その内実は、トランス脂肪酸のかたまりと高果糖コーンシロップ!?
私たちが日頃何気なく口にしている食べ物に、実は健康を害するリスクが潜んでいたとしたら……? 「現代日本の食をめぐる状況は大変厳しい、というよりはむしろ悲惨というべきレベルまで達している」と、日本の食事情に警鐘を鳴らすのは、フードプロデューサーで一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事の南清貴さん。
南さんによると、そんな食品の一つが、コーヒーに入れることの多いコーヒーフレッシュとガムシロップ。
なぜかというと、ガムシロップの甘みはかの悪名高き「高果糖コーンシロップ」。またコーヒーフレッシュはミルクの一種だと思い込んでいる方も多いと思いますが、実はミルクは一滴も入っておらず油と水と食品添加物で作られたトランス脂肪酸のかたまりだから。
コーヒーフレッシュは、長期間常温の場所に置いておいても腐りません。ミルクが含まれていたら、そんなことは絶対にありえませんよね。必ず腐敗するはず。ここで大切なのは、腐らないというのはどういうことかを考えること。
ものが腐らないということは、腐らないような手立てをしているということです。コーヒーフレッシュであれば、防腐剤あるいは保存料といわれるものがその役目をしています。
そのほかにもコーヒーフレッシュには、白い色にするための着色料や、それらしい匂いをつけるための香料、とろみをつけるための増粘多糖類、油と水を混ぜるための乳化剤などが使われていますが、これらは基本的に体に悪いとされています。
乳化剤として使われるものの中には安全性が疑われるものもあり、肝臓や腎臓などの臓器にも悪影響を与えることが考えられます。また、胎児の染色体異常を引き起こす可能性があるとも言われているので、若い女性は気をつけたほうがいいかもしれませんね。特に妊娠中の方は摂取しないようにしましょう!
そしてガムシロップ。私たちが日常飲んでいるものの中に含まれている甘味料で注意しなければならないのは、高果糖コーンシロップ。実は飲み物だけではなく、安いスイーツや、惣菜、冷凍食品などの加工食品にも使われていることも。そしてアイスコーヒーなどに入れるガムシロップが、まさにこの高果糖コーンシロップなのです。
原材料は、コーンシロップと言うがごとくコーン、つまりトウモロコシ。そのトウモロコシは遺伝子組み換えによってつくられたものです。原材料がトウモロコシということで、自然な食品からつくられるため一見良さげに思われることもあるこの高果糖コーンシロップですが、実は砂糖よりも激しく血糖値を上昇させると言われています。
血糖値の問題だけではなく、その延長線上にある肥満や糖尿病などの原因物質として国民の健康を脅かすことや、体内で大量の活性酸素を発生させるなど、その害の大きさゆえアメリカでは使用禁止にするよう運動が展開されているのだとか。
コーヒーをまろやかにしてくれるコーヒーフレッシュやガムシロップですが、毎日入れて飲んでいるという方は、たまには純粋なコーヒーを楽しんでみてはいかがですか。
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書籍『大切な人に食べさせたくないもの、食べてほしくないもの』では、このほかにも著者自身が、自分も食べず家族にも食べさせたくないという食品について、その理由とともに紹介されています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
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『大切な人に食べさせたくないもの、食べてほしくないもの』
日本の危ない食事情に警鐘を鳴らし続けてきた著者が、日々の食生活から遠ざけたい食材、メニューを、その恐ろしい理由と共に指摘します。
著者はウェブサイト「ビジネスジャーナル」に2014年から人気コラム「すぐにできる、正しい食、間違った食」を連載中である。その連載に大幅な加筆修正を加えて単行本化。コンビニおにぎり、コンビニおでん、外食での揚げ物や鶏のから揚げ、エナジードリンク、コーヒーフレッシュやガムシロップなど、大切な人には決して食べてほしくないものを、その理由と共に解説します。
著者/南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。著書に『じつは怖い外食』(ワニブックス【PLUS】新書)など。