医療機器メーカー勤務 N子さん(30歳)の場合
N子さんDATA
職歴:企業での健康カウンセラーを2年半経験した後にフリーランスに。2018年4月から現在の会社の正社員になり、引き続き健康カウンセラーをしている。
手取り給与:25~30万円
住まい:都内でひとり暮らし
預金総額
普通預金:約250万円
郵便貯金:約530万円
TOTAL:約780万円
N子さんの通帳は、こんな感じ!
1|給与
フリーで仕事をしていたクライアント企業と、4月から社員契約を結び、専属カウンセラーとなった。年2回賞与も出るし、副業もOKなので、現在の働き方は気に入っている。
2|家賃
2年前から住んでいるマンションは、来年の入籍と同時に引き払う予定。予算はふたりで18~19万円で、今の家賃より負担は増える。が、住まい環境は絶対妥協したくない。
3|クレジットカード支払い
自分の買い物よりも出張交通費や経費の使用が多く、大きな出費もしばらく控えている。例外は健康食材で、高くても安全で栄養のあるものに出費。次に大きいのは新居への引っ越し代。
お金は挙式よりも健康と幸せのために
「かつては全身脱毛に35万、歯列矯正に100万を投資したこともありました。それが、払い終わったとたんに物欲がなくなって(笑)、今は栄養学や英語の勉強のほうに気持ちが向いてきました」
〝横で静かに応援してくれるタイプ〟の婚約者とは来春入籍予定で、新居探しを始めたところ。「子供はもたない」「賃貸住まい」「給料や預金は干渉しない」という点は一致しているが、今後どれくらいお金がかかるのかは手探り状態。
「共有口座をつくり、それぞれ月2万円の貯金を始めました。大きな出費は避けたいから挙式もなし。それより住まい環境と食事にお金を使いたい。幸せのためには健康が不可欠ですから。このテーマでの研究結果を、3年後にメルボルンの学会で発表することが、今の私の目標。わが家で実践しつつデータ収集中です」
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
節約以上に大切なのは状況変化への備え
婚約後、結婚式に予算以上のお金をかけ、今後のプランを話し合わないまま新生活に突入して貯められない夫婦は多いですが、N子さんは真逆。価値観のすり合わせができて、2万円ずつの貯蓄もいいですね!
ただ、いざふたりで暮らし始めると転勤があったり、突然家が欲しくなったりと状況は意外と変わるもの。貯蓄があれば選択肢が広がるので、確実に貯める仕組みとして財形貯蓄や自動積立定期預金を始めてみては? 給与振込口座は手取り1か月半分(経費精算が多ければ2〜3ヶ月分)を残し、後はネット銀行の定期預金に移すと金利がUP。
また「つみたてNISA」で投資をしても◎。貯蓄がしっかりあるので多めの額(月1〜2万円)で、2〜3本の投資信託に分けて積み立ててみて。投資をすると視点が増え、仕事にも役立ちます!
Oggi2019年2月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com
西山美紀(にしやま・みき)
コラムニスト・ファイナンシャルプランナ Profileー。All About貯蓄ガイド担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎リンケージ)。「日々を楽しみ、無理なくお金も幸せも貯まるコツをお伝えします」
南 ゆかり(みなみ・ゆかり)
フリーエディター・ライター。このコーナー連載15年目(!)にして、お金指南が加わり大幅パワーアップ! 自分の通帳を公開したいという方は、こちらのメールアドレスへご応募ください。年齢・お仕事・お金のこだわりと悩みも書いてくださいね。oggi@shogakukan.co.jp