始業時間はどう考える? 知って損なし、ビジネスマナー!
いよいよ2020年度が始まりますね。新年度が始まるこの時期に、改めて、始業時間の考え方についてチェックしておきましょう。
◆出社時間=始業時間?
出社時間とは会社に出勤する時間のことで、すなわち、会社に到着する時間のことです。一方、始業時間とは、その日の業務を始める時間のことです。
会社に到着するやいなや、業務を開始することはできませんので、出社時間≠始業時間なんですね。
◆始業時間の何分前に出社しておくべき?
それでは、始業時間の何分前を出社時間と考えるべきなのでしょうか。始業時間に業務をスムーズに開始することができるように、事前に準備しておくべきことはありませんか?
例えば、その日のスケジュールの確認や、資料の整理整頓など、段取りを整えてから始業時間を迎えられるのがスマートですよね。
また、加湿器に水を入れる、机の上を拭く、キャビネットの鍵を解錠するなど、チームや部内の方々がスムーズに始業できるように準備しておくべきことも含まれます。
この事前準備にかけたい、かかる時間は人それぞれ。その時間を見越して出社するようにしましょう。
◆余裕を持って出社するのは義務?
自分は、その日の流れをイメージしながら通勤するのでウォーミングアップはばっちり! 着席したと同時に業務開始できる! という方でも、上司が始業時間よりかなり前に出社している場合など、始業時間ギリギリの着席は印象が良くないのでは… と気になってしまいますよね。
一方で、働き方改革が叫ばれ、勤務時間の管理も厳格に行われるようになっている昨今、早めに出社することを求められるのはおかしいようにも思えますよね。
原則的には、始業時間にスムーズに業務を開始することができる状態にあるのならば、上司より早く出社しなければならない、などということはありません。とはいえ、交通機関のダイヤの乱れなどで遅刻してしまうような綱渡りの通勤はNG。
始業時間に間に合っていても、ゼエゼエハアハアと息があがっている状態では、始業時間にスムーズに業務を開始出来るとは言い難いですよね。
例え、始業時間前にすべき準備がなくとも15分前を目安に出社できるように動いていると安心です。
なお、新入社員だから早く出社するというのは、前向きな姿勢を示すため、当然という風潮もありますが、早く出社してぼんやり座っているのでは逆効果。事前準備としてやるべきこと、できることを先輩に確認の上、出社時間を相談するのが良いのではないでしょうか。
社会人として時間を守るということは周囲からの信頼を得る第一歩です。また、始業時間前だから取れるコミュニケーションもありますよね。
少なくとも時間にルーズな印象を持たれてしまうことがないように出社し、始業時間には落ち着いて業務がスタートできるようにしましょうね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!