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2019.07.15

出口の見えない妊活中に感謝した相手… 医師でも夫でもありません【妊活日記45】

不妊治療院での診察に腹をたて、その後向かった鍼灸院でのこと。33歳兼業主婦ライターが妊活を実録リポートするブログ的連載第45回。

OLライター Hana

【33歳の妊活日記】by OLライターHana

バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。

さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。

自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。

これまでの記事:妊活日記はこちら

妊活
(c)Shutterstock.com

#45 鍼灸師の鈴木さんの思いがけない提案

ようやく排卵にこぎつけたと思ったら、ヒューナーテストでは精子が不動化していて判定不可

確実に排卵したかをチェックする排卵確認では、排卵の証拠を抑えられず。。。診断結果を「へへへ」で終わらせようとした初めての先生の態度にイラっとしたことまでを鍼灸師の鈴木さん(仮名)に話しました。

鍼治療
(c)Shutterstock.com

鈴木さん(仮名)はいつものような気の毒そうな顔をしつつも、先生の排卵を特定できなかった時の態度には同じように怒ってくれたので、私の気持ちは少しスッとして「へへへ」と言われたことはどうでもよくなりました。

鈴木さん(仮名)が仰るにはおそらく画像からは排卵が特定できなかったので、医者として「わからない」が言えなかったのかもしれないとのことでした。まあ、そんなに怒ることではなかったかもしれないとヒートアップしていた自分にも少し恥ずかしくなりました。

そうして、ほぼ妊娠していないであろう今日、いつものように体をリセットさせて、生理を起こさせる鍼治療をするのかなと思っていたら鈴木さん(仮名)から、まさかの提案が・・・

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「Hanaさん。診察結果の状況を合わせると今回の周期は妊娠していないかもしれないですが、まだ生理がきた訳ではないです。それと病院で妊娠の確率が0%と言われた訳ではないので、今日は着床している可能性を見越して、妊娠を維持するための効果を高めるよう鍼治療を行いますね。

それと寒いのでホカロンとかお腹に貼っていませんよね? 受精卵はタンパク質なので、熱に弱いんです。お腹を直接温めないように気をつけてくださいね。腹巻きはしてください」

Hana

「は、はい」

絶対、ほぼ、妊娠していないであろう状況の中で、鈴木さん(仮名)からは妊娠している可能性や妊娠を継続するための話をされるものだから、なんて答えたらいいのかわかりませんでした。

この日の治療は今までの排卵を促すための鍼治療とは少し違いましたが、やはり終わりに近づくにつれて心なしか体はポカポカしてきました。

そんな中、施術をしながら鈴木さん(仮名)が私に話しかけ始めました。

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「Hanaさんはなぜ今の病院を選ばれたのですか?」

Hana

「家からの距離でしょうか? どこの病院がいいかもわからなかったので、インターネットで検索して予約をしたらそのままトントン拍子に治療が進んでしまったんですよね。でも特に悪いこともなかったのでそのまま通っていました」

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「転院する気はないですか?」

Hana

「転院! 一度考えたんですけれど、どこの病院がいいのかもわからなかったですし、夫が反対したんですよね」

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「そうですか。ここは別に病院の批評をするところではないので、悪く言うつもりもないので、客観的な意見として聞いてくださいね」

Hana

「はい」

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「実はHanaさんが通っていらっしゃる病院はうちの鍼灸院にもたくさん患者さんが通院されているのですが、少し先生の対応に差があるという声を聞いているんです。あ、つまりどういうことかというと今日のHanaさんと同じことが起きているんです」

Hana

「はあ・・・」

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「今通われている、○○クリニックさんは先生が固定ではないですよね? 院長先生や常勤の先生の評判はすごくいいのですが、Hanaさんが経験されたように非常勤の先生の時の診察結果や診察内容に不満がある患者さんが多いんですよ」

Hana

「え! そうなんですか?」

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「あくまでもこちらに来院されている方のお声ですけれどね。常勤の先生の診察は評判もいいですし、人工授精や体外受精の結果もいいので、基本的には問題はないと思うのですが。ただ、妊活ってタイミングや時間がすごく重要なのはお気づきですよね?

患者さんにとってはすごく重要なタイミングで非常勤の先生の診察や治療がイマイチだった場合すごくその時の周期が勿体無いんです。Hanaさんはご年齢も気にされていましたし、もしかしたら他の病院に転院考えてみてもいいかもしれないです」

Hana

ムムム。。。

「そうですか。でもどこの病院がいいとかってあるんですか?」

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「ありますよ。通っている方の満足度が全然違いますね。もしよかったら、こちらから病院のご提案もさせていただきますよ」

Hana心の声(へえええええええええ!!! なんだよ〜。早めに転院の相談を鈴木さん(仮名)にすればよかったわ)

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「ちなみに不妊のクリニックの治療方針って大きく分けると3つくらいに分かれるんです。できるだけ薬を使わずに妊娠をさせる自然派、薬や積極的なステップアップを進める系、両方をバランスよく取り入れようとする病院の3つですね。

今hanaさんが通われているところは、最後のバランス型の病院に入ると思いますよ。結構hanaさんも投薬は早い段階からされていましたよね? ただ、ステップアップはそんなに推奨されていないでしょ? どれがいいっていうことは全くなくて、価値観だと思うのですが、どうですか?」

Hana

「そうですね。バランスですね(笑)。自然派も嫌いじゃないですけど、逆に辛くなるかもしれないし」

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「そうですか。 じゃあ3つくらい評判のいい病院を後でピックアップしてお伝えしますね」

ピックアップ
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治療が終わった後、鈴木さん(仮名)は病院名の書かれた紙を手渡してくれました。

鍼灸師 鈴木さん(仮名)

「まだ今回のタイミングは妊娠結果が出たわけではないので、今日の診察結果に左右されずしっかりとお腹を大切にしてください。それと病院は3つご提案させていただきました。どの病院も評判いいですけれど、特にこの病院が最近は満足度高いのでオススメですよ。

今のクリニックと治療内容が大きく変わるというよりは、先生の治療の進め方や説明に納得しながら進められるということだと思います。不妊治療は病院を信頼して、先生の説明に患者さんが納得していないとうまくいかないんです。だから今回のことは良いきっかけと捉えてちょっと考えてみてください。

もちろん今の病院で継続するでも構わないのですが、治療だけでも大変なのに先生の態度に一喜一憂していたら疲れちゃいますからね。そこはHanaさんにお任せします」

排卵するかもしれないと言われてから、今日まで約1週間の出来事でしたが、鈴木さん(仮名)とのこの会話の瞬間に張り詰めていた気がふにゃーっと抜けました。もう次から次へとやらないといけないことがあって、しかも結果は伴っていなくて、心を落ち着かせる暇もなくて、ぐちゃぐちゃだったんですよね。

今回の結果にはがっかりだったけれど、それでも全く排卵の兆しがなかったところからやっと排卵しそうになったわけで、前進していない訳ではないもの。もしかしたら、転院のタイミングなのかもしれないし。結果は結果として受け止めて、前向きに考えていこう。そんな気持ちになって、今日は帰路につきました。

スマイル
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こんなにも鈴木さん(仮名)に感謝をした日はなかったです。いつも食生活やライフスタイルを怒られてばかりだったので(笑)。体の治療をしてくれるのが不妊クリニックで、心とライフスタイルの治療をしてくれるのが不妊鍼灸院。不妊鍼灸院の効果はわからないですが、通っていてよかったと思えた瞬間でした。
つづく

これまでの記事:妊活日記はこちら

※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

Hana 33歳兼業主婦ライター

広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。

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