建設会社勤務 M子さん(30歳)の場合
M子さんDATA
職歴 現在の会社に就職して8年目。都市設計を担当。
手取り給与 21~23万円
住まい 都内でひとり暮らし(賃貸マンション)
預金総額
普通預金 約520万円
貯蓄用口座 約30万円
TOTAL 約550万円
M子さんの通帳は、こんな感じ!
1|副業収入
モニターイベント参加やブログ記事などで、おこづかい稼ぎ。でもM子さんにとってはお金より気分転換の意味合いが大きい。おおっぴらにはしていないが、仲のいい知人だけは知っている。
2|クレジットカード支払い
光熱費もスーパーでの買い物も、服やコスメも、飲み会の立て替えも、日常の出費はこのカードで。JALのマイルを貯めていて、年2回の国内旅行に使用。今年は沖縄と札幌に行った。
3|給与
家賃補助5万円が加わり、株式購入5万円が天引きされ、残業代が加わっての手取り。残業は月10~20時間。だらだら働かず、残業する日・しない日とメリハリをつけるのが得意。
目の前の「ワクワク」を「お得に」楽しむ!
M子さんの仕事は、10年20年先の都市設計。街の景観どころか、自分がどうなるかわからない未来に向かって仕事をするのは、「実感がわかない」のが本音だ。「そのせいか、新しいスイーツを探したり、コスメを試したり。目先の新しいもの・ワクワクするものを体が欲するんです。でもムダ使いしません。クーポンやイベントで無料体験したり。ほかにも調味料や下着は年始の福袋でまとめ買いして、お弁当もつくって。週末は東京メトロの土休回数券でお得に移動します」
貯めるほうはというと、得策はないが、彼に結婚の意思をチラつかせ始めた今、「一千万円はあったほうがいいのかな」と思っている。さて、どうやって…? 未来のことを考えるのは、やっぱり仕事だけで精一杯。本当は未来の夫にお金の管理を任せたいのが正直なところだ。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
ダイエットと同様、貯蓄分は見えない場所へ
出費を上手に抑えていても、肝心の貯蓄は普通口座のまま… というのは、忙しい女子に多し! ダイエット中にお菓子を目の前に置かないのと同様に、貯蓄分は普段目に触れない別の場所へ移しましょう。
月3万円くらい財形貯蓄をするか、ソニー銀行やイオン銀行などのネット銀行にある自動入金サービスもおすすめ。毎月決められた日に、自分で決めた金額が自動でネット銀行に移され、手数料も無料!
ボーナスシーズンは、ネット銀行に少し高めの金利の定期預金が登場するので、300万ほど預けてみても。結婚相手に堅実さや安心感を求める彼なら、しっかり貯金していることを伝えることで結婚意識も上がるかも?
副業で収入+楽しみがあると、本業にもいい影響を及ぼしますよね。M子さんの実り多い人生が続きますように!
Oggi2019年1月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com
西山美紀(にしやま・みき)
コラムニスト・ファイナンシャルプランナ Profileー。All About貯蓄ガイド担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎リンケージ)。「日々を楽しみ、無理なくお金も幸せも貯まるコツをお伝えします」
南 ゆかり(みなみ・ゆかり)
フリーエディター・ライター。このコーナー連載15年目(!)にして、お金指南が加わり大幅パワーアップ! 自分の通帳を公開したいという方は、こちらのメールアドレスへご応募ください。年齢・お仕事・お金のこだわりと悩みも書いてくださいね。oggi@shogakukan.co.jp