仕事ができる人の時間管理テクニック
Oggiブレーン(平均年齢は32.8歳。家族構成は独身が62.5%)にアンケートをとると、「自分は時間の使い方が上手だと思う」と答えた人はわずか22%。時間の使い方に自信がない様子。
そこで編集部は、第一線で働く女性の先輩やタスク管理の上手な世代、一流企業の社長たちなど7人の女性を取材し、彼女たちのタイムマネジメント術を聞きました。今回は、テレビキャスター大江麻里子さんの「時間の使い方」をお届けします。
大江 麻里子(おおえ まりこ)/福岡県生まれ。2001年にテレビ東京入社。2014年より経済ニュース番組『WBS(月〜金曜の23時から放送)』のメインキャスターに就任。取材にも出かける。
ブラウス¥22,000・「シャーロット・レベック」のピアス¥32,500・ネックレス¥24,000(アルアバイル) その他/私物
◆時間管理は手帳で!
2018年から使っているのが、「ミドリ」の手帳。1か月の動きがパッとわかるマンスリータイプで、タスクごとに見られるページがついているのがお気に入り。読んだ本や観た映画を書き、1年を振り返るときに活用している。
◆リラックスよりも〝リフレッシュ〟を大事にしたら、ONの時間がより充実するようになった
毎晩生放送を迎える大江さんは、まさに時間に追われていて、特に20時半からが勝負の時間だ。
「20時半になると戦闘態勢になり、23時の本番までに、いかに効率よく作業を終わらせていくかを常に考えています。原稿がギリギリまで上がらなかったり、突然のニュースが舞い込んできたりすることもあるので、臨機応変さや、チームワークも大事ですね。あとは体を壊してしまうと、時間管理の前提がくずれてしまうので、コンディションを一定に保つことも大切だと思っています」
そのいちばんの秘訣は夜のルーティンなのだとか。
「夜帰宅したら消化にいいものを食べて、歯を磨いてうがいをして、お風呂に必ず1時間入る、という一連の流れが決まっています」
さらに、時間に追われ忙しいからこそ、大江さんが最近気をつけていることは〝思ったら口に出すこと〟と続ける。
「もともとのんびりした性格なので、暇さえあればボーっとしたくなるんです。ただ、そうするとあっという間に1年が過ぎてしまうので、仕事でもプライベートでも、ここに行きたいとかだれかに会いたいと思ったら、口に出すようにしています。思っているだけではだめで、〝口に出してすぐ行動〟の精神です。特にプライベートではリラックスよりもリフレッシュすることに力を入れるようになりましたね。リラックスというと、ただただ休息という感じ。でもリフレッシュは知的な刺激があると思うんです。たとえば、美術館に行って普段と違う世界に触れると気分が変わりますよね。それが新しいアイディアにつながることもありますし、ただよく寝るよりも、そのほうが意外と疲れが取れる気がします。最近は、気になる美術展や映画を見つけたら、そのままにしないで『ここに行きたい』と周りの人に言って、必ず訪れるように。休日に得た刺激が、仕事にもうまく還元されていると思います」
◆本番前に仕事モードを完全にONにするアイテム
仕事グッズ3点セット
▲写真左から、言葉づかいなどを確認するテキスト、ニュースで使う言葉を確認するハンドブック、原稿にチェックを入れるペン
常に持ち歩いている電子辞書
▲『モヤモヤさまぁ~ず2』で訪れたハワイで買ったシール
◆大江さんの〝リフレッシュ〟に欠かせないこと
気分を切り替えるアロマ
「本番の5分前には集中するためのアロマオイルの出番です。会社に置いておいて、集中したいとき、リラックスしたいとき、など用途に合わせてアロマを使い分けています」
大好きな読書
「去年の夏休みに中国の敦煌に訪れたことがきっかけで『敦煌』を読み始めました。それ以外だと仕事に関連する本を読むことが多く、専門書から漫画までなんでも読みます!」
週末には美術館へ
「土日の休みに美術館を巡るのが趣味で、自分でも美術展の情報を調べていますが、知人から『よかったよ!』と勧められることも多く、そういうものには行くようにしています」
◆家族とのやりとりは?
夫とは天気予報ノートでコミュニケーションをとっています
「平日は時間的にすれ違いが多いので、天気予報と「『冷えるから上着を持って行ってね』などメッセージを添えたノートを置いておきます。私もノートのおかげで寝る前に翌日の洋服を準備するようになり、朝の時短につながりました」
Oggi7月号「働く『かっこいい私』の時間割」より
撮影/フカヤマノリユキ スタイリスト/岡部久仁子 構成/渡辺みらの、酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部