スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋… あなたはどんな秋にする?
まだまだ残暑が厳しいですが、8月8日の立秋が過ぎ、暦の上ではもう秋です。秋といえば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋… など様々な秋が思い浮かびますね。あなたはどんな秋にしますか? 編集部独自に調査してみましたので、結果も紹介します。
◆1.秋といえば…スポーツ!
秋は気候や天気が良い日が多いため、体を動かすのに最適な季節ですね。そのほかにも、1964年10月に東京オリンピックが開催されたのを機に、開会式のあった10月10日が体育の日として制定されたことで、(現在は10月の第2月曜日。今年は10月14日)運動を楽しもうとスポーツにまつわるイベントが活発になり、秋といえばスポーツ! が定着しました。
最近は秋に入っても残暑が厳しい日が多くなっていることから春に開催するところも増えているそうですが、運動会も秋のイメージの代表格ですよね。
また今年9月からは、日本でラグビーワールドカップも始まりますね! 調査すると、楽しみにしている方も多いようです。スタジアムに出かけて、選手を応援するのも良いですね♪
◆2.秋といえば… 読書!
秋は夏の暑さもひと段落し、人が集中するのに最適な気温と言われる18度前後になります。さらに湿度も低いため、本を読むのに最適な気候と言われています。
また、西暦700年代後半に生きた古代中国・唐時代の韓愈(かんゆ)という文人が読んだ「灯火親しむべし」(秋は過ごしやすい季節なので、夜には明かりを灯して本を読むのに最適だ)という詩を夏目漱石が「三四郎」という小説の中で取り上げたことで、読書の秋が広く浸透したとも言われています。良い気候に加えて、静かな夜が長いことも読書にはいい季節なんですね。
アンケートでは、「窓を開けて、夜風を取り入れながら読書」「ワインを飲みながらの読書が楽しみ」「毎年10冊は読んでいる」など回答が続き、読書を心待ちにしていることがわかりました。
そのほか、1924年に発足した「図書館週間」が、戦争による廃止を乗り越え、終戦後の1947年に復活。読書の力で平和な文化国家をつくろうと「読書週間」として復活したことも「読書の秋」を根付かせることにひと役買っているようです。今でも文化の日を中心とした10月27日から11月9日までの2週間は“秋の読書週間”となっています。
◆3.秋といえば… 美味しい食べ物!
アンケートで圧倒的に多かった回答がこちら。新米が出回り、野菜や果物が収穫期を迎え、サンマなど魚介類も脂が乗る“実りの秋”の到来とともに、あまりの暑さに減退していた食欲が、みるみる回復する秋。私も楽しみです。
輸送手段が発達し、栽培技術も発達した現代では、1年中美味しいものが食べられますが、それまでは、旬の食べ物をその季節に味わっていました。さつまいもや栗、りんごや柿などが収穫され、冬に備えて栄養分や脂肪分を貯めこみ、脂が乗ったサンマが食べられるなど、秋は特に旬な食べ物が豊富な季節であり、豊作や季節の食べ物を食することに感謝し、食欲の秋と表していたそうです。
秋の味覚を肴にお酒をたしなんだり、東北出身の方は芋煮会を催し町内の方たちと親睦を深めるなどといった、回答もありました。旬で美味しい食べ物をみんなでシェアする。とても良い光景ですよね。
寒くなる冬に備えて、脂肪分をたくわえておくという、生存本能が働くのは私たちも同様で、旬の食べ物の誘惑だけでなく、夏の暑さで弱った体を元気にし、厳しい冬を乗り越えようと食欲が増すそうですよ。
◆4.秋といえば… 芸術!
芸術の秋は1918年に発行された『新潮』という雑誌で使用された「美術の秋」という言葉が由来と言われています。読書のところでご紹介したとおり、秋は集中して美術製作に取り組むことができる季節であるとともに、展覧会や芸術に関するイベントが開催され、芸術作品を楽しむ機会が多い季節であることも理由のひとつ。11月3日の文化の日には、芸術祭や絵画の展覧会が開催されたり、無料開放される美術館などもあるんです。
また、繊細な美術品の管理には気温が20〜22℃、湿度は50%前後が適しているそうで、秋は美術品たちにとっても過ごしやすいいい気候なんだそう。
◆他には、こんな回答も!
「彼と私は、どちらも山登りが好きなので、どの山に行こうか計画中」(29歳/飲食)
「夏のシンプルな服装から、秋ファッションはコーデの幅が広がるので楽しみ。特にキャメルやボルドーなどの秋色を着たい!」(30歳/IT)
「アメリカ在住ですが、新学期が9月からなので、子どもたちの新生活の準備に忙しい」(32歳/パート)
「衣替えを機に、年末までの予定を立てて、ひと区切りつける」(33歳/コンサルティング)
「なんとかして、年末に向けて彼氏をつくる(笑)」(28歳/アパレル)
「ハロウィンがあるので、今年も友達と集まって仮装パーティーする予定」(26歳/美容師)
「地方の温泉巡りをして、紅葉を見て、秋を体感したい」(30歳/銀行員)
スポーツや収穫体験、芸術展などのイベントが多くおこなわれ、紅葉など自然も鮮やかな季節。快晴が続き、過ごしやすくお出かけ日和ですので、“行楽の秋”も満喫できますね!
あなたはどんな秋を過ごしますか? 充実した“実りの秋”にしましょうね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!