あなたは大丈夫? 厄年のあれこれ
新年を迎え、初詣に神社などに行くと、厄年の表が掲げられていて、ドキッ! 女性は30代になると前厄・本厄・後厄が2回も巡ってきます。厄年はどういう年なの? どうすればいいの? を紹介します。
◆厄年ってどんな年?
厄年とは、人生の転機や変化が訪れ、予期せぬ災厄が起こってしまったり、心身のトラブルが起きてしまったりすることがある年と言われていています。女性は数え年で19歳、33歳、37歳、61歳の一年間が本厄、その前年が前厄、後年が後厄です。33歳の年は大厄と言われ、特に注意が必要なんだそう。
数え年というのは、生まれた年を1歳と数えます。そしてお誕生日ではなく、お正月とともに1歳年をとります。そのため、2020年の女性の厄年さんはこちらです。
厄年は陰陽道から割り出された年齢との説があり、平安時代には貴族の間に広まっていたそう。それから、江戸時代に庶民にも厄年の慣習が広まりました。弱っているときや節目に悪霊が憑きやすいと言われ、悪霊に憑かれると厄災や病気に見舞われてしまうため、厄年は恐れられていました。
◆厄年はどうしたらいいの?
厄年は、神仏のご加護により災厄から身を護るため、節分頃までに神社やお寺で厄祓いや厄除けの祈祷をしてもらうといいそうです。そのため、神社やお寺に厄年の表が掲げられているんですね。
旧暦を使用していた頃は、現在の節分がお正月、つまり新年の始まりとしていたため、それまでに厄祓いや厄除けをすることで、安心して新年を迎えられると考えられていました。このことから、厄祓いや厄除けは、1月1日から2月3日(節分)までにすると良いとされている理由です。
また、大きな災難に見舞われることなく、無事に厄年を乗り越えられた場合は、お礼参りに行きます。前厄・本厄・後厄それぞれにお礼参りをするのですが、お礼参りは参拝でもいいですし、厄祓いと兼ねてもいいそう。
◆厄年はなにか縛りがあるの?
厄年は、新しいことを始めてはいけない、大きな変化はいけない、と言われます。
例えば、お引越しや転職、結婚や出産などが挙げられることが多いのですが、これらは不調などが出やすい厄年に、無理をすることがないよう戒めとして伝えられてきたそう。無理をして弱ってしまって、悪霊に憑かれることを警戒していたんですね。
現在は生活環境も大きく変わり、必ずしもそれらを避けないといけないということではなく、どちらかというと転機を迎える時期であり、不調になりやすい年なので気を配りましょうという意味合いの方が強いようです。
とはいえ、やはりなにかあったらイヤだなと思うもの。そのため、神仏のご加護によりトラブルなく過ごせるように、厄祓いや厄除けがおこなわれているんですね。
実は厄年は役年と言われ、飛躍の年とも言われていたりします。輝く30代の6年間を、おとなしく過ごすだなんてもったいないですもんね。厄年だからと縮こまるのではなく、でも、健康には留意して、いつも以上にステキな年にしたいですね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!