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2019.07.09

【医師監修】体外受精とは? 成功率は? 金額は? …専門医が回答します!

婦人科系の悩みをテーマとした不妊治療の名医・杉山力一医師によるカラダの不調解決コラム。今回は「体外受精とは?」についてお届けします。

成功率は? いくらかかる? 体外受精のギモンを解決!【前編】

「体外受精」という言葉を一度は耳にしたことがある、という方も多いかもしれません。

しかし、体外受精がどのような治療方法か、実際にどれくらいの日数や費用が必要なのか、など、詳しい内容についてはあまり知らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回から2週にわたって体外受精について知っているようで知らないギモンを解決していきます。前編となる今回は、治療内容から体外受精をおすすめされる理由まで、体外受精に関する基本的な知識をみていきましょう。

◆「体外受精とは?」-体外受精の流れ-

体外受精
(c)Shutterstock.com

はじめに体外受精とは、体外に取り出した卵子と精子を受精させ、受精に成功した受精卵を子宮内に戻し、着床を促す治療方法です。

体外受精を行う際、体内から取り出す卵子は排卵前の成熟した状態である必要があります。卵子を取り出すには、排卵のタイミングを見て採卵する方法(自然周期)と、薬や注射を用いて質のいい卵子を育てる方法(刺激周期)があります。自然周期は卵巣への負担が少ない点、刺激周期はより多くの卵子を採取できる点でそれぞれメリットがあります。

体外受精のステップは大きく分けて5つの流れがあります。

1.排卵誘発

排卵誘発剤と呼ばれる薬や注射を使って、質のいい卵子が採取できるように準備をするステップです。投薬や注射を全く行わない自然周期の場合(完全自然周期といいます)、この工程は省かれます。

薬や注射は様々な種類があり、刺激の強さや服用する頻度が異なるため、個々の卵巣の状態やご希望に合わせて排卵をコントロールしていきます。

2.採卵・採精

次に、成熟した卵子が育ったら排卵日の直前に体外に取り出します。採卵日と同じ日に採精も行い、受精の準備をするステップになります。

3.受精

採卵した精子の中から運動性の高い精子のみを選んで卵子と受精させるステップです。受精させる方法として、シャーレにある卵子に精子を振りかける方法と、細いガラス管を用いて精子を卵子に注入する方法(顕微授精)があります。

4.胚培養

上記のステップを経て受精卵となった卵子は専用の培養液で培養されます。この間に受精卵は細胞分裂を開始し、「胚」と呼ばれるようになります。胚培養の期間は2~3日または5~6日とされています。

5.胚移植

培養した受精卵(胚)を子宮内に戻すステップです。方法として、採卵した生理周期に胚を戻す新鮮胚移植、一度凍結し子宮環境が整っている状態の時期に胚を戻す凍結胚移植などがあり、どちらの方法で移植を行うかは医師と相談の上決定します。移植後は黄体ホルモンの補充など、妊娠しやすいからだづくりを行いながら、妊娠判定を待ちます。

◆どれくらいの確率で妊娠するの? -体外受精の成功率-

体外受精の成功率
(c)Shutterstock.com

ここまでは、体外受精のおおまかな治療の流れをみていきました。体外受精にはたくさんのステップがあるため、一体どれくらいの確率で妊娠するの? と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、体外受精の成功率をみていきましょう。

体外に取り出した卵子と精子が受精する確率は約70%とされています。そこから体内に受精卵を戻し、妊娠するために治療を続けていきますが、結果として体外受精を選択した方のおよそ30%の人が妊娠されています。

この数字はすべての年齢・治療方法を含めた平均になるので、いつ、どのような方法で体外受精を行うかによって、妊娠率に差はあります。例えば、新鮮胚を用いた体外受精よりも凍結胚を用いた体外受精のほうが、子宮環境を整える期間が確保できるため、妊娠率が高くなっています。

また、体外受精によって生まれた赤ちゃんは、2016年の1年間で5万4110人となっており、同年に生まれた赤ちゃんのうち18人に1人が体外受精で生まれている、という結果が出ています。体外受精で生まれる子の割合は2000年には97人に1人だったことからみても、この十数年間で体外受精によって妊娠する確率が急速に上がっていることがわかります。

◆どういう状況なら体外受精を行うべき? -体外受精をおすすめされる例-

体外受精 診察
(c)Shutterstock.com

体内での受精が難しいと考えられる場合、専門医から体外受精をおすすめされます。具体的には、卵管が詰まっていて精子と卵子が出会えない場合、卵子・精子に問題がある場合、排卵に障害がある場合、子宮内膜症など子宮の病気、原因不明不妊、高齢、多のう胞性卵巣(PCO)などがあげられます。

タイミング療法や人工授精からのステップアップとして体外受精を選択されている方も多いことから、体外受精は「妊活の最後の砦」として捉えられてしまいがちです。しかし近年では不妊治療をはじめてから比較的早い段階で体外受精を選択される方も増えています。

まずはご自身やパートナーのからだについて検査を受け、自分たちが妊娠しやすいからだであるかどうかを知ることをおすすめします。

次回は体外受精にかかる費用や通院回数など、より具体的な疑問にお答えしていきます。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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医師 杉山力一

杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。

東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。

監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。


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