【33歳の妊活日記】by OLライターHana
バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。
さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、なかなか妊娠に至らず… 自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。
同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。
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繕うことなくありのままの気持ちや診察状況をレポートしてきました
ついに、約1年の不妊治療を経て妊娠が成立し、心拍確認までこぎつけた、私Hana。
「掴めそうで掴めなかった、苺」を現時点では掴めたと言っても良いのかもしれません(BYともちゃん 詳細は前の記事をご覧ください)。
ようやく不妊専門クリニックを卒業し、産院へ入学する運びとなり、心拍確認ができた当日は念願の脳内お花畑を経験することが出来ました。
しかし、予想と反して初めての脳内お花畑は、たった1日だけの期間限定サービスでした。翌日以降は、妊娠についてのたくさんの不安がむくむくと大きくなり、頭の中のお花たちは色褪せて、枯れて、消えてしまいました。
妊娠してみて初めて、脳内お花畑になるということは、意外と難しいものなのだと学びました。もしも身近に脳内お花畑女子がいるとしたら、それは一つの才能かと思いますので、温かく見守ってあげて欲しいところです。
さて、前置きが長くなりましたが、リアル妊活レポートとして始まったこの連載も、連載時から目標としていた「妊娠」というゴールに至ったため、今回で最後の記事となります。なかなか、オープンに語られることのない30代のリアルな妊活事情を伝えられたらと思い、繕うことなくありのままの気持ちや診察状況を書くように意識していました。
人工授精、体外受精、顕微授精とステップアップをしていたりしたら、さらに参考になる方もいたかもしれませんが、リアル妊活レポートということで言えば、私の場合はステップアップには至らず、タイミングと排卵誘発にて妊娠する結果となりました(思い返すと、妊活に悩んだ時にドクターに言われた通り! 詳しくは過去記事ご覧いただればと思います)。
妊活中、様々な妊活ブログを読んでいた私ですが、最もがっかりする瞬間は、妊娠したとたん「不妊治療、卒業しました! さよなら!」とばかりに突如妊娠できた側に行ってしまう記事。その文章の何をもって、妊娠できた側にいってしまったなと感じていたのかはわからないのですが、今まで妊活同志と思って読んでいたのに、突如としてあちら側にいかれてしまう様子に「え!?」と思う事が何度もありました。
他人の妊娠を喜べないという心境にまで至ることはありませんでしたが、そういった文章を読んだ時に、妊娠できた側とできていない側に分断されるような感覚はありました。
この妊活レポはその類にはしたくないなと思い、妊娠したこと自体も書くべきなのかどうかを悩みました。が、リアルな妊活事情という趣旨を考えると、妊娠したのかどうかも貴重な情報源になるかと思い、出来る限り『妊娠できた側』にいかないように努めながら、レポートを続けました。
前回の記事は脳内お花畑中の話ですので、あちら側に至った感が多少ありますが…(少々のお花畑は許していただけたら…)
33歳の妊活日記 まとめ
また、妊活リポートということで私なりの妊活プロジェクトの結論をまとめてみたいと思います。
1.ドクター任せの不妊治療はダメ。治療方針含め、自分も主体的に臨むべし
患者側は知識がない分、どうしてもいわれるがまま治療が始まり、さらに治療方針を自身で理解していないことで、効果が出ない時に治療が良くないのかも! と悩んでしまう。治療に対して当事者意識をもち、心配なことはドクターに相談するとよい。そして、相談できるドクターがいるかが病院選びでは大切。
2.東洋医学と西洋医学は併用してもいいのかも…
これはですね、私の周りの妊活メンバーとの結論ですので、医学的な根拠は全くありません。が、やはり鍼灸と併用することで妊娠に至ったかも説が多いです。私も、排卵誘発剤のゴナールだけでは排卵しなかったんじゃないかなといまだに思っています。根拠はないのですか、地道に通ってた鍼灸の力と合わさった感が… あくまでも個人的な思いですので、そこのところは何卒ご理解ください。
3.正しい食生活と質の良い睡眠
不妊鍼が効果あるのかもと書きましたが、正しくは鍼に加え、鍼灸師さんに指導された食生活やライフスタイルの改善が排卵を誘発させたのかなぁと思っています。糖質控えめ、タンパク質多め、長時間労働を避け、夜は早めに就寝。根拠はありませんけど、逆子も鍼灸で治す時代ですからね! ご興味ある方はお試しあれ。
4.妊活は基本がっかりの連続と心構え、妊活以外の時間、家族、友人を大切に…
頭の中が妊娠の2文字で埋まり、生活の基準が妊娠に影響があるかどうかになってしまう妊娠シンドローム。この状態が一番精神的にきつい。妊活が生活の中心にならないように、当たり前の日常を大切に。
私がこの1年の妊活プロジェクトで感じたことはこの4つ。妊活そのものは全くもって面白おかしいものではなく、季節に例えるなら、寒さ厳しく、いつか来るであろうあたたかな日差しをひたすら待つ『冬』のような日々でしたが、学びはたくさんありました。
私にとっての『妊活』とはそういった修行のようなものでした。
ただ、冬があるからこそ、春の良さ、夏の良さがわかるわけで、決してつらいだけのものではなかったかなとも思います(朝礼の校長先生の言葉のようだ)。
それから、妊活中ずっと思っていたこと。妊活のどのフェーズの人が1番つらいのか問題。
私は排卵すらしないから、タイミングも取れなくて、生理が来てがっかりすることすら経験できず、妊娠のスタートラインにもたてない状況に焦りを感じていました。
妊娠には生物でも保健の授業でも習わなかったような、たくさんのプロセスがあり、排卵しない人、排卵はするけれど着床しない人、着床はするけれど継続できない人、色々な状況があり、自分より進んでいる人を羨ましく思っていました。
自分よりもステップが進んでいる人は、さぞや幸せなのであろうとか、妊娠できた人はどれだけ脳内お花畑なのだろうと想像していましたが、プロセスが変わっても別の心配や不安が出てくるので、どのプロセスにいても心境はそれほど変わらないんだなと感じました。
つまり、プロセスがすすんだからといって、幸福度が増すわけではなくて、その人のもとからの性格とか考え方次第で幸福度は変わるんだなと。
ただ、その時点での妊活の状況を受け入れて、必要であればなにかの手段を講じて、それ以外の時間は家族や友人関係や仕事を楽しみ、そうして赤ちゃんが授かるのをどっしりと待っていればよかったのだなと今となっては思います。
まあ、もう一度同じ妊活を経験した時にこれができるのか、私自身もわかりませんが(笑)。
今、これを読んでくださっている現在進行中で妊活中の方には、私が経験したつらくて、寒い冬のような妊活プロジェクトを反面教師とし、私ができなかったようなハッピーな妊活ライフを送っていただきたいなというのが、私の願いです!!
以上、私からの妊活レポートの総括でございました。今まで読んでいただき、ありがとうございました。
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※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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Hana 33歳兼業主婦ライター
広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。