どこの家のキッチンにもある「ふっ素樹脂加工フライパン」を長く使うには?
誰でも使った経験のあるふっ素樹脂加工(テフロン加工)のフライパン。でも「最初はツルツル滑って使いやすかったけど、こびりついてダメになる」などのイメージありますよね。
そこで紹介するのが「ふっ素樹脂加工フライパン」の長持ちテクニックです。これを機に、正しい使い方を実践してご自宅のフライパンを長持ちさせましょう!
長持ちさせるために知っておきたいテクニック5
■その1:まずは、適切な火力で調理することが重要
余熱の際に強火を使いがちですが、ふっ素樹脂加工のフライパンの多くは熱伝導の良い、アルミニウム合金です。その為、強火だと過度のから焼き状態になり、ふっ素を傷めている場合があります。中火でできるだけゆっくりと温度上昇させることがふっ素に優しい使い方なんです。
■その2:調理後すぐに水道水をかける等の急冷にも要注意!!
ふっ素樹脂の表面が傷んでしまう原因となります。水をかけてジューッ!となるのはまだ温度が高い証拠。しばらく置いて冷めてからお手入れを。調理時に使う道具にも注意を。ふっ素は薄い膜がついているのと同じです。もし先のとがったもので大きな傷をつけてしまうと、そこから「ぺろっ」と剥がれてしまう事も。
■その3:調理時にどんなヘラを使うかもポイント!
金属ヘラ使用可能と表示のある物も、木製や耐熱樹脂製のツールを使うとキズが付きにくく、さらに長持ちするのでお勧めです。
■その4:空焚き(フライパンの中に何も入れない状態で加熱すること)をしない!
大きなフライパンで少量の調理をした場合、調理物が乗っていない部分がから焼き状態になりやすいので、分量に合わせたサイズのフライパンを使うことをお勧めします。
【関連する豆知識:余熱ってどの程度までOK?】
油を引いて、白い煙が出る前までを目安にしてください。また、加熱したフライパンを軽くひとまわしして、油のとろみ(粘性)がなくなり、サラサラとフライパンの中で水のように動き始めたら、調理開始の合図と覚えておくと便利!
■その5:使用後のお手入れ方法にも長もちのポイントあり!
使用後は、中性洗剤でスポンジなどやわらかい材質の物を使い、表面を軽くこすれば汚れは簡単に落ちます。糖分・こげ等が固まったしまった場合は、少しぬるま湯などをいれ、柔らかくしてから、柔らかいスポンジでこすり洗いを。食器用スポンジのざらざらした面で洗浄すると、ふっ素樹脂の表面をやすりで削っているのと同じで、膜が薄くなり寿命が早まることに!
ふだんの自分の使い方を思い返してみると、フライパンに優しくなかった!と気づく人も多いかもしれませんね。美味しい料理を作るときの大切な相棒とも言える、フライパン。長く使えるよう、ちょっとの気づかいをしてみましょ♡