こんなはずじゃ…悲劇の結婚式となってしまった原因は式場探しにあります
こんにちは。Oggi.jp’sの長縄由実です。私は以前ブライダルの会社に勤務していたため、結婚が決まった友人から結婚式についてのアドバイスを求められることが多く、中でも式場についての質問が目立つように感じます。
◆結婚式場は会場の雰囲気で選ぶ人が多数
一生の思い出となる大切な結婚式。何を重視して選びますか?
結婚式場を選ぶ際に重視するポイントは、費用、アクセス、知名度などいろいろあると思います。しかし私の経験上、結婚式会場の雰囲気を重視する人が断トツで多かったという印象があります。主役である自分たちの結婚式だから、自分の好きな雰囲気の中で結婚式をしたいと考えるのは当然のことですよね。
しかし、自分が気に入った結婚式場なのに、打ち合わせが進むにつれてこんなはずじゃなかった! と大きく後悔する人が実はすごく多いんです。そこで今回は、結婚式場の見学で、確認すべきことを3つ紹介します。
◆当日の結婚式の組数を確認する
1日におこなわれる結婚式は私たちだけ。と思っている人が意外と多いのですが、1日に同じ結婚式場で行われる結婚式は1組ではありません!
大規模な会場ですと、最大20組もの結婚式がおこなわれています。また、人気のあるお日柄やシーズンには可能な限り組数を受けるという結婚式場も少なくないんです。
また、結婚式当日に他の組の花嫁と思わぬ場面でバッティングするという可能性もあります。当日スタッフが新郎にアテンドしなかったり、ゲストに関してもノーマークのため、お手洗いや喫煙所は全組共通となります。
プライベート感を大切にしたい、時間や場所の使用について臨機応変な対応を求められる人は1日の組数を少数で限定している結婚式場をお勧めします。
また、会場の規模と結婚式の組数が比例しない場合、使える時間と場所がかなり限られてしまいます。施設を見学して部屋数が多いと思っても、当日自分たちが使えるスペースが全部ではない可能性は十分にあります。当日自分たちの結婚式ではどのお部屋が使えるのかを、しっかり確認しましょう。
◆1日の動線を確認する
1日の大枠のスケジュールや時間について確認される人は多いですが、それを聞いたところで大体どの会場もスケジュールにさほど変わりはありません。それよりも確認すべきものは当日の動線です。
どんな写真を式場にオーダーするかによりますが、例えばチャペルに向かう写真や式場外での写真は、挙式前に撮影することが多く、その際、参列者に見られないよう、動線をしっかり確認しておくと良いでしょう。
また、外での撮影がメインになっている場合は、雨天時の動線も必ず確認を。室内に撮影スペースが設けられていなければ撮影シーンが減ってしまい、写真のバリエーションが少なくなってしまいます。ゲストへのサプライズ感を出したい、記念撮影は環境が整った場所でしっかり行いたいという方は必ず動線をチェック!
受付から見送りまでの動線に問題がないか、自分の思い描く結婚式がスムーズに進行できる動線になっているのかも忘れずに。
◆規模感を確認する
招待したいゲストの人数に合わせて会場を選びますが、結婚式場が表記する定員人数を見て納得しまうのは危険です。チャペルの最大人数は椅子の数ではなく立ち見も含めての数を表記しています。神聖な場所で静かな気持ちで挙式をしたいのであれば、必ず全員着席できる規模感なのかを確認してください。
そして披露宴会場も同じです。全員が着席できればOKというわけではありません。当日はゲスト以外にも、お料理をサーブするスタッフがたくさんが行き来することになります。
また、カメラマンの動線も確保できなければ、きれいに写真が収められなくなってしまいます。余興を取り入れる方はその場所もちゃんと確保されていますか? 椅子と椅子がぎりぎり引けるから大丈夫。と思わずに、当日の様子を思い浮かべながら自分のイメージに合った規模感なのかを確認してください。
テーブルも一番多いコースのテーブルセッティングをしてもらい、カトラリーもそろえた状態でゲスト同士の距離感のチェックすることも忘れずに。
結婚が決まった2人が素敵な結婚式場にテンションが上がり、雰囲気重視で決めてしまうという気持ちはわかります。しかし、もう少し冷静になって実際の結婚式の様子をリアルに思い浮かべながら結婚式場を選んでみてください。そうすれば、こんなはずじゃなかったという当日とのギャップは少なくなると思います。
本当に自分たちの幸せが叶えられる場所なのかを考えて、後悔しない結婚式選びをしてほしいと思います。
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Oggi.jp's 長縄由実
外国人向けの物件を扱う不動産会社で勤務する傍ら、Oggi.jp’sとしても活躍。趣味はカメラ。休日はインスタジェニックな場所を求めて話題のスポットへ繰り出すことも。特技は外国語(英語・韓国語)。