ハワイの憧れラグジュアリーリゾート「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキビーチ」
ワイキキエリアで最新のゴージャスリゾート、ザ・リッツ・カールトン・レジデンス。ホテルではなくレジデンスと呼ぶのは、住居用として販売されたもので、それぞれの部屋のオーナーが年間通して客室としてレンタルしている、そんな仕組み。
住居用、しかもザ・リッツ・カールトンなら販売価格は100万ドル超えは当然。立派でないわけがありません。「一度は泊まってみたい」と多くの人が憧れるのは当然です。宿泊料は決して安くありません。だけど一度は泊まっておきたい(泊まっておくべき)ザ・リッツ・カールトン。ではどうする? 宿泊、旅費、食費の旅行の3大経費のうちの旅費、つまり航空代金を抑え、その分を宿泊費に回すという方法を実践します。
飛行機代を極力抑え、浮いたお金でリッツでリッチに。ということで選んだのは、エアアジア(現在は関空発着のみ。東京からの便も早く飛ばしてくれれることを期待)。時期によってはホノルル片道2万円代前半で購入可能(2019年12月3日出発23,050円ほか)! という、びっくり価格。
LCC=LOW COST CARIERのことを、単にワケアリの安い航空会社だと思っているとしたら、実はそれは正しくないかもしれません。というのは、エアアジアの場合シートの幅も前のシートとの間隔(ピッチ)も、レガシーキャリア(いわゆる一般的な航空会社)とほぼ変わりません(むしろ広い場合も)。
そしてこちらは日系エアラインのシートを、ほぼ同じ目線で撮影したもの。
どうしてシートの幅もピッチも変わらないのに、座席数を多くできるのか? その答えは、通路の幅をカートや車椅子が通れる幅を確保しつつ、狭めているため。通常横のシートの配列が2✕3✕2のところを、3✕3✕3と1席ずつ多く配列されています。
その結果座席を多く設けることで料金が下がり、一人でも多くのお客さんを乗せられる。つまり、それがエアアジアのビジネスモデル、というわけ。
◆次に泊まる際に備えてリッツ予習
LCC利用で憧れのリッツがグンと近づいたところで、いつか泊まるその日に備え、まごつかないよう、リッツ慣れ感を醸し出せるよう、予習しておきましょう。
見上がれば堂々のリッツ。左が2016年オープンのエヴァタワー。左が2018年オープンのダイヤモンドヘッドタワー
チェックインカウンターはL階でおこなうのですが、初めてならほぼ100%の確率でL階への行き方に迷います。というのは、ここのEVの使い方に戸惑ってしまうためです。あるはずの△▽の押しボタンがありません。EVロビーに数字の並んだ液晶パネルのLを押してください。するとAからDまであるEVの中からアルファベットが表示され、扉が開いたらそれに乗ります。EVの中に階数表示のボタンもありませんが、心配はありません。ロビーで押した階数で止まります。
リッツ慣れ感をアピールするなら、車寄せにいるスタッフに「チェックインしたいんですけど」と伝えて、案内してもらうというのがスマート。
8階にあるL階のEV扉が開いたら… ドッカーン! 別世界。いきなりの上質リッツワールドの扉が開きます。ちなみにロビーからの夕景がこちら。空が広く、海まで遮るものなしの開放感。
サンセット繋がりでこちらも。ロビー右の大人専用プールからのサンセットがお見事!
◆気になるお部屋は?
今回泊まったのは新しい方のタワー、ダイヤモンドヘッドタワー。グランドオーシャンビュースイート。
部屋のカードキーのデザインもオシャレ。プールサイドやビーチで本を読むときのシオリに使うのもありです。
テーブルの上にメモが。ん?! 冷蔵庫にサプライズってなんですか?
・・・美味しい何かが入っています。それは当日までのお楽しみということで。
買えば数億円の部屋も、約350ドルから利用可能! せっかくなのでマスコミパワーを利用し、自分の部屋以外に「女子旅に最適なお勧めの部屋を見せてください」とリクエスト。すると案内されたのはプレミアオーシャンビュー3BRスイート。ほぼ最高級カテゴリータイプじゃないですか。なんでまたこのようなお高い部屋を?
「3つのベッドルームと3つのバスルームがあるので5〜6人で利用可能です。宿泊料も皆さんで割れば、お手頃な価格で最上級クラスの部屋が利用できますよ」と、意外にも庶民目線のお答え。確かに、時期によって宿泊料は1泊約2千ドル。ということは6人利用なら一人約350ドルと、リッツ最高級の部屋もぐっと身近になってきます。
▲部屋が巨大すぎてなかなかうまく撮れません。
◆プールはぜひ堪能して
部屋を出てプールに出かけます。近頃のハワイのホテルではプールのラグジュアリー化、差別化が進み、「アコモはプールで選ぶ」とそう言ってもいいと思います。
ここには2つのプールがあります。ひとつはファミリープール、もうひとつは大人専用プール。
こちらがファミリープール。チビッコたちも楽しめるように、小さなスライダーが設けられています。
ファミリープールのほうが広くて開放的。ファミリープールといってもプールサイドを子供が走り回っているわけではないので、こんなふうにまったり過ごせます。
こちら大人プール。それなりにちゃんと泳げます。端から端までの長さは、身長175センチの自分のクロール26掻き分。
大人プールに用意されているフローティングチェアで浮かぶ浮遊感が、最高! このチェア、大人プールだけの楽しみだなんて、有り難すぎます!
飲み物のお値段は特にリッツ価格というわけでもなく、他のホテルとほぼ同じで安心。
大人プールにおける大人の過ごし方といえば、これ。プールサイドのカバナを借りて涼しげ且つ、優越感に浸って過ごします。
そしてドラマチックな空の色とともに、リッツの一日は終わっていきます。
次回は館内のDEAN & DELUCAのお得なブランチ、ハッピーアワーなどの紹介を予定しています。
【取材協力】
ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキ・ビーチ
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.