「大豆」食品を今こそ食べるべき理由
加工によって異なる、大豆の効能
例えば節分の豆まきの後は「歳の数だけ大豆を食べる」もの。でも実は、大豆を薬膳的視点で見ると、豆乳・豆腐など、加工されることで少しずつ効能も変わってきます。ぜひ、気になる体の症状に合わせて大豆食品を選んでみては?
まず、大豆自体の効能は?
大豆自体の薬膳的効能は胃腸機能の向上。消化不良・膨満感・便秘改善などに役立ちます。栄養学的にはオリゴ糖や食物繊維が含まれることからも納得ですよね。また、アミノ酸のバランスも良く、疲労回復にも役立ちます。イソフラボンなど、美肌・アンチエイジングにも嬉しい効果が。
乾燥によるのどの不調や、目覚めが悪い時は「豆乳」を
豆乳には大豆と同じく腸の機能を整える作用のほか、のどの渇きを潤し、咳を鎮める効能も。貧血・低血圧の改善作用もあるので、朝の目覚めが悪い人は温めた豆乳を朝ごはんと一緒に。
熱っぽさや口の渇きを感じる時は「豆腐」
「涼性」の性質をもつ豆腐は、体の余分な熱をとってくれます。食べ過ぎや飲み過ぎで胃がもたれている時や、熱っぽくお腹が張っている時に。水分をとっているのにのどが渇く、尿量が少ないと言った場合にもおすすめです。
冷えや肩こり、顔色の悪さを感じる人は「納豆」
納豆には血のめぐりをスムーズにする効能が。血の滞り=肩こりや冷え性、顔色の悪さや目の下のクマ、寝つき・寝起きが悪いなどの不調がある人におすすめ。
いずれにしても、大豆には女性に嬉しい栄養がたっぷり。節分の時期に限らず、日常的に取り入れましょう。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。国立北京中医薬学大学日本校卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むアラサーOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。