【目次】
・髪の毛が抜けやすくなる原因は?
・抜け毛を防ぐために出来ること
・シャンプーの際の注意点もも
・おすすめは頭皮マッサージ
髪の毛が抜けやすくなる原因は?
【1】強い紫外線によるダメージ
教えてくれたのは… 聖心美容クリニック 統括院長 鎌倉達郎先生
頭皮や髪へのダメージを防ぐために知っておきたいことをお聞きしました。
■紫外線の頭皮への影響
髪は頭皮を紫外線から守っています。薄毛に悩む人は頭皮に紫外線が届きやすく、皮膚のコラーゲンのダメージを招くため、毛周期がさらに乱れて薄毛が進行しやすいという悪循環に。
【2】すすぎ&ドライ不足
■朝シャンは特に注意
シャンプーの洗い残しや、髪を乾かしきれないことがダメージにつながることも。時間が限られている朝や髪の長い人は、洗い方やすすぎが手短になりがちなので注意しましょう。
【3】栄養不足
■髪の成長には栄養が必要
抜け毛の原因は様々ですが、栄養不足もそのひとつ。特に夏など食欲が落ちやすい時は、頭皮に十分な栄養が届かないことも。生活習慣・ホルモンバランスの乱れなどの影響も考えられます。
「健康な頭皮と髪をつくるには、タンパク質と補酵素となるビタミンC・B・A・E、ミネラル、亜鉛などの髪に必要な栄養をしっかりとることが重要です。また、貧血になりやすい女性は鉄分も意識して摂りましょう」(鎌倉先生)
【4】まとめ髪
■必要以上にきつく結ばないで
髪を引っ張ることで、毛根やキューティクルが傷ついたり蒸れてしまったり、髪や頭皮にダメージを与えやすくなるまとめ髪。
「目もとの引き上げや輪郭のリフトアップのために、必要以上にきつく結ぶことはおすすめしません」(鎌倉先生)
特に接客業などで日ごろからきつく髪をまとめている人が「※牽引性脱毛症」で悩むことも珍しくないため、注意が必要です。
※牽引性脱毛症:まとめ髪を長く続けることによって、前髪の生え際や分け目の髪が徐々に薄くなっていく脱毛症。髪の毛が強い力で引っ張られると、毛をつくる細胞の働きが止まって、新しい毛が生えてこなくなることも。
えっ! まとめ髪も原因に!? 頭皮&髪への4つの危険信号をチェック
抜け毛を防ぐために出来ること
【1】抜け毛の本当の原因を知ること
教えてくれたのは… 皮膚科漢方クリニック「あらなみクリニック」総院長・慶應義塾非常勤講師:荒浪暁彦先生
(著書『顔の印象はプチ美容でここまで変わる 〜薄毛、シワ、シミ、アトピー、ニキビ治療の最前線!〜』[ワニブックス]好評発売中)
■抜け毛の原因は一つではない
「抜け毛のほとんどの原因はホルモンバランスの変化によるものですが、中には体の病気が原因で起こるものもあるため、注意が必要です。
野生の動物は泥だらけで汚れていても毛は抜けないのですが、病気や加齢・栄養不足などで不健康になると、毛並みが悪くなったり抜け毛が多くなったりします。それは人間も同じで、フサフサの髪と美肌を維持したければ、育毛剤や化粧品で表面的にケアをするよりも“健康でいること”のほうがよほど重要です。
短期間で急に髪の量が減ったような場合は、必ず病院を受診するようにしてください」(荒波先生)
【2】腸の健康に意識を
■髪と密接な関わりがある腸
「内臓(特に腸)と髪は密接な関係があるので、薄毛を防ぎたい場合は腸を健全にすることが大切。普段の食事を和食にしたり、食物繊維や漢方を摂ることをおすすめしています」(荒波先生)
【医師監修】抜け毛の原因は病気!? 短期間で髪の量が減ったら要注意!
シャンプーの際の注意点も
シャンプーの選び方
引き続き、皮膚科専門医の荒浪暁彦先生にお聞きしました。
■頭皮や髪を傷めないシャンプーを
「ドラックストアなどで売られている市販のシャンプーには、汚れを落とすために『ラウレス硫酸ナトリウム/アンモニウム』に代表される界面活性剤が入っているものがあります。硫酸はタンパク質を溶かすほどですから洗浄力が強いのですが、角質層には刺激があるため、使い過ぎると頭皮を傷めてしまうことが考えられます。成分表を確認して『硫酸系(石油系)界面活性剤入りシャンプー』を避けるのがおすすめです」(荒波先生)
【医師監修】あなたが使っているシャンプー、大丈夫? それが薄毛の原因を招いているかも…
シャンプー時の最適な水温
教えてくれたのは… ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」のプロデューサー:辻敦哉さん
(著書『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』[アスコム]好評発売中)
■シャンプー時のお湯の適温は?
育毛の観点からすると、40〜41℃では熱すぎます。かといって、36℃以下だと低すぎて余分な皮脂を洗い流すことができないため、酸化汚れがたまってしまいます。
髪と頭皮に最適な水温は、体温よりちょっとだけ高い37~39℃のお湯。余分な皮脂をしっかり洗い流せて、地肌への刺激も防ぐことが出来ます。
ドライヤーの使い方
■ドライヤーの熱風は大敵!
基本的にドライヤーの使用はおすすめしませんが、髪自体を乾かす際には下記の点に注意しましょう。
・5cm離して使用する
・頭皮に熱風が当たらないようにする(低温・冷風での使用が望ましい)
・自然乾燥の場合は完全に乾いてから就寝する
ドライヤーの熱で頭皮を乾燥させないように気をつけましょう。
髪を増やしたいとき…ドライヤーの使用法は!?<育毛のプロが教える薄毛ケア>
おすすめは頭皮マッサージ
product|スキャルプリバイタライザー
(25ml)
配合の月見エキスがホルモンバランスを整えて地肌の血行を促進するので、白髪や産後の抜け毛などにもおすすめ。頭皮に潤いを与えてターンオーバーを整えます。シャンプー前・タオルドライ後・おやすみ前のお好みのタイミングで、健やかな髪が育つ土台のケアを。
■タオルドライ後のケア
タオルドライ後、1スポイト分を頭皮になじませます。上に引っ張るようにしてマッサージすると、顔の皮膚が同時に引き上がるので、リフトアップ効果も期待できます!
※毎日のケアがおすすめ。
■乾燥でかゆみが気になる人のケア
1. シャンプー前に3スポイト分を頭皮に直接なじませます。
2. シャワーキャップをかぶって20分以上おきます。
3. 洗い流して、いつもどおりシャンプーを。
※週1のケア。毛穴を開いて、固まっていた汚れを洗い流せます。
■一晩かけてじっくりケア
おやすみ前、1スポイト分を頭皮に垂らしてなじませます。
※寝ている間に成分が浸透して、頭皮を保湿します。