約6割が勘違いしている!「さわり」という表現
「小説のさわりを話して聞かせる」と言われたら、小説のどんな部分を思いうかべる?
【問題】
「小説のさわりを話して聞かせる」の「さわり」はどの部分を指すと思う?
1.イントロ(導入)
2.クライマックス(最高潮)
3.フィナーレ(終章)
正解は?
2.クライマックス(最高潮)
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では41%が正解していました(2019年7月25日現在)。
さわり【触り】
(1)さわること。また、触れた感じ。感触。多く他の語と複合して「ざわり」の発音で用いられる。「手ざわり」「舌ざわり」
(2)人に接したときの感じ。人あたり。
(3)《他の節(ふし)にさわっている意》義太夫節で、義太夫節以外の他流の曲節を取り入れた部分。
(4)義太夫節の一曲の中で、一番の聞きどころとされる箇所。
(5)《4から転じて》広く芸能で、中心となる見どころ・聞きどころ。また、話や文章などで最も感動的、印象的な部分。
(6)三味線の音響装置。また、それによって出る音。
※ ※
日常会話では(5)の意味で用いることが多いかと思いますが、もともとは義太夫節(浄瑠璃)の言葉です。一番盛り上がる箇所、つまりクライマックスのことをいいます。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
ことばの総泉挙/デジタル大辞泉