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2019.12.30

「過剰適応」していませんか? 心が疲れない人間関係の選び方とは…

テレビやラジオなどで活躍する精神科医の名越康文さんが、Oggi読者の悩みに答えてくれる本誌の人気連載。 今回は、人間関係の上手な選び方について。

素敵なソロライフを送る人を積極的に選んでいきましょう!

みなさんは、会社や家族、友人といった「群れ」にいて、仕事で成果を挙げるため、相手の期待に応えるために、日々見えない努力をされていることと思います。しかし、それを突き詰めすぎて健康を害したり、心が疲弊してしまう人の実に多いこと!

「群れ」からの期待に対して、必要以上に応えようとする心理状態を「過剰適応」と呼びます。この状態、つまりどういうことかというと、他人の要求に応えることを最優先してしまっているということです。「やらなきゃ!」というベースが常で、いつも気負いすぎの心理状態。これは日本人に特に多くて、幼少期から知らぬ間に、生活習慣として周りに合わせるように教育されているためでしょう。

(c)Shutterstock.com

私たちは空気を読みすぎてしまうのです…。「過剰適応」になると、自分の心の声に耳を澄ます、「ひとりの時間=ソロタイム」を得ることが難しくなります。頭の中はいつも「やらなきゃいけないこと」でいっぱいですから。

他人の期待に応えようとしすぎる日常の中で、「ソロタイム」はどんどん削り取られていきます。もし、「過剰適応」しすぎて、しんどくなってしまったら、躊躇せずに場所か一緒にいる人を替えることです。

「しんどさ」の原因になる人間関係を見直そう!

そう簡単に言われても…、と弱気なあなた! 僕の話は読むだけで効くおまじないではないので(笑)、聞くだけで何かが解決することはなく、実践していただかないとダメです。

(c)Shutterstock.com

このままでいいのかと考えたとき、自分だけの狭い世界にとどまっていては何も解決できません。人間のしんどさの原因は人間関係によるものがほとんど。ここがうまくいかないと、いくらひとりの時間をもてたとしても、頭の中は常に他人のことでいっぱいに。これではソロタイムがままなりません。そうならないためにもまず、私たちは「一緒にいる人」をもっと主体的に選ぶべきです。

大学の授業だって学生のほうが「この先生に学びたい」と思って先生を選ぶべきだし、仕事だって「この人と一緒に仕事がしたい」 と思ってやることで、かけがえのない経験を得ることができます。

サン=テグジュペリの言葉に、〈真の贅沢というものは、ただひとつしかない、それは人間関係という贅沢だ。〉という名言があります(『人間の土地』より引用)。ソロタイムを大切にしている、自立した素敵な人と出会うと、世界が広がって目の前が一気に明るくなりますよ。

さて、では自立した素敵な人とはどんな人でしょうか? 僕が思うに、カラ元気ではなく落ち着いていて明るい人、噂話ばかりをしない人、愚痴よりも相手を勇気づける話をする人、相手の言うことをよく聞いて話を広げてくれる人、といったところでしょうか。

そんな人を積極的に選んで近くにいるようにすれば、自分も知らずに感化されて「過剰適応」を脱却し、真のソロガールへの道が開けるでしょう!

2018年Oggi7月号「名越康文の奥の『ソロ』道」より
イラスト/浅妻健司 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

TOP画像/(c)Shutterstock.com

名越康文(なこし・やすふみ)

1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など幅広く活躍中。著書に『SOLO TIME 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)ほか多数。


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