条件が多い人ほど、結婚の可能性を遠ざけてしまっていると感じます
「周囲の恋愛話でよく耳にするのが、“私って○○な男性は絶対嫌なんです!”と異性の好みを限定している人なんですね。もちろん最低限、これは好き、これは嫌、というラインはあってもいいと思いますが、その条件が多ければ多い人ほど、結婚の可能性を遠ざけてしまっていると感じます。相手を知ってさらに好意を持つって、そもそも時間のかかるもの。例えば合コンで過ごす数時間だけで、相手が自分の結婚相手かどうかなんて見極められるわけがないんです。先にご紹介した好みを狭めている女性が「合コンのような結婚相手を探すのが目的の場だと、その人がどんな人か、という内面への興味をすっ飛ばして、変な癖がないかと粗探ししたり、スペックがいいかどうかと値踏みばかりしてしまって、全然ピンとくる人に出会えない」と話されていたのが記憶にあって。相手の嫌なところばかりを自ら見つけに行っているようでは、その人の魅力に気づくのはなおさら難しいですよね。なので、どんな出会いの場へ行くにしても、まずは条件を取っ払って、フラットな目で相手を見るというのがとても重要だと思います」
男は女性として惹かれる部分のない人を食事に誘ったりは絶対にしません。
「そしてもうひとつ大切なのが、1度目の出会いで結論を出さないこと。先ほども話した通り、相手のよさは数時間で見つけきれるものではありません。何度かメールを交わすとか、大勢で会ったなら次は一対一で会ってみるとか、そうして交流を続けることで、初対面ではわからなかった相手の魅力を徐々に発見できるのではないでしょうか。例えば、これは多くの男性から聞いてきたことですが、男は女性として惹かれる部分のない人を食事に誘ったりは絶対にしません。つまり、誘いが来る=あなたに興味がある、ということなんです。自分の判断で、この人はないと決めつけて断るのではなく、そういう誘いにはまず乗ってみる、というのを実践すると後にいいお付き合いにつながるかもしれませんよ。そのときは、相手のいいところを見つけよう、と加点方式な心持ちで向き合ってみてください。意外とこの人素敵かも!? と新たな気づきがあるかもしれません」
出会いの場では、上から目線で相手を検証しちゃってるかも……と思い当たる方は要注意! その中に未来のパートナーが隠れているかもしれません。結婚につながるかもしれない重要な出会いを取りこぼさないよう、先入観や決めつけは取り払いましょう!
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PROFILE|林伸次
1969年生まれ、徳島県出身。1997年、渋谷に「bar bossa」をオープン。ブラジルに住んでいた際に魅了された音楽、ボサノヴァが静かにかかる大人のためのワインバーとして人気を集めている。ボサノヴァにまつわる寄稿や執筆多数。『Oggi』本誌にて「渋谷のバーのマスターから、少しだけ恋に疲れたあなたに伝えたいここだけの話」連載中。近著に『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか−僕が渋谷でワインバーを続けられた理由』がある。
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