危険なポストハーベスト、皮は決して食べないで!
私たちが日頃何気なく口にしている食べ物に、実は健康を害するリスクが潜んでいたとしたら……? 「現代日本の食をめぐる状況は大変厳しい、というよりはむしろ悲惨というべきレベルまで達している」と、日本の食事情に警鐘を鳴らすのは、フードプロデューサーで一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事の南清貴さん。
南さん曰く、そんな食品のうちの一つが、輸入レモン。実は輸入レモンの多くは、ポストハーベスト(収穫後に果物や穀物、野菜などに散布する農薬のこと)として有害な化学物質が使われているのです。
ポストハーベスト農薬は日本では禁止されているのですが、世界から輸入されているものについては現状認められているのが事実。そのため、レモンやオレンジなど輸入かんきつ類の表皮に農薬、もとい、食品添加物がそのまま残留されている場合があるのです。
使われているのは、主にTBZ(チアベンダゾール)、イマザリル(エニルコナゾール)、OPP(オルトフェニルフェノール)、ビフェニル(悪名高きポリ塩化ビフェニルの親戚)などの防カビ剤。ほかにも、フルジオキソニル、アゾキシストロビンなどの薬剤も使われています。
そして特筆すべきは、これからの多くは基本的に何種類かを組み合わせて使われているということ。単体でも強い毒性をもつのに、混ぜて使ったらもっと危ないだろうということは、誰でも想像できるはず。
皮の栄養も安心して摂取できるように、できるだけ国産のオーガニックレモンを使うよう心がけてみてはいかがですか。医食同源という言葉もありますが、日頃から栄養バランスの取れたおいしい食事をとっていきましょう!
書籍『大切な人に食べさせたくないもの、食べてほしくないもの』では、このほかにも著者自身が、自分も食べず家族にも食べさせたくないという食品について、その理由とともに紹介されています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
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『大切な人に食べさせたくないもの、食べてほしくないもの』
日本の危ない食事情に警鐘を鳴らし続けてきた著者が、日々の食生活から遠ざけたい食材、メニューを、その恐ろしい理由と共に指摘します。
著者はウェブサイト「ビジネスジャーナル」に2014年から人気コラム「すぐにできる、正しい食、間違った食」を連載中である。その連載に大幅な加筆修正を加えて単行本化。コンビニおにぎり、コンビニおでん、外食での揚げ物や鶏のから揚げ、エナジードリンク、コーヒーフレッシュやガムシロップなど、大切な人には決して食べてほしくないものを、その理由と共に解説します。
著者/南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。著書に『じつは怖い外食』(ワニブックス【PLUS】新書)など。
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