ぽち袋の「ぽち」ってどこから来た言葉?
年始が近づくとお年玉用に準備するぽち袋。なぜぽち袋って言うのでしょう? その由来をチェック!
ぽちは関西弁だった!
ぽち袋のぽちを漢字にしようにも思い付かないですよね。ということは外国語?と思いきや、実は関西発祥の言葉で、少しばかりを意味する「ぽちっと」からきているのだそう。漢字では当て字で点(ぽち)袋と書きます。「これっぽっち 」のぽちも、わずかであることを示しており、同じぽちなんですよ。
その昔、芸妓さんなどに心づけを渡す際、お金そのままでは、はしたないと考えられたことから、半紙にくるんで渡していたものが、袋状になり、現在のぽち袋になりました。
ぽち袋はお年玉袋や祝儀袋とも呼ばれ、お年玉だけでなく、お小遣いやチップをいれることもあります。忘年会の会費などお金の授受があるときもぽち袋に入れて渡すとスマートですね!
ひとりぽっちも同じぽち?
ところで、ぽちから連想して、ひとりぽっちという言葉が思い付いた方、いらっしゃるのではないでしょうか。ひとりぽっちも同じぽちなのでしょうか? ニュアンスとしては合っていそうですよね。
しかし実はひとりぽっち(ひとりぼっち)はひとりぼうし(独り法師)が変化した言葉なんです!
独り法師は宗派に属さず、ひとり放浪する僧侶のことを指し、そこから身寄りや仲間がなく、孤独な状態を指すようになりました。独り法師という字面からは、お坊さんがひとり黙々と修行している姿が目に浮かびますが、クリぼっちはクリ法師!? と思うと、サンタクロースの帽子を被ったお坊さんが思い浮かんでしまい、孤独なニュアンスが薄れてしまいますね!
いかがでしたか? 同じような言葉でも違う由来を持っていて、紐解くと面白いですね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!