「◯◯様でございますね?」は間違い!
電話の取り次ぎの際に、先方のお名前を確認するため、復唱しますよね。その際、「◯◯様でございますね」と確認していませんか。実は、これは間違った表現なんです! 正しくはどのように復唱したら良いのでしょうか?
「◯◯様でいらっしゃいますね」が正解
「ございます」は、「です・ます」の丁寧語。相手の名前につける場合には尊敬語にすべきなので、「いらっしゃる」が正解です。そのため、先方の名前を復唱し、確認する場合には、「◯◯様でいらっしゃいますね」となります。
一方、先方の「■■さんをお願いします」という取次依頼に対して、確認する場合には「■■でございますね」でOK。これは身内の者に対して使うからです。また、先方が「△△さんいらっしゃいますか?」と自分のことを呼び出している場合、自分の名前を名乗るときも「△△でございます」で間違いありません。
◆復唱したあとにひと言添えよう
取次に際して、先方のお名前の復唱も重要ですが、「◯◯様でいらっしゃいますね。いつもお世話になっております」などのひと言が大切。
実際にお会いしたことがなくとも、何度か電話の取次をしているならば、復唱は不要ですから「◯◯様、いつもお世話になっております」が気の利いたひと言。場合によっては「毎日暑いですが、お変わりありませんか」など先方を気遣う言葉を付け加えてもいいですね。
先方が手土産などを持参してくださり、社内で頂いた次の機会には「先日は美味しいお菓子をありがとうございました」と伝えると良いでしょう。
◆顔が見えないからこそ、心のこもった対応を
電話対応は顔が見えないため、声や話し方が重要だと言われます。加えて、言葉遣いを含めた発する言葉も相手の印象を左右します。
自分の担当の取引先やお客さまではないからといって機械的な応対をするのではなく、面識がなくとも自社の大切な取引先やお客さまとの認識で、心のこもった対応ができたら素敵です。
鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!