ビジネスシーンでマスク着用ってあり? そんな疑問にお答えします!
インフルエンザや胃腸炎など、体調を崩しやすいこの時期。予防を含め、マスクを着けておきたいと思うこともしばしばありますよね… とはいえ、ビジネスシーンでのマスクの着用ってマナーとして大丈夫? それともマナー違反?
マスクを着用する理由は、自身が体調不良の際の飛沫感染防止のためや、感染症が流行っている際の予防、さらにはすっぴん対策まで、たくさんありますよね。
マスク着用の可否を着用理由に応じて確認しましょう♪
◆ビジネスシーンではマスクは着用しないのが原則
マスクを着用すると、顔の半分が隠れてしまい、表情が読み取りにくかったり、声が聞き取りにくかったりとコミニケーションが取りづらくなってしまいますよね。また、マスクを着用している方をみると、体調が悪いのかなと心配にもなります。
そのため、ビジネスシーンではマスクは着用しないのが原則なんです。予防対策やすっぴん対策の場合は、会社に着いたらマスクを取りましょう。
※会社によっては、感染症が流行する季節はマスク着用を推奨しているケースもあると聞きますので、社内での着用に関しては会社のルールも確認してみてくださいね。
◆自分が体調不良のときは?
厚生労働省では咳エチケットととして、咳やくしゃみが出るときにはマスクの着用やハンカチなどで押さえることを呼びかけています。
また、ゴホゴホしている方を見ると心配になると同時にできればマスクを着用して欲しいなと思いますよね。
そのため、咳やくしゃみが出ているときはビジネスシーンであってもハンカチで押さえる、咳やくしゃみがたくさん出るときはマスクをするべきと言えますね。
◆取引先との面談時のマスク着用は?
では、社外の方にお会いする際にも咳やくしゃみが出ている場合のマスク着用はエチケットとして当然、という理解でいいのでしょうか?
実は上記の通り、マスクを着用しているとコミニケーションを取るのに適しているとは言い難く、心理的にも距離を感じさせてしまいます。また、無意識のうちに風邪がうつったら困るなぁと、マイナスの印象を持たれてしまうこともあります。さらにマスク着用はビジネスマナー違反と不快に感じられる方がいることも事実です。
本来であれば社外の方にはマスクをせずにお会いしたいところです。しかし咳やくしゃみがひどく、ハンカチで押さえるのでは足りず、マスク着用をする場合は、「申し訳ありませんが、少し咳が出ておりますので、マスクを着用させていただきます」など、ひと言お断りをしましょう。咳エチケットだから当然という態度は相手を不快に感じさせてしまうかもしれません。
どうしてもマスクを着用しなければならず、初めてのアポイントという場合には、名刺交換等のご挨拶のタイミングではマスクを外しておき、その後、お断りしてからマスクを着用するのが丁寧ですね。
花粉症で鼻も真っ赤、口呼吸になってしまう… というときも、「花粉症がひどくて… 申し訳ありませんが、マスクを着用させていただきます」とひと言お断りした方が良いですね!
◆マスク着用時にも気をつけておきたいこと
来客のご挨拶時や、社内会議の発言時など、マスクを外した方が良いタイミングがありますので、アポイントや会議出席の前には、口紅を塗り直しておくなどマスクを外せるように準備をしておくと安心ですよ。
ビジネスシーンではマスク着用はマナー違反! と一律に言えるものではなくTPOに合わせて判断をした上で、相手に不快感を与えないよう配慮することが必要です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!