横山茜さんってどんな人?
“『サザエさん』の街”として知られる東京・桜新町で42年続く小さな食堂、「きさらぎ亭」。
自家製の甘辛いタレが食欲をそそるすき焼き定食や、じっくり煮込んだやわらかいもつが自慢のもつ煮込み定食など、創業当初から変わらぬ味を求めて連日多くの客が訪れる。
そんな「きさらぎ亭」で二代目として母とともに店を切り盛りするのが、今回ご紹介する横山茜さん。
−−きさらぎ亭 二代目になった理由とは?
桜新町で生まれ育った横山さん。高校卒業後は大阪芸術大学に進学し、卒業後は絵画モデルとして働きながら大阪で暮らしていた。
転機となったのは、2011年に発生した東日本大震災。
両親も年齢を重ねていることで心配になり、半分継ぐ気で「手伝わせてくれ」と言いに帰ってきた。
そして実際に東京に戻って来たのは、4年前。
しかしそんな矢先、入居ビルの老朽化により急遽立ち退きが決定。横山さんは店の再開に向け移転先を探すも、父は移転費用のことも考え大反対。
そこで横山さんは クラウドファンディングで資金を募集。すると、地元の人々から資金が集まり、立ち退きによる閉店しからおよそ1年後、前の店からほど近い場所で営業を再開。
そして創業した父から店を継いだ。
横山茜さんの「7つのルール」
さて、そんな横山さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.サラダは山盛り
横山さんが料理を盛り付けるときにこだわっているのが、サラダを山盛りにすること。“野菜たっぷりのボリュームのある定食屋”にしたいという父の想いを受け継いでいる。
■2.グループのお客さんには同時に料理を出す
出来立てのおいしさを届けるため、グループのお客さんには料理を同時に出すのが横山さんのこだわり。オーダーが別々のメニューでも調理時間を計算し、同時に仕上がるように調整している。
■3.腹が立ったら包丁を研ぐ
従業員の不手際などで感情的になりそうになったら、包丁を研ぐのが横山さんのルール。包丁を研いでいると無心になり心が落ち着くという。
■4.夫のアルバイトは禁止する
劇作家の夫は年に数本舞台を手がけている。しかし劇作家としての収入は不安定であるためアルバイトをしようと考えていたことも。妻である横山さんは、夫には劇作家の仕事に集中してほしいからと、アルバイトは禁止に。自分がその分頑張るという覚悟。
■5.毎日 喫茶店に立ち寄る
店と家の往復で日々忙しい生活を送る横山さんの癒しは、仕事帰りに近所の喫茶店に立ち寄ること。いったん料理のことは忘れ、仕事とプライベートに区切りをつけている。
■6.アルバイトの面接で定食を出す
アルバイトの面接ではお店の定食を出すのが横山さん流。食べっぷりをみて、食べることに興味があるかなどを確認。
■7.ずっと現状維持
父から受け継いだ40年以上続くたしかな味を守り抜くため、“現状維持”をするのが横山さんの目標。これからも桜新町で変わらぬ味を提供していきたいという。
次回の「7ルール」の放送は、5月21日(火)よる11時00分~11時30分。主人公は、吉本新喜劇60周年! 史上初の女性座長・酒井藍さん。
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