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【スタイリストが解説】サロペットとオーバーオールの違い
程よいカジュアル感が魅力のサロペットとオーバーオール。でも、大人っぽく着こなすには少しコツが必要です。そこで今回は、サロペットとオーバーオールの違いやデザイン的特徴、着こなしのコツなどをスタイリスト・城長さくらさんに教えていただきましょう。
サロペットとは
「サロペットとは、胸当てと肩紐がついたパンツやスカートのことです。フランス語で『汚れた』を意味する(salope)という言葉が由来だそう。なにか汚れるような作業をするときに着る仕事着や作業着のことで、本来はシャツやニットの上から着て、服の汚れを防ぐために使われていました」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)
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サロペットの種類
「厚手のデニムから薄手の布帛まで、生地やデザインはさまざま。ボトム部分はパンツとスカート両方あります」
オーバーオールとは
「デザインによっては際どいものもありますが、一般的には背中部分に布があるかどうかがサロペットとの大きな違い。背中部分に布があればオーバーオール、なければサロペットと呼ぶことが多いようです」
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オールインワン・ロンパースとの違い
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オールインワンとの違い
「オールインワンとは、ワンピースのようにトップスとボトムが1枚の布で繋がった服のこと。この法則で考えるとワンピースもオールインワンの1種になりますが、一般的にスカートタイプをワンピース、パンツタイプをオールインワンと呼んでいます。オールインワンは1枚でサラッと着られるのが魅力ですが、最近ではノースリーブや深Vデザインのものも増え、インナーを入れてコーディネートを楽しむことも増えていますね」
ロンパースとの違い
「ロンパースもオールインワン同様、トップスとボトムが繋がった服のこと。ロンパースは元々、幼児用の上下つながった遊び着をさして使われていましたが、今では大人用の服にも使われています」
【2023年最新】サロペット・オーバーオールを大人っぽく着こなす方法
コーディネートにこなれ感や洒落感が出る一方、「幼く見える」「身長が低いと着こなすのが難しい」など、苦手意識をもつ人も多いサロペットやオーバーオール。ここからは、大人っぽくきれいめに着こなすコツをご紹介します。
POINT1|低身長さんはウエスト位置を要確認
「サロペットやオーバーオールは、ウエスト部分がゆったりめなデザインも多く、サイズが合っていないとバランスが悪く見えてしまいます。特に低身長さんはウエストがしっかりマークされているものを選ぶとよいでしょう。また、低身長さんがサロペットやオーバーオールを着ると幼く見えることもありますよね。そんなときは、胸当てががっつり付いているものではなく、ボトムに肩ストラップが付いているくらいのデザインを選んでください。ストラップも太すぎるとバランスが悪く幼く見えがちなので、細めのストラップを選ぶのもポイントです」
POINT2|スカートタイプ×シャツ合わせできれいめに
「サロペットの中でも大人っぽいスカートタイプとシャツを合わせれば、程よくカジュアルな大人コーデに。オンの日はパンプス、オフの日はスニーカーにと、小物をかえるだけで印象もガラッと変わりますよ」
POINT3|カジュアル素材は抜け感が必須
「デニムやコーデュロイといったカジュアル素材のサロペットを着るときは、首や腕、足首などに抜け感を出しましょう。大きめに開いた首元にネックレスをつけたり、ピアス、ブレスレットで女っぽさをプラスするのが大人っぽく着こなすコツ」
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サロペットパンツのおすすめコーデ
ワントーンで特別感を演出したり、シックな配色でハンサムにまとめたり。サロペットパンツの今っぽい着こなし実例を厳選しました。
オフ白ワントーンで都会的な雰囲気に
アシンメトリーフロントのサロペットに爽やかな白Tを合わせて、ひねりの利いた洗練カジュアルに。型押しバッグや華奢パールといった正統派小物を合わせて、きちんと感をプラス。
トラッドなチェック柄を黒合わせで大人っぽく
秋らしいブラウンベースのチェック柄サロペットを、黒インナーや黒パンプスで引き締めて。ブラウン×黒のシックな配色に、1点白バッグを効かせて抜け感を!
サロペットスカートのおすすめコーデ
コーディネートによっては通勤にも活躍するサロペットスカート。しっかりウエストマークされるデザインを選べば、女らしく着こなせて、スタイルアップにもつながります。
ニュアンスカラーのシャツで上品な女らしさを演出
きれいめシルエットのサロペットスカートを楽しむには、トーンがマッチする色味のシャツで真面目さと可愛さをプラスして。
ハイウエストタイプでスタイルアップ
ハイウエスト×タイトスカートでIラインを強調したサロペットスカート。ウエストラインが強調されて、女らしく着こなせます。さらに、撥水加工が施されたスポーティ素材なので、休日のアクティビティにもおすすめ。抜群の美シルエットで、ONとOFFの垣根なく活躍!
オーバーオールのおすすめコーデ
カジュアル度の高いオーバーオールをこなれて見せる、コーディネート術や小物使いをご紹介!
知的なストライプシャツにオーバーオールで遊び心を
シアーなシャツとレザーのオーバーオール、正反対の素材合わせがかっこいい女っぽさに。カジュアル度の高いオーバーオールも、繊細な生地のシャツを選べば大人っぽく着こなせます。
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チャーミングな小物を合わせてカジュアルに徹するのもアリ!
存在自体がかわいらしいフルレングスのデニムサロペットを軸に、タンクトップやビーサンと合わせて遊び心たっぷりに。個性的なニット帽をかぶり、そのチャーミングさをリンクさせて。
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サロペット・オーバーオールの季節ごとの着こなし
Tシャツやブラウス、タートルニットなど、合わせるトップス次第でオールシーズン着こなせるのも魅力のひとつ。ここからは、季節ごとのおすすめコーデをお届けします。
春|ちらりと覗くストラップがジャケットスタイルの鮮度をUP!
かっちりとした印象のジャケットを、今っぽく着こなすのにサロペットがひと役買って。ハイウエストの切り替えと、細身のシルエットで脚長効果も狙える。
夏|華奢なストラップで軽やかに
華奢なストラップのオールインワンは、きれいめ派のカジュアルコーデにもってこい。腰巻きしたカラーカーディガンでワンアクセント。
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秋|リボンブラウスでシックな黒を華やかに
深いVネックからボリューミィなボウタイをアウトし、立体感と華やかさを加えて。ブラウスの白黒ギンガムチェックのおかげで、クールな中にも愛らしさののぞく「大人かわいい」装いが実現します。
冬|エレガントでマイルド♡ 街に映える白のワントーン
胸あてがコンパクトなタイプは、よりフェミニンな印象。ニットやジレ、スニーカーもオール白でクリーンに装って。
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最後に
カジュアルな印象の強いサロペットやオーバーオールも、シャツを合わせたりワントーンコーデでまとめればグッと大人な表情に。休日だけでなく通勤やイベントにも対応できるので、着こなしのコツを掴んで、いろいろなシーンに活躍させてください。
監修者:スタイリスト 城長さくら
スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。