同性カップルの現在と今後
こんにちは。OLライターのタケ子です。私の周りには、LGBTの友人が数多くいます。彼ら彼女らは、一般社会的にはまだまだ少数派とされながらも自分らしく生きています。
そんな姿を身近で見てきた私は、これからのダイバーシティでは誰もがもっと過ごしやすくなったらいいな、世間の人たちにもっと受け入れられたらいいなと心底思っています。今日は彼ら彼女らのお話をシェアします。
◆同性カップルの生活の一例
私の友人のゲイのカップルはお互い仕事は違えど、正社員として日中はスーツを着て仕事をしています。夜は飲みに行くことはなくお互いまっすぐ帰宅。2年ほど前には、彼らは都内に3LDKの新築マンションを購入もしました。駅から徒歩5分という好立地にもかかわらず、昨年は新車まで購入し、休日はよくドライブや泊まりがけで遠出をすることも。
法的整備が整っていないながら、こうして彼らはカップル&同棲生活を楽しんでいます。
◆パートナーシップ制度
2020年2月現在、残念ながら日本では同性カップルの結婚は認められていません。
ですが地域によって“パートナーシップ制度”というものがあります。耳にされたことがあるかもしれませんね。
これは通常の婚姻とは異なりますが、自治体が同性カップルとして承認し、独自の証明書を発行する制度です。2015年11月に東京都渋谷区と世田谷区が全国に先駆けて施行されました。今では全国の自治体に広まりつつあります。とても喜ばしい事だと思いますが、「結婚と同じでしょ?」と思ったら、実情なかなか難しいものがあるようです。
この証明書が有効にはたらくのは、ごく限られた事柄のみだそう。例えば、同棲の為に部屋を借りたいが、大家さんは同性カップルには貸したくないという場合。
このとき同性カップルは、パートナーシップ制度を承認・発行している自治体で申請をし、賃貸契約時に提出する必要があります。そうすることで、大家さんの「同性カップルに貸したくない」が通用しなくなるよう。しかし、あくまでもその借りる家もパートナーシップ制度が適用される自治体の地区でなければいけないのです。
そのほか、パートナーが病気になり家族以外の面談が禁じられた場合にも、効力が発揮される場合もありますが、それも全国どこでもOKとはならないのです。
異性のカップルであれば、結婚せずとも長く一緒に暮らしている証明ができれば「事実婚」となり、婚姻に準じて健康保険や別れた後の資産分与などが与えられるのです。
こうしてみると、異性カップルと同性カップルとでは、差がありますね。法的保障は変わらず、パートナーシップ制度は、ただ「私たちはカップルです」と証明するものになってしまっているように感じます。
しかし、この各自治体発信のパートナーシップ制度は実にすばらしい動きだと思っています。というのも全世界に広がりを見せている「同性婚」には、このようなパートナーシップ制度を取り入れて、徐々に認知されていった歴史があります。国内で広がったその制度に、国が動き性別に関係なく「結婚」が可能になったのです。
さまざまな問題点・不安要素があり、簡単にはいきませんが、きっと日本でも同性婚が認められる日が来るのでしょうね。
◆同性カップル、親になる
2017年4月。全国で初めて、同性カップルを里親に認定すると大阪府が発表しました。同性カップルが子の“親”としてひとつの大きな家族が誕生した瞬間でした。
このニュースを見て、感動で胸がいっぱいになったのを覚えています。これにともない、東京都でも同性カップルを里親として認定する姿勢を示しました。一般夫婦にとらわれないカップルにも権利が出来たことは大きな一歩だったでしょう。
そして、またその子もそのカップルの中で成長し、より分け隔てのない理解を社会に広げてくれることだと思います。
まだまだ多くの問題を抱える同性カップルの生活ですが、着実に前進しています。彼らは社会の少数派ではありますが人を愛し、育んでいこうとしている気持ちは異性愛者と何も変わりません。同性を好きになることは病気でも異常でもありません。みんなと同じ社会の一員として真っ当に生活をしている人たちばかりです。
このような記事が書けるのは今だけかもしれませんね。なぜなら、こうした話題はニュースにならない「あたりまえ」がもうそこまで来ているから。
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OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪