前回のお話▶︎あなたは【セルフプレジャー】の意味を知ってますか? 大人の女性必読です♡
まずは自分を知って。感じるふりはやめましょう
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森田 実はこれまで講演などで「マスターベーションをしましょう!」と言って、何度も顔をしかめられました(笑)。
エリカ 日本の女性はその行為を恥ずかしいというだけでなく、「罪悪」と感じてしまうようです。セックスで自分のプレジャーを積極的に追い求めちゃいけない、と思っているみたい。セルフ・プレジャーは、自分のどこが気持ちいいかを自分で知る行為。男性にとっても女性を喜ばせるのはうれしいことなので、それを伝えれば、お互いに深い愛情のやりとりができて、もっと幸せに満たされた日常生活になると思うんです。でも、日本の女性は、自分の膣まわりを見たことがない、という人がほとんどみたい。
森田 そうなんです。講演でもほとんどの方が、自分の膣まわりを見たことがない、触ったことがない、と言いますね。ふだんからよくケアをして、しっかり粘液を分泌できる、うるおった膣を保つことは、免疫力を高めることでもあります。膣は加齢によってうるおいにくくなり、膣の乾燥や萎縮、子宮脱など病気の原因になることも。セルフ・プレジャー(マスターベーション)はその予防にもなるのです。
エリカ そのとおりです。膣のケアとして、骨盤底筋のトレーニングになるこういうものはどうでしょう(写真下)。女優・グウィネス・パルトロウのウェブサイトでも紹介されていた膣のエクササイズトレーナーです。スマホと連動させて骨盤底筋をギュッギュッとスクイーズするの。その日のスコアも出るので楽しいですよ。
▲年齢とともに緩みやすくなる膣を鍛えるエクササイズトレーナー。「スコアが出るので、ゲーム感覚で楽しい」。海外では産後のプレゼントとしても人気。
森田 実は私の会社の机のひき出しの中には、こういうものがたくさん入ってるの(笑)。フィトテラピー的なデリケートゾーンケアの商品として、器具をつくろうとしたんですけど、男性の理解を得るのがなかなか難しく、まだ実現できていないんですよね。
男性を喜ばせるために「イった」と嘘をつくのは危険!
エリカ 日本人女性は、セックスは自分のプレジャーというよりも、男性を引き付けるツールと考える傾向がありますよね。私はそれにとても驚きました。
森田 そうなんです。昔は女性誌などに男性を喜ばせるための洋服、髪型といったものが特集されていました。で、セックスでは「イってます」ってほとんどの女性がウソをつく(笑)。気持ちいいふりをするから、未来永劫つまらないセックスが続き、しだいに嫌いになっていく。
エリカ 「ふり」が悪循環を起こし、ストレスになるのね。それに、日本は思いやりの国だから、相手を傷つけたくないという思いもありそう。男性が喜ぶなら、と何も言えなくなってしまうような。
森田 それに、もし「こうすると感じるのよ」なんて伝えたら、相手が引く、というのもありますね。「君はプロの人なの? 遊んでたの?」って疑われちゃう。男性は男性で、間違った雑誌の情報やAVの知識を教科書にしているから。男性の意識改革もする必要がありますよね。
次回へ続く…
Oggi3月号「これからは『セルフ・プレジャー上手な女になる!」より
撮影/玉置順子(t.cube) スタイリスト/山本遥奈 構成/伊熊奈美
再構成/Oggi.jp編集部
プロフィール
栄養コンサルタント エリカ・アンギャル
オーストラリア生まれ。2004年から8年間、ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントとして、美しくなる食生活を指南。栄養学、薬理学、生理学など予防医学における幅広い専門知識をもつ。近著『ラブダイエット スイーツなしで体と心を満たす美の教科書』(幻冬舎)が話題。
植物療法士 森田敦子
客室乗務員の仕事に就いていた際、ダストアレルギー気管支喘息を発症。植物療法による治療効果を実感し、フィトテラピーの本場フランスに留学。植物薬理学を本格的に学び、帰国後は植物療法が必要とされる現場で活躍。〝膣まわりのケア〟を推奨する第一人者。