侮れない! モテを隠す男たちに要注意!!!
「つき合いかけていた人がいたんですけど、その人ね、実は結婚することが決まっていたんです(涙)。ひどくないですか?」
とある美人の後輩が、ため息をつきながらワイン片手に嘆き始めた夜。この約2ヶ月、人知れず男性と盛り上がっていたらしいのだ。
「え〜? それさ、まったく気づかなかったの???」と驚く私たち。今までモテてこなかったワケじゃない美人のあなたがどうして??? とみんなの脳内には、はてなマークが飛びまくった。
「いや、かっこ良いとかっていう感じでもないし、真面目っぽい感じだったし、自分でもモテないって言ってたから、なんか油断しちゃったんだよね」
なるほど、なるほど! わかるよ。いろんな人からモテる美人さんにありがちな出来事だよね。相手がそんなにマメでもないし、言動がスマートなワケでもない、割と素朴な印象で真面目に見えた男の人だったから、まさかこの彼にほかの女性の存在なんてないだろう、と思いこんでしまったんだね。
しかも、そういう真面目そう…な人にだまされたと分かったときの驚きと衝撃は、見るからにチャラそうで女性に囲まれた派手な生活をしているモテ男からフラれた時よりずっと心に深く長く突き刺さる…。
◆女癖の悪さと性格の良し悪しは比例しない
でもさ、やはり、どんな人でも男の人はみんなモテたいし、ひっそりモテる努力をしているのだよ。それが、お金と時間のある人ならなおさら。要は、その「モテ」をあざとく隠して、美人な女性に羊の顔をしながら近づいてくるのだから厄介だということ。
しかも思うのは、女癖の悪さと性格の良し悪しは比例しないってこと。女癖はめっぽう悪いのに、性格のいい男、憎めない男はいくらでもいる。つまり、女癖と性格の良し悪しはまったく比較できない別次元のものなのだ。
恋愛において女性にひどいことをした男を「性格が悪い」、「人として最低」と責めることは簡単だし、もちろん決して許せるものではないのだけれど、ただ、そのぐらい男の人は、性欲に振り回されながら生きているアホな生き物なのだ。
だからって、女性を傷つけることは許されるものではないし、めちゃくちゃ頭にくる! だからこそ、男の人と対峙するとき、女の子たちはこのことを忘れてはいけないのだ。どんな立派な男性でも、恋愛においてはありえないバカな行動に突っ走る可能性があるということを。
◆女子にモテるヤツって…
ある日、性格はいいのだけれど、女癖が悪すぎる私の男友達(独身・バツイチ)がこんなふうに言いました。
「俺、思ったんだけど、オンナにモテるヤツってさ、少年の心に大人の財布があるヤツじゃない? 俺もそうだけどさ」だって。
確かに、年齢関係なく、無邪気な子供のようにかわいらしさがあり、潤沢な財力を持つ男の人は、ついつい女性がほだされてしまいがち。見た目なんか関係ない。かっこ悪くても、面白さやかわいらしさ、余裕がある人だったら、そりゃモテますわね。だって楽しい時間を共有してくれるんだから。それがいちばん女性にとって嬉しいことなんだよね。
だから、たとえ好みの顔だったり、誰もが納得するイケメンでなくて、パッと見は普通の印象であっても、「少年の心と大人の財布」を持つオトコだったら要注意!
モテないなんてワケがない。非モテを装いながら、あざとく裏で巧妙に女遊びをしているかも。彼の言うことはほんとなのか、何か裏がありはしないか、深みにハマる前に慎重に。最初からナメてかからない方がいい。
件の美人な後輩は、なぜそいつの結婚が決まっていることを知ったかというと、偶然にも共通の知り合いがポロリと漏らしたことを小耳にはさんだからだった。
彼女が顔の広い子で良かった! じゃなければ、彼女は彼が結婚するわずか1ヶ月前にタイのリゾートに一緒に行く約束をしていたそうだから、もしそれが決行されていたら、ダメージはもっと大きかったはず。本当にひどいオトコだわ!
でも、そんなことをするオトコでも、実生活では実はいいヤツ、なんてことがありうるから恐ろしい。恋愛においてのみ、おかしな判断をしてしまうというか、欲情に負けてしまうダメなヤツ。でも性格はいい。そういうことって実際ほんとにある。だから、相手選びって本当に難しい。
いい人だからそんなにひどいことはしないだろう、というのは通用しないのだ。美人の皆さん、そういう性欲に流されやすいダメなヤツにだまされないでね。自分を守れるのは自分だけだよ!
恋愛アクティビスト ミキ オナリ Miki Onali
数多くの女性誌やwebでライターとしてファッションやカルチャーの記事を手がけるかたわら、これまで200人以上の悩めるアラサー女子にアドバイスをしてきた恋の伝道師。自身は、恋愛、結婚、離婚、再婚をすべて経験してきた40代。アラサー世代の姉御的存在として、日々恋愛相談にのっている。
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