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2020.02.15

独身アラフォーは負け組!? 答えはNO!! 望まない結婚はしなくていい!

満たされないキャリア女子、本音と向き合った答えは? 親世代の常識、男社会、キャリア女子の「生きにくさ」の正体を解説。結婚相談所マリーミー代表の植草美幸がお届けします。

本当に結婚したいのか、どんなものを望むのか

◆結婚相談所に来る、おひとりさまの悲喜こもごも

(c)Shutterstock.com

世間では、「働く女性は結婚なんてする必要がない」そんな認識がかなり広がってきていると感じます。男女平等が叫ばれ、もはや一人でも生きていける時代。“結婚しなくてはいけない”は男女ともに減ってきているのかもしれません。

にもかかわらず、結婚しなかった女性の「自己肯定感」はまだ弱い気がします。行き遅れた人、恋愛経験が少ない人などと見られがちで、それが影響しているのでは? と思っています。

「結婚という形を選択してこなかっただけで、他に評価されるべきものがある」「結婚できないのではなく、しない選択をしたんだ」そう信じていたのに、ふと迷ってしまう夜がある、という方は少なくないと思います。

もしこんな気持ちになってしまったら、どうすればいいのでしょうか?

◆もはや「結婚は必ずしなくてはいけないもの」ではない

(c)Shutterstock.com

私は結婚相談所を営み、婚活現場に身を置いている立場ですが、もはや「結婚は必ずしもしなくてはいけないもの」ではなくなってきています。統計上でも未婚率は高まり、結婚するかしないかについての自由度も高まっています。

それでも、「独身アラフォー=負け組」と呼ばれることについて、キャリア女子はどう捉えて、どう戦っていけばいいのでしょうか

私の意見としては、「人様の意見に左右されなくていい」ということにつきます。負け組かどうかも周りの評価。言いたい人には言わせておけばいいんです。

月並みですが、もっと自分で自分を認めてあげてください

キャリア女子であれば、仕事の評価は昇進、対価はお金。時には、自分で自分のために目に見えるお金を使う、というのもいいですよ。忙しくてお金を使っている実感がなくて、外食や家賃、タクシーなど目に見えないお金の使い方が多い、そんな方もいるかもしれません。外科の女医さんの会員さんは、大きな手術のあと、高級ブランドで大量買いしてパーッと発散すると言っていました。

発散を糧にして、また仕事を頑張って、結果を出す。そのサイクルができれば自分を認める材料になります。そして、対価であるお金をちゃんと貯めておけば、現実問題、老後の資金もグッと負担が少なくなるのですから。

◆親世代の常識、男社会… 現代女性の苦しさ

(c)Shutterstock.com

年始のある日、44歳の女性が泣きながら私のところに来ました。暮れに田舎に帰ったら、親に「いつまでも東京で遊んでいるから、結婚できない」と言われてしんどい。年末年始もお盆も実家に帰りたくない。職場でも「なんで結婚しないの?」と平気で言われて傷ついているのだと。

みんな本当に勝手なことを言いますよね。他人に言われて、他人のために結婚するのでは、「ただの理想、ただの妄想」になってしまいます。周りを見返すために… なんて自分のための結婚とは言えないからです。

親世代の常識、男社会。本当に生きにくいと思います。セクハラ、パワハラ、女性蔑視。それでも成果を出してきた自分を認め、悔しさをバネにしてください。悔しい悲しいと泣くだけで終わってはダメ。今こそ、どんな生き方をしたら幸せなのか、考えてみましょう。

◆理想は「結婚」なのか? 満たされなさの正体に向き合って

(c)Shutterstock.com

いくら稼いでも、自分で自分を認めてもそれでも満たされない、という方。なぜでしょうか? 本当の答えは、あなたの中にしかないんです。

実は「本当に一生結婚したくない!」と決められる人は、まだまだ少ないのが現状だからです。本心では、誰かと一緒に人生を過ごしたい方が圧倒的に多いのです。

誰かと生きたい。それは誰なのか。子供や夫? それとも友達? 子供が欲しいだけなら、「今すぐ結婚」にこだわらず、卵子凍結や精子バンク、養子という方法だってあるかもしれない。

実際の例として、中学時代からアメリカに住んでいてアラフォーで年収1000万円以上という、絵に描いたようなエリート才女の女性会員の方がいました。彼女は、大学も海外で、卒業後バリバリ仕事をして、恋愛もして、結婚も向こうでするつもりでしたが、できなかった。それで、40歳で私のところに来たのです。

初めて会ったときに言った、「今まで頑張ってきたのに、仕事は私を報いてくれなかった」という言葉が忘れられません。仕事もキャリアもあなたを裏切らない… そう伝えましたが、彼女はどうしてもパートナーや子供がいる幸せと比較してしまう、と。一人で自分に向き合って、答えを出して行動した彼女をたたえたいし、心から応援したいと思ったものです。

どんな人生を望むのか、真剣に考えてみてください。最終的に「本当に独身がいい、一人がいい」と思えれば、現状維持でいいんだと自信を持てるはずです。あなたを応援しています。

TOP画像/(c)shutterstock.com

東京・青山の結婚相談所マリーミー代表 植草美幸

結婚相談所マリーミー代表、婚活アドバイザー。

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーをスタート。

以後10年以上にわたり年間約1,000組に婚活のアドバイスを行い、業界平均15%と言われる成婚率において、約80%以上の成婚率を誇る。(成婚退会者数÷全体退会者数で算出)

厳しくも親身なカウンセリングが評判で、テレビや各種メディアなどへの出演も多数。著書に『なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ(青春出版社)』、『婚活学講座 尊敬婚のすすめ(評言社)』など。

【結婚相談所マリーミー】公式サイトはこちら

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