「隙をみせる」女になるための4つのアイディア
バーのカウンターで働いていると、女性によくこう言われます。
「私、隙がないってよく言われるんですよ。林さん、隙っていったい何ですか? ちょっとだらしない感じですか? 胸の谷間が見える服とか着たら良いってことなんですか? どうすれば隙があるように見えるんですか?」
これ、多くの女性が抱えている難題です。僕も常々隙って何だろうと思ってまして、カウンターの男性たちに聞いてみました。
要するに「あれ? この子、がんばったら”できる”かも」という気持ちにさせることを、僕たち男性は隙があると感じているようです。ちょっと下品なので、もう少し上品に表現しますと、「あれ? この女の子、俺にちょっとくらいは気があるのかも」って男性が読みとっているのが隙がある状態です。
だから逆に隙がない女性は、男性から「俺のことなんて全く対象じゃないだろうなあ」とか「ご飯とか誘っても冷たく断られそうだなあ」って思われているってことです。
では、具体的に女性がどういう行動や言動をとれば、男性が隙を感じる、つまり自分に気があると思い込むのか、そのパターンを集めてみました。
■ボディタッチ
まず有名なのが「ボディタッチ」ですね。女性が男性に「も~!」とか言って軽くタッチすると、男性側は「あれ? 俺に気があるの?」って感じてしまうのはみなさんご存知かと思います。
ちなみにこの「ボディタッチ」は、できる女性とできない女性にはっきり分かれます。ボディタッチをよくする女性は「え? 私、ボディタッチする?」って感じで自分がそんなことしているとは気がついてなくて、ボディタッチができないという女性は「私、絶対に無理です」と、よく言います。
でもこれ、スポーツと同じで、何度も練習するといずれは簡単にできるようになるんです。本当に自分に興味を持ってもらいたい相手なら、肩を叩くくらいからでいいんで試してみるといいと思います。
■個別に問い合わせる
あと、モテる女性が陰でこっそりやっているのが、飲み会とかの後で、「先ほどはどうもごちそうさまです。さっき◯◯さんが言ってた映画、タイトル何でしたっけ?」って感じの、ほぼ事務的なメールやLINEを送ることです。
これ、たとえば会社の人とかサークルとか、周りに知り合いがいる状況って隙がないですよね。それがメールやLINEで一対一の状況になると、男性は隙を感じてしまうわけです。それで、ふたりの間に他のみんなが知らない繋がりができてしまいます。これも男性としてはよくわかりますよね。「あれ?」って妙に心の中でひっかかっちゃうんです。
あと、「◯◯さん、日曜日は何しているんですか?」って聞くのも効果的のようです。その質問にたいして、男性が「ああ、洗濯したり、映画観たりかなあ」とかって答えますよね。それに対して女性は「ふーん…」とだけ答えたらいいそうです。そしたら男性は「え? デートとかに誘ってほしいのかな?」とかいろいろ考えちゃいますよね。
■沈黙を味方にする
同じ種類の手口で、女性が「◯◯さんって、好きな女性のタイプってどんな感じですか?」って聞きますよね。それで渡辺さんが「うーん、綾瀬はるかかなあ」って答えるとします。それに対して女性は何も評価せずに「ふーん…」と答えると、男性はこの「…」をどういう意味があるんだろうって考えちゃうんです。
さて、究極なのも僕は教えてもらいました。これは「高度な技」です。どれだけ鈍感な男でも「あれ? この子、俺に気があるのかな?」って感じて、すごく貴女のことを意識しちゃいます。
たとえば男性が「うーん、俺はショートカットの髪型の女の子とかが好きかな」って言うとしますよね。そしたらそれにかぶせて、「ショートカットの子、好きなんだ。ふーん、じゃあ私もショートにしてみようかな」って答えるんです。
あるいはそこまで言う勇気がなければ、「うーん、俺はスカートをはいてる女の子が好きかなあ」って言われたとします。そしたら彼に会うときは必ずスカートにします。それまでジーンズばかりだったのがスカートをはくようになるとより効果的です。
これはどんな男でも心がザワザワします。わかりますか? ちょっとだけ「女性の方から気があるようなフリ」を見せるんです。そしたら、男性は今まで貴女のことを何にも気にしてなかったのに「あれ? この子、もしかして…」って気になり始めるんです。
で、貴女はそこで「寸止め」と言いますか、それ以上押したりしないで、彼の周りをうろうろとしていれば、彼は「今度、ご飯でもいこうか」って言ってくるというわけです。
■酔っ払う
それでも「そんな作為的な行動私には無理!」って方、いらっしゃると思います。そんな貴女にはこれです。「とにかく酔っぱらってしまう」です。
うちの妻がそうなのですが、普段はけっこう厳しいんですね。でも酔っぱらうとすごく調子がよくて、隙だらけなんです。普段が厳しそうなだけに「あ、そういうふうに笑うんだ。可愛いなあ」ってなるんです。最終手段は酔っぱらうことです。隙がないと言われ続けている貴女、お試しあれです。
BAR BOSSA 林 伸次
1969年徳島県生まれ。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷にワンイバー「BAR BOSSA」をオープンする。カウンターの向こう側から、そこに集う人の人間模様を見守り続け、エッセイストとしても活躍。2018年7月には待望の初の恋愛小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)を発表。スタンダードナンバーの音楽とお酒のエピソードとともに綴られるのは、切なさの溢れるラブストーリー。学生から大人世代まで、自身の恋の記憶を呼び起こす珠玉の一冊。Amazonのページはコチラ