物価高騰中のハワイで人気店のメニューをお得に贅沢に食べる方法
前回に続いてハワイに来ています。ハワイリピーターなら誰もが憧れる、ザ・リッツカールトン・レジデンス ワイキキビーチに賢く泊まるというのが前回の話。引き続きお得にハワイを楽しむための情報をお送ります。今回は「食」編です。
ここ数年ハワイに行くたび、物価が上昇していることを実感している人も多いかと思います。実際、「ランチを10ドル以下で食べるのは困難だし、ディナーは100ドルを覚悟しないと…」と、現地の方たちも嘆いています。嘆いているのはショップオーナーも同じ。家賃の高騰に頭を痛めているのと同時に、いかにしてお客を集めるか。お店同士での競争が激しくなっています。そんな競争の中から生まれたひとつが、ハッピーアワー。
ハッピーアワー自体は以前からあったもので、珍しいものではありません。ですが、以前は不人気店が暇な時間にお客を集めようと、飲み物を安くしていたのがほとんど。ところが、近頃は人気店も次々と参入。飲み物よりむしろ料理で勝負しているお店が増えてきています。そんなハワイのハッピーアワー事情の中、オススメの人気店のメニューをご紹介。
◆DEAN & DELUCA
ワイキキに2軒あるDEAN & DELUCAですが、こちらはリッツ・カールトン・レジデンス ワイキキキビーチ内の店舗。1階にハワイ限定トートバッグをお土産に買いに来る人は多くても、2階があるということはあまり知られていません。1階店内奥のエレベーター(もしくは右手階段)で上がります。
▲「HAWAII」の文字入り限定バック、ちゃんとあります。1階で購入可能
「THE ARTISAN LOFT」と名付けられた、ちょっと秘密っぽい空間は、穴場的存在です。お店に行く狙い目タイムは、4時〜6時のPAU HANA MENU(いわゆるハッピーアワー)。各料理にソムリエがカップリングしたグラスワインもしくは、スパークリングが付いて全メニュー20ドル! とかなり魅力的。
ハッピーアワーおすすめメニューを紹介します。
HAPAシャクタリーボード
生ハムとチーズという、間違いのない前菜の盛り合わせ。DEAN & DELUCA自慢のチーズと生ハムを1階のお店からシェフがチョイス。盛り合わせてくれたものを赤ワインと一緒に。こちらも20ドル!
▲シェフのケヴィン(右から二番目)を始めスタッフの多くが地元ハワイ出身。
マルガリータフラットブレッド
ピザとはいいません、ブレッドです。ダックのプロシュート、ハワイ産のバルサミコ、KUNIA農園の野菜に、マウイ島のバルサミコ、白トリュフオイルというこれまた贅沢かつハワイにこだわった逸品。見た目がわかりやすいためか、「一番人気」らしいです。オススメ赤ワインが付いて20ドル!
10時〜14時のブランチメニューもかなり魅力的。ハワイ島出身のシェフ、ケヴィンさんが考案するローカルの食材を使ったハワイ+イタリアンは、ここでしか食べられないオリジナルメニュー。それが18ドルからだなんて、嬉しすぎます。KEIKI(ハワイ語で子供の意味)メニューも用意されているので、子供連れで来店でもウェルカム。
ブランチタイムおすすめメニューも紹介!
アヒキャビア
ブルスケッタにハワイを代表する料理アヒポケ。そこにキャビアをまぶすという素晴らしい合わせ技。盛り付けもオシャレすぎ。ポケもこういう食べ方があるんだと新発見。お皿左上のポテトフライに見えるものは、ハワイのマウンテンアップル。それをシェフがピクルスしたものです。パリッ&サクっとした食感の上に乗ったしっとり新鮮なポケはソムリエの選んだブーグリのロゼと一緒にいただくのがオススメ。25ドル!(飲み物別)
サフラン・ブイヤベース
ハワイを代表する魚、オパカパカ、コナのアワビ、カウアイのエビを使った、ハワイ魚介3兄弟のブイヤベース。普通ブイヤベースというと、トマトベースの赤いスープですが、ここはサフランベースの黄色いスープというのも珍しい。
それをパンではなく「ハワイなので、あえてご飯で食べてほしい」と作った逸品。スープは食べる直前にスタッフがお皿にかけてくれます。実はお皿の底に熱せられた石が入っていて、そこにスープがかかってジワジワァといい感じで料理全体を温めてくれるのです。白ワインと一緒に食べるのがおすすめ。25ドル!
スフレスタイルパンケーキ
「ハワイのパンケーキは食べ尽くした」「パンケーキなんて小麦粉の土台にフルーツとクリームをかけた食べもんだろ?!」という人にこそ食べてほしい。
「なにこれ?!」と誰もが思う、スフレスタイルのパンケーキ。鉄鍋ココットで作るというおそらくハワイにはここにしかない珍しいパンケーキ。イベリコ産のプロシュートと一緒に食べるという、しょっぱい&甘いを一緒にしたアメリカ風パンケーキは18ドル!
オープンキッチンスタイルのお店でもあるので、オススメはカウンター席。今風に言えば、シェフズテーブルとでもいうべきベストシート。カウンターがあるということは一人でふらっときて、ワインとチーズをつまんでサッと帰るなんていう使い方も可能です。
DEAN & DELUCA THE ARTISAN LOFT
◆LA VIE(ラヴィ)
実は日本と違い、ハワイのホテルのバーは町のお店と比較してもそれほど高くありません。たとえば、六本木のリッツならビールだけを頼んでも、そこにサービス料やその他(20時以降はエンターテインメントチャージも)が付いてきて、4,000円近くにもなりますが、一方ハワイのリッツならカクテルでも14(+チップ)ドルからOK。
しかも朝から飲めるんです。パンケーキと朝シャンをリッツのバーで…。料金以上にものすごく贅沢で、特別な響きがしてきます。
実はLA VIEは、リッツのメインダイニングであるQUIORA(キオラ)と同じ系列店。で、その系列のトップというのが、ハワイで最も美味しい&高級といわれるステーキハウスhy’sです。これを聞いたら本来はステーキを食べるべき。
なのですが、今回は、時間の都合でパスタ(21ドル)を完食。因みにお肉はhy’sよりもお手軽価格(28ドル〜)でいただけます。
◆オバマ大統領も通った人気店 MW RESTAURANT
土地の高騰が厳しいハッピーアワー競争の煽りを受け、その結果オバマ元大統領も通ったMWのような高級店でもハッピーアワーを開始。わずか5ドルというびっくり価格! しかもサイズは夜のレギュラーメニューと同じのものも!
◆人気高級店メリマンズのカジュアル版 Merriman’s Moku kitchen
人気のカカアコエリアから一軒すすめるとしたら、迷わずここ。店内の雰囲気は明るいし、ローカル客ばかりだし。しかもあの名店、メリマンズのカジュアル店。
そんなお店のハッピーアワーは前菜がほぼ半額。人気のピザも9ドルで!
◆最上階からの夕景と熟成肉 Signature stake
アラモアナホテル最上階に位置するここのハッピーアワーは別名ゴールデンタイム。店内から見下ろす夕日に染まったアラモアナ・ビーチ、明かりが灯り始めたワイキキ高層ビルを一望という絶好のロケーションで食べる自慢の熟成肉をお手軽価格で。
通常のメニューとほぼ同じサイズのステーキが半額で食べられるのですから、リピーターが多いというのも当然?!
旅で贅沢したいなら…
ところで、食事繋がりで機内食の話を少し。前回お話したように、現地で贅沢をしたり旅の目的を果たすために、「往復の手段を節約する=LCCで飛ぶ」、そんな新しい旅スタイルを持つ人々が増えています。もし次回、LCCでハワイへと考えているのなら、LCCを更にお得にするプチアドバイスを。
ご存知のようにLCCでは機内食を購入する必要があります。日本からハワイへ飛んでいるLCCは、現在のところ関空発のエアアジアのみです。
エアアジアの機内食メニューは、カップラーメンからアジアンフード他約10種類、ドリンク類も豊富に用意されています。
ホノルル便ならホノルル便限定メニューがオススメです。また、機内食やドリンクをオーダーするなら、機内ではなくPRE BOOK。つまり事前予約を忘れずに。事前予約をすることで2割3割、場合によっては半額近くも節約ができるということを覚えておいてくださいね。
最後に個人的お知らせです。最新著書「山下マヌーのハッピーハワイ(得)マニュアル」にはこのほかにもお得なハワイ情報が満載で。年末年始、ハワイに出かける前にご一読を!
取材協力/
ザ・リッツ・カールトン・レジデンス、ワイキキ・ビーチ
エアアジア
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.