新田里奈さんってどんな人?
京都・清水寺からほど近い住宅街の一角にある『ニッタベーカリー』は、1983年の開店以来、長年地元の人に愛され、外国人観光客にも人気のパン屋。
そして現在、このお店を創業した父に代わって店を切り盛りする三姉妹の三女が、新田里奈さん。
定番の食パンやクロワッサンをはじめとした40種類以上のパン作りや、季節限定のオリジナルパンなど新作のパン作りを担当。
––ニッタベーカリーの店主になった理由は?
生まれたときからパンに囲まれて育った新田さん。毎朝パンを食べるという生活が嫌で、「中学の頃はあえてご飯を選んでいた」と言う。
そんな環境もあり、大学に進学する頃までは店を継ぐことを考えたこともなかった。
しかし、大学2年生のとき、父が過労で入院。
それを機に大学を中退してパンの専門学校に入り直し、卒業後は東京の有名ベーカリーで修業を積んだ。当時は忙しさについていけず、辞めることばかり考えていた時期も。
そんな矢先、長女から「お父さんが亡くなった」という一報が……。
翌日、店は閉店。
そこから新田さんは、本気でパンと、そして、人生と向き合うことに。
そして父の死から5年が経った昨年、2人の姉と共に、一度は下ろした『ニッタベーカリー』のシャッターを、再び上げる日がきた。
新田里奈さんの「7つのルール」
さて、そんな新田さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.売上予想より多めに作る
新田さんがパンを作るときに心がけていることが、売上予想より多めに作ること。少しでも多くの人の元に届けたいという想いから。余ってしまったときは、近所の人や常連さんに渡すことも。
■2.パン作りは週2日休む
お店を長く続けるために新田さんたちが決めたルールが、父が切り盛りしていたときより定休日を1日増やすこと。自分がいざ店主になってみて、30年間走り続けてきた父のすごさを改めて感じたという。
■3.姉のやり方に口出しはしない
姉妹と言えど、パンの作り方一つとってみてもやり方が違うことも。しかし、お互いのやり方には口出ししないのが、新田さんのポリシー。それが、気持ちよく長く続けていくためのコツ。
■4.「カッコいい」髪型にする
仕事のモチベーションを上げるために新田さんがこだわっていることが、自分の好きな髪型にすること。「カッコいい」と言われることが一番の褒め言葉。
■5.新作は同じシチュエーションで考案
新田さんが新作のパンを考案するときは、決まって、同じカフェの同じ席で同じ飲み物を頼み考え始めるのがルール。本に「仕事や勉強の内容によって、場所を移すのが良い」と書いてあったのがきっかけで取り入れたことだが、新田さんには合っているそう。
■6.パンの味は多数決で決める
新しいパンを作るときは、母と三姉妹が試食をして決めるのが定番。その際、意見が対立した場合は、多数決で決めるのがルール。
■7.父のパンを真似しない
絶えず新作を生み出すことに挑み続ける新田さん。父のパンを懐かしんで訪れるお客さんも多いが、新田さんは、父の真似をするのではなく、自分なりのパンを作っていきたいと考えている。
次回の「7ルール」の放送は、4月9日(火)よる11時00分~11時30分です。主人公は、“ヤンキー先生”の母校・北星学園余市高校の教員・本間涼子さん。
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