器の下にある出っ張り部分、実は名前があります!
テーブルの上に器を置く時に、器を安定させる役目をしている、下側の出っ張り部分。例えばごはん茶碗を持ち上げる時も、この部分と茶碗のふちに指をあてて持ち上げて、いただきますよね。名前をご存知ですか?
【問題】
陶器の器の底が一段高くなっている部分の名称はなーんだ?
1.高台
2.支台
正解は?
1.の“高台”が正解!
高台(こうだい)といいます。焼物の器体を支える台です。
高台はその形によって輪高台(円形で高台の幅が狭い。最も一般的)、蛇の目高台(高台の幅が広く、同心円の蛇の目のように見える)、片薄高台(高台の円厚みが一定せず、一方で厚く一方で薄い。三日月形ともいう)、割(わり)高台(高台の一部に切り込みを入れる)、四方高台(四角形)、糸切(いときり)高台(不整形)などさまざまな種類があります。このように支脚としての機能だけでなく、その焼物の造形の隠された特色を示す個所でもあるのです。
産地の窯(かま)や作者や時代の決め手となる高台は、焼物を鑑賞するうえで見逃せない重要なポイントといえるでしょう。
こう‐だい〔カウ‐〕【高台】
[名]
1.高く組まれた建造物。
2.高くて見晴らしのよい台地。たかだい。
3.茶碗・皿などの底にある基台。
[代]二人称の人代名詞。手紙などで、相手を敬っていう語。貴台。
(小学館デジタル大辞泉より)
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