個人名で働きたい=独立したい、ではない? 憧れの職業ランキング<働くミレニアル女性のキャリア観> | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. キャリアアップ
  4. 個人名で働きたい=独立したい、ではない? 憧れの職業ランキング<働くミレニアル女性のキャリア観>

WORK

2019.04.02

個人名で働きたい=独立したい、ではない? 憧れの職業ランキング<働くミレニアル女性のキャリア観>

ミレニアルズの私らしい働き方を叶えるプラットフォーム『SHElikes(シーライクス)』を運営するSHE株式会社の創業者中山紗彩が、ミレニアル世代の働く女性を鋭く分析! 今回は「東京で働くミレニアル女性の“キャリア”観」第3弾をお届けします。

中山紗彩

#3「東京で働くミレニアル世代の女性の“キャリア観”」vol.3

皆さんは「フリーランス」や「起業」という響きに、どんなイメージを抱きますか?「好きなことで生きていて、幸せそう」だったり、「リスクが大きくて大変そう…」だったりと、人それぞれ抱くイメージは異なると思います。

前回の連載では“ミレニアルズ※の4人に3人は「個人名で働きたい」”という内容についてお話させていただきました。第3弾では、実際にそんな彼女たちがどのような働き方を理想としているのか解説していきます。

前回記事:4人に3人は「個人名で働きたい!」でも実現できていないのはなぜ?<働く女性のキャリア観>

※21世紀を主体的に生きる女性たちとSHEでは定義しています。

ミーティング

■個人名で働きたい=独立したい、ではない

私が経営するSHE株式会社で行った調査のなかで、“希望の働き方”について調査したところ、「会社に勤めながら副業・兼業で個人の仕事もする」が47.7%と最も多いということが分かりました。

フリーランス・起業するよりも、副業・兼業で個人の仕事もした層が多い。

▲「あなたはこの先どんな働き方でお仕事がしたいですか。(単一選択式)」に対する回答(働くミレニアルズN=180・2018SHE独自調査による※)

「フリーランス」は16.5%、「起業」は14.2%にとどまっていることから、個人名で働きたいといっても、一概に企業を辞めて独立する選択を取る方は少ないことがわかります。

もちろん「独立」という勇気ある選択をして、自分らしい人生を送りながら活躍している女性は私の周りにもたくさんいますが、副業解禁など働き方が多様になっている今、「組織に所属しながら自分の名前で働きたい」と考える人が傾向としては多いようです。

■ミレニアルズに人気の職業ランキング

やりがいや個人名で働くことを求めるミレニアルズたち。彼女たちは、具体的にどのような職業に興味があるのでしょうか?

同じく弊社が行った“憧れの職業”に関する調査では、子供の頃(高校生まで)と現在では大きく変わらず、「デザイナー」や「ブランドプロデューサー」といった自ら表現するクリエイティブな職種が上位にくる結果となりました。

ミレニアルズは幼少期から、アーティストやデザイナーなど自ら表現する仕事に憧れていた。それは、今も変わっていない。

▲「(左)あなたが子どもの頃(高校生まで)に憧れていた職業は何ですか。(右)あなたがこの先自分がやるお仕事として憧れている職業は何ですか。(複数選択式)」に対する回答(働くミレニアルズN=180・2018SHE独自調査による※)

その他にも、「ライター」や「経営者」といった職業が上位にランクインしていることから、最近は自分らしい感性を生かしてクリエイティブな仕事をしたいミレニアル女性が増えているようです。

■Oggi世代に憧れる学生たちの就活観

ここまで、「副業・兼業で個人名でも活躍したい」「クリエイティブな仕事に憧れる」といった、ミレニアルズたちのインサイトについてお話ししてきましたが、最近では、学生の就職活動においてもそのような傾向が見られます。

セミナー

具体的な事例として、女子学生向けキャリアイベント「Next Blooms!」では、今を輝く女性たちをお迎えしてのトークセッションや、“好き”を深彫るワークショップなど開催しています。このイベントは、回を重ねるごとに多くの女子学生たちの人気を集め、意見を交えながら自分の理想とする働き方を探しているようです。

■学生たちのトレンドは“肩書き逆算”就活?

参加学生たちにキャリアに関する理想を聞いたところ、「SNSマーケター」「空間プロデユーサー」「広告プランナー」といった、いわゆる“肩書き”のようなものに憧れを抱き、その肩書きをもとに「個人名で働きたい」と思っている学生が多くいることがわかりました。

自身の就職先を選ぶ際にも「将来の肩書き」を視野に入れて逆算している学生が増えており、その会社でどのような肩書きで働くのか、入社後数年で自分の求める肩書きが得られるのか、ということを頭におきながら就職活動に取り組んでいるようです。

セミナー

ここでポイントなのが、彼女たちのいう“肩書き”は、求める地位や年収ではなく、SNSなどである種のインフルエンサーとして自分らしい価値発揮ができること、という意味合いの方が強い点です。

学生だけでなく、転職やキャリアアップを検討しているミレニアル世代の社会人の中でも、収入や福利厚生といった既存の選択軸だけでなく「自分らしさを解放できる場所」という新しいこの時代ならではの軸をもって、自らキャリアを選びとっている女性が増えてきているように感じます。

デジタルネイティブ世代だからこそ抱くキャリアの悩み

続いて、参加者の女子学生たちに、キャリアについての悩みを聞いてみると、「やりたいことはあるけれど、経済面との両立が不安」「現在活躍されている女性のように発信力を高めたい」「仕事にやりがいを求めたいが、もはや何がやりたいかすらわからない」というような回答が多く見られました。

セミナー

たしかに、小さい頃からSNSを身近なものとして使いこなす学生が、ファーストキャリアを選択するところから、「自分にしかない価値を発揮すること」や「発信力を高めること」を理想とすることは当たり前かもしれません。そして、それらに付随した悩みが発生してくることも理解できます。

これまでも、そして現在も、新卒では大きい会社に入ることが良しとされている節がありましたが、今は小さな会社やフリーランス・起業という形でもそのような価値発揮が可能な時代になっており、世代問わず選択肢は無限大に広がっているといえるでしょう。

新しい事を始めたいけれど最初の一歩が踏み出せない方、いつの間にか「私は普通だから」というレッテルを感じ立ち止まってしまっている方にとって、自分らしさを解放するヒントとなれば幸いです。

※2018SHE独自アンケート概要
「働く女性の価値観」に関するアンケート
調査主体:SHE株式会社(協力:株式会社マーシュ)
調査期間:2018年10月26日〜2018年11月4日
調査対象:女性221名(22-38歳のミレニアル世代180名、40-59歳41名)
調査方法:インターネット調査

SHE株式会社 中山紗彩

1991年生まれ 27歳。早稲田大学在学中の起業とリクルートへの新卒入社を経て、 同じリクルート出身経営メンバーで2017年SHE株式会社設立 。ミレニアルズの私らしい働き方を叶えるプラットフォーム「SHElikes(シーライクス)」を中心としたサービスで、 ミレニアル女性たちの新しい生き方をサポート。現在、 カルティエ主宰の国際ビジネスコンペティションにて日本で初めて 東アジア代表ファイナリストとしてノミネート中。
Instagram:@she_saaya
Twitter:she_saaya

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.22

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。