艦「赤城」を擬人化したキャラクターです。ゲームの中では航空母艦の1つ「正規空母」に分類されていますが、これは海軍の主力空母だったこともあり、「赤城」は強力なキャラクターとして位置づけられています。
その赤城が言ったセリフが「烈風? いえ、知らない子ですね」です。「烈風」とは、かつて日本海軍に配備される予定だった最新鋭戦闘機「烈風」のことです。史実では零戦などの後継機として活躍が見込まれていましたが、実戦に投入される前に終戦を迎えてしまいました。
つまり、赤城にとっての「烈風」は、見たこともない戦闘機なので、「烈風? いえ知らない子ですね」となるわけです。
「艦これ」はいわゆる擬人化ゲームの先駆けと言われ、2015年にはアニメ化、16年には映画化もされており、関連書籍も数多く出版される人気作品です。
アニメやゲームの中のセリフが日常的に使われることは人気作品ならではのことで、「〇〇? いえ、知らない子ですね」は「〇〇」の部分をいろいろと変えて使える便利さもあってよく使われています。
知らない子ですねの正しい使い方・例文
1:「締め切り? いえ、知らない子ですね」
「知らない子ですね」は、聞かれた内容について、本当に知らない場合にも使いますが、あえて知りたくない、知らないふりをしてこの場をやりすごしたい、という状況の時に使います。現実逃避したい心境の時にはよく使われるようです。
2:「試験? いえ、知らない子ですね」
もう、ホントに関わりたくない事柄の時には積極的に使いたくなるかもしれません。苦手な事柄、避けたいものに対して、一瞬でもその存在を忘れたいときの最後の悪あがき、みたいなニュアンスでも用いるようです。
3:「〇〇(新商品名など)? いえ、知らないですね」
新しい商品名やサービス、新型スマホなどトレンドになっているものについて聞かれたとき、まだ聞いたことも見たこともない、知らないという時の返答として普通に使うこともできます。
最後に
「知らない子ですね」は、もちろん普段使いをしても構いませんが、やはり「艦隊これくしょん」を知らない人や、アニメやゲームにあまり興味がない人が相手の場合、違和感があるかもしれません。
この言葉は相手も「艦これ」を知っている時にさらに面白さが増加するものですから、そうでない場合はウケを狙って使ってみても空振りに終わってしまうかもしれませんので注意しましょう。
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