蒸し暑い日は激辛カレーで汗を流そう♡
蒸し暑い季節。気分もなかなか晴れない時期。こういう時はスポーツをして汗をかくとスッキリしたりもするのですが、雨が続くとなかなか外に出る気分にもなれません。ベタっとした汗はかきたくないけど、スカっとした汗ならかきたい。そんな風に思いませんか?
僕は雨だろうと何だろうと運動するタイプですが、どうしても忙しくてジムに行く時間を取れないけど汗をかきたい時、どうするかというと、激辛カレーを食べます。激辛カレーを食べてかく汗はスカっとしているんですよ。しっかり汗をかいて、しっかり汗を拭けば運動したような気持ちにもなれます。
今回は、激辛カレー特集という形でまとめてみたいと思います。といっても実は以前にも本連載で激辛カレー特集は取り上げております。
今回は視点を変えて、激辛で有名というわけではないけれど、実はかなり辛いんだぞ! というものがあるお店をまとめてみました。一味違う激辛カレー特集。どうぞご覧ください!
◆激辛好きの扉を開ける限定カレー「大久保 魯珈(ろか)」
もはやカレー好きなら知らない者はいないであろうという全国トップレベルの人気有名店となっている魯珈。こちらは毎週、週替わりで限定カレーを出しているのですが、時折登場する激辛カレーが常軌を逸したレベルで辛いということはそれほど知られていないのではないでしょうか。
週替わりメニューが入れ替わる最終日の火曜日は、激辛レベルが最終形態となってとんでもない辛さになっていることも珍しくありません。これは完全に激辛好き常連向けとなっているので、記帳開始と共に受付終了することも多い魯珈において、恐れをなした人達が激辛の最終日を避けることにより、比較的行きやすい日になっているということも覚えておいて損は無いでしょう。
▲ろかプレート(激辛ビーフカレー)※限定メニュー
そして魯珈が凄いのはただ辛いだけではなく、どんなに辛くてもちゃんと美味しいということ。魯珈で辛さに目覚めたという人、何人も知っています。
◆老舗名店の名物激辛カレーは新しくできた姉妹店でも食べられる「日本橋 紅花グリル(べにはなグリル)」
日本橋の老舗名店紅花別館。鉄板焼きと洋食のお店でありながらカレーも有名です。その姉妹店として2018年にオープンしたのがこちら紅花グリル。紅花別館名物のココットカレーは紅花グリルでも食べることができます。
ココットカレーとはサラっとしたスリランカ系のカレーを壺に入れて焼かれたもので、辛さ以上に汗が出てくるスパイス感はデトックスカレーと言っても差し支えない個性ある美味しさ。
▲ココットカレー
食べ終わった後は爽快な気分になれます。タオル片手に食べたいカレーですね。また、こちらはローストビーフも絶品! どちらも一緒に頼んで、カレーにローストビーフを浸してみたら新たな美味しさと楽しさが生まれますよ。
◆辛いのが美味しいということを教えてくれるお店「日吉 HI,HOW ARE YOU(ハイ,ハウ アー ユー)」
東急東横線には魅力的なカレーのお店が多いのですが、日吉駅近くにあるこちらのお店もめちゃめちゃ魅力的な美味しさ。カウンターメインのおしゃれなカフェバーのような雰囲気。
店名やオリジナルのお皿も含めておしゃれなので若いお客さんも多いのですが、見た目のみならず味の良さは折り紙付き。しっかりと辛くて美味しいビーフカレー。独特の辛さと痺れの心地良いチキチキキーマの組み合わせのハーフ&ハーフにすれば、多角的な辛さによって辛さの体積が膨らみ、汗がしっかり出てきてデトックス効果もバッチリ!
▲ハーフ&ハーフ(ビーフカレー、チキチキキーマ)
僕の友達のカレー女子によれば、元々辛い物が苦手だったけど、こちらのカレーを食べて初めて「辛いものが美味しい」という意味がわかってカレーに目覚めたんだそうです。その感想も頷けまくる名店。ちょっと足を延ばしてでも行く価値のあるお店です。
◆シンガポール料理店の激辛南インドカレー「八丁堀 シンガポール コピティアム」
八丁堀にあるシンガポール料理の隠れた名店シンガポール コピティアム。こちらのカレーは南インドスタイルだったりタイスタイルだったり、様々なものを食べることができるのですが、その中の南インドスタイルビーフカレーが油断していると驚く激辛具合です。
激辛カレー好きの方にわかる例えをするならば、デリーのカシミールくらい辛いです。サラっとした感じもカシミールに近く、カシミール好きな方ならきっと好きなカレーでしょう。
▲南インドスタイルビーフカレー
そしてこちらが面白いのは、ご飯を普通のご飯か炒飯か選べるということ。長粒種のお米を使ったシンプルな卵炒飯なのですが、これが不思議とここのカレーに合うんです。この組み合わせの妙は他では味わえません。思い出すと食べたくなる美味しさですよ。
◆伝説の店の系譜にある伝説の激辛カレー「中目黒 VOVO(ボボ)」
古くからのカレー好きなら誰もが知る伝説の名店GHEE。こちらで働いていた方が独立して新潟に出したお店がVOVOです。逆輸入的に学芸大学駅近くにお店ができ、さらに中目黒にもお店が増えました。
GHEE系のお店で新旧ファンを虜にし続けているのが激辛ビーフカレー。仕込みの行程毎に唐辛子を加えたという多層的で立体的な辛さは辛いもの好きにはたまらない逸品!
▲2コンビネーションカレー(ビーフ、ドライ)
ほのかな甘味がさらに辛さを引き立て、辛いけど美味しい、いや、辛いからこそ美味しいという仕上がりになっています。コンビネーションにすれば他のカレーと合わせて楽しむこともできます。僕のお気に入りは写真のビーフとドライの組み合わせ。ドライカレーは挽肉の旨味が凝縮していて美味しいです。
◆ドイツ料理店の激辛キーマカレー「築地 ピラミッド」
築地の裏通りにあるドイツ料理のお店ピラミッド。こちらのランチはカレーで有名です。ドイツなのにピラミッドでカレー? 意味がわからず混乱するかもしれませんが、美味しいので何の問題もありません\(^o^)/
こちらのキーマカレーが激辛! ビシっと決まった辛さのキーマは不思議と女性受けが良く、女性がこのキーマを食べているのを見かけることもしばしばあります。個人的おすすめはソーセージカレーとキーマカレーのハーフ&ハーフ。
▲ハーフ&ハーフ(ソーセージカレー、キーマカレー)
ドイツ名物のソーセージが入ったカレーは、やはりドイツ名物のビールを隠し味に使った深みのある美味しさのカレー。これにキーマの激辛が加わることによって、足し算ではなく掛け算の美味しさになっています。
◆何を食べても美味しい居酒屋で激辛カレーうどん「表参道 呑喋処はじめまして」
骨董通りから少し横入りしたビルの地下にある居酒屋とダイニングバーの間くらいな雰囲気のお店です。おしゃれなお兄さんが切り盛りしていて、メニューも幅広く様々な料理を食べることができるのですが、一番人気はカレー。
野菜をしっかり煮込んだ優しい美味しさのカレーライスもありますし、スパイスを合わせるところから作るという激辛のカレーうどんもあります。このカレーうどんが気持ち良い辛さなんですよ。
▲激辛!! カレーうどん
具らしい具は見えないシンプルなスパイス使いのサラっとしたカレーに、茹で具合のちょうど良いうどん。それにパクチーがドサっとかかることにより、うどん、カレー、パクチーの三位一体の美味しさになっています。
店主さんもカレー好きで様々なお店でカレーを食べているそうです。カレー好きの作る激辛カレー、間違いない美味しさですよ!
◆レッチリは上級者向けの超激辛!「参宮橋 ラジャ」
参宮橋駅前にあるインド料理の名店ラジャ。こちらにはレッドホットチリペッパーチキンカレーという激辛メニューが存在します。この辛さ、なめてかかっていはいけません。
初心者には頼んで欲しくないメニューということで、他のカレーよりも高い金額が設定してある程の本気の辛さ! 全国のカレー店のレギュラーメニューのカレーで辛さの調節をしないものとしてはトップクラスに辛いのではないかという要注意レベル。
▲カリー3種(レッドホットチリペッパーチキンカレー、バターチキン、マトンサグワラ)Aセット
しかし、ただ辛いだけではなく、その先に美味しさがしっかりとあり、この辛さだからこそのこの美味しさという、ギリギリのバランスの上に成り立った奇跡の逸品です。激辛カレー慣れしている僕でもギリギリなので、マイルドなカレーやラッシー、チャイなどの甘い飲み物と一緒にどうぞ。
今回ご紹介した順番は、基本的に上から順に辛さの弱いものからはじまって、一番下が最も辛さが強いという順番です(魯珈は限定メニューなので関係なし)。
激辛カレーといってもこれはチャレンジメニューではなく、美味しく作られた料理。興味本位で頼んでみて辛すぎて食べられず、あらかた残してしまうということになってはお店の方が悲しみますし自分も楽しくないでしょう。
そうならない為に目安として、上から順に試してみるのが良いかと思います。ただ、辛さにも色々あり、感じ方も人それぞれでしょうからこっちの方が、あっちの方が辛いじゃないかという意見もあるかもしれません。自分にとっての辛さはどのような順番になるのか、そして、どれが一番自分にとって美味しいか、是非食べ比べてみてくださいね!
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。
音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/