バーゲンで30%オフの商品を見てもいくらお得なのかわからない、割り勘するときにいくらかパッと計算できない、なんてことありませんか?
何となく、数字に苦手意識を抱く女性は多いもの。でも、ビジネスで数字は切っても切れない関係。いつまでも「わかんない」「苦手」なんて言っていられません。そんなあなたに朗報! あなたのアタマが数字と仲良くなるウマい方法があります。
今回は、「誰でも必ず使うことができて、“デキる人”っぽく見せるフレーズ」について解説します。
今日から使いたい! “デキる人”っぽさを演出する魔法の一言
ここ数回は遊び心をコンセプトに、デキる人っぽく見せる“フレーズ”をご紹介しております。
今回ご紹介するフレーズは、特にオススメ。
誰でも必ず使うことができて、使うシーンもたくさんあり、かつデキる人っぽい演出が可能です。ぜひ使ってみてくださいね。
さっそくですが、新聞やWEBの記事、あるいはビジネス書の中で、このような図を見たことはありませんか?
物事を整理して説明するために使われるものであり、大きく4つに分けられています。
一見カッコよく、かつ難しいことをしていそうに思われるかもしれませんが、よく考えてみれば単に縦横に線を1本ずつ描いただけ。
かつて数学の授業で登場した、X軸・Y軸の図とほぼ同じと言ってよいでしょう。
ここで重要なのは、この整理をする行為がなんだか「正しそうな行為」に感じる人が多いこと。
そして、それを「ちょっとデキる人っぽい行為」に感じているビジネスパーソンが意外に多いことです。
たとえば私は企業研修などで多くのビジネスパーソンと会話をしますが、休憩時間などに「こういう図をサラリとホワイトボードに描く人って、なんだかデキる人っぽくありませんか?」と冗談半分で申し上げると、たいてい参加者からは「たしかに」「あるある」とポジティブな反応が返ってきます。
そこで、あなたは会議などでこれから議論を始めようとするタイミングで、ぜひ口火を切る意味で次のフレーズを発してみてください。
「まずは、2軸で考えてみませんか」
いかがでしょう。なんだか分析上手なデキる人っぽい雰囲気が出ませんか?
「3つの軸」ではなんだかややこしくなって面倒です。「1つの軸」ではわざわざ言う必要がありません。
つまり、この「2つの軸」が絶妙なのです。そして正直、その2軸は何でもいい。あくまであなたがデキる人っぽく演出されているかが重要です(笑)。
顧客分析なら、男性・女性という軸と新規・既存という軸でよいかもしれません。
新規事業のブレストなら、製品と市場という2つの軸で会話を始めてもよいでしょう。
会話が始まれば、あなたのその場での仕事はもう8割終わったようなもの。言いっぱなしでOK、あとは流れに任せましょう。いいんです。仕事には遊び心も必要ですから。
ただし、最後に1点だけ注意です。先ほど説明したようにこの「まずは、2軸で考えてみませんか」というフレーズの肝は、冒頭で口火を切るときに使うことです。「まずは…」ですから、議論が深まってからではあまり意味がありません。
深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/人材教育コンサルタント
BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
文化放送「The News Masters TOKYO」ニュースマスター
ラジオ『深沢真太郎のビジネス数学カフェ』パーソナリティ
パールハーバープロダクション所属(文化人タレント)
国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者
公式チャンネル「ビジネス数学TV」