甘いものが苦手な男子もいるはず! そんなときはカレーデートへ♡
今年もやってきましたバレンタインの季節。日本では何故かチョコレートを渡すことになっていますが、甘いものが苦手という男性も少なからずいるわけで。甘いの反対は辛いでしょうか。辛いといえば、もちろんカレーです\(^o^)/
昨年の連載ではカレー店のチョコメニューについてまとめましたが、今年は辛党の為にカレー情報を。
しかし、せっかくのバレンタインですから、デートにも使えるお店。さらに、辛い物も甘い物も大好きという食いしん坊な彼の為に、デザートも美味しいカレーのお店ということでまとめてみようと思います。
「カレー食べに行かない?」と誘い、カレーとデザートを堪能して、ご馳走しちゃう。そして「バレンタインデーのプレゼントだよ!」の一言。大概の男性はこれで落ちるでしょうね。少なくとも僕だったら転がり落ちますね。
そんなこんなで、バレンタイン関係無いという方も美味しいもの情報としてご覧ください!
◆カレー、コーヒー、スウィーツで味覚の全包囲網!「西所沢、高円寺 ネゴンボ33」
埼玉屈指の名店であり、関東の名店としても名前が挙がる西所沢のネゴンボ33。昨年は高円寺に姉妹店がオープンし、都民にも食べやすい環境が整いました。
看板メニューのラムキーマに、最近レトルトでも販売開始決定となったポークビンダルーなど、どのカレーも絶品! 程良いスパイス感が素材の美味しさを見事に引き上げたカレーばかりです。
▲あいがけ(ラムキーマカレー、ポークビンダルー)
また、こちらはコーヒーとデザートが美味しいということも忘れてはなりません。キャロットケーキやラムレーズンアイスなど、辛いカレーを食べた後にいただく甘いデザートが最高! それを苦くて深いコーヒーで締めくくるという、味覚の全方向包囲網。
▲キャロットケーキ、ホットコーヒー
高円寺店はカフェ的な雰囲気で入りやすく、まずはこちらで食べてみて、気に入ったら西所沢の本店にも是非。名店は本店で食べてこそ、その魅力の神髄がわかるものですから。
※写真は高円寺店のメニューです
◆鎌倉デートで立ち寄りたい大人気カレーカフェ「鎌倉小町、御成、二子玉川 オクシモロン」
鎌倉で連日行列の大人気店オクシモロン。4種類の香草をたっぷりとあしらったエスニックそぼろカリーが有名なのですが、こちらはデザートが美味しいということも知る人ぞ知るところ。
▲エスニックそぼろカリー
僕のお気に入りはベイクドチーズケーキ。ニューヨークスタイルのしっとり濃厚タイプで、酸味と甘味のバランスが最高です。コーヒーと合わせて是非いきたいところですね。
▲チーズケーキ、アイスコーヒー
小町通りにある本店は大人気の行列店ですが、御成にある姉妹店の混雑具合はそれほどではありません。規模は小さいのでメニューも少ないながら、カレーもスウィーツもちゃんとあり、味のクオリティはしっかりと守られており、こちらもおすすめですよ。
東京には二子玉川にお店があるので、鎌倉は遠いという方はそちらも良いかもしれません。しかし、どうせならやはり鎌倉デートの中でこちらのお店を使いたいものです。
※写真は御成店のメニューです
◆全てが美味しい奇跡の居酒屋の大将はパテシエ!?「和光市 濱松屋」
和光市駅前の居酒屋でありながら、月に1回ビリヤニデーがあり、さらには時折気まぐれカレーも出すという濱松屋。店主さんがカレーマニアということもあって、プロが出す本気の趣味のカレーがいただけるお店です。
▲カレープレート(チキンとキャベツ、鮭と3種の豆のキーマ、豚なんこつのマサラパテ)
ビリヤニもカレーも趣味という部分もあってか、採算度外視の豪華さ! カレーのみならず、ハンバーグや餃子などレギュラーの居酒屋メニューはどれもこだわりを感じる調理で、何を食べても美味しい奇跡の居酒屋です。
デザートがまた絶品で驚きます。ヌガーグラッセなんてあるんですよ。しかもそんじょそこらのスウィーツ専門店より確実に美味しいのが。何故かというと店主さんは元々パテシエだったそうで。凄いなぁ。
▲ヌガーグラッセ
毎日カレーがあるわけではないのですが、カレー込みで数日前から予約しておけば用意しておいてくれます。是非予約して行ってみてください。
◆絶品かき氷とスパイスカレー「豊島園 食堂 八」
豊島園駅近くにある小さなお店。元々はかき氷専門店だったのですが、カレーを出すようになり、さらには居酒屋メニュー的なものも出すようになって現在に至ります。
カレーはインドカレーの手法を元に日本人がアレンジしたスパイスカレー。どれを食べても美味しいのですが、特に豆カレーが僕のお気に入り。ポタージュのような深く優しい甘味で、単品でも美味しいですし、他のカレーと合わせて食べるとさらに美味しいです。
▲エビのスパイス炒めごはんカレー2種付き
そして元々かき氷のお店ですから、ここに来たらかき氷も欠かせません。チャイを使ったかき氷が本当に絶品なんです! フワっとした食感と程良い甘味で、カレーの後にこれを食べたら多幸感に包まれること間違いなし! 夏だろうと冬だろうと頼まないと損をするマストアイテムです。
▲チャイみるくあんこ
◆予約しないと行けないカレーの名店はアイスクリームの名店でもあった「千歳船橋 カルパシ」
日曜の夜に予約受付。その予約で1週間のお客さんが全て埋まるという人気店カルパシ。駅から少し離れた住宅街の中にありながら、連日満席の賑わいです。
こちらはインド亜大陸、つまりインドとその周辺国である、スリランカやネパールなどの料理がベースとなっていながら、そこに独自のアイディアや工夫を加えた他では食べられない絶品がいただけるお店です。
週替わりでメニューが変わるのですが、デザートは自家製アイスクリーム。それもメニューによって内容を変えてきます。
例えば中華料理的な手法を取り入れたチャイニーズターリの際には、杏仁アイスクリームがついてくるという形。前菜、メインのプレート、そしてデザートのアイス。
▲チャイニーズターリ
▲杏仁アイスクリーム
毎回どれも最高に美味しく、驚きと感動に溢れていて、アイスクリーム好きな僕の中でもNo.1アイスのお店がこちらなのです。
本格的な料理からアイディア料理まで、どれも天才的に美味しい。カレー好きでアイス好きな方は、日曜夜に予約を入れて、カルパシの世界を一度堪能してみてください。
◆福岡の人気カレーが代々木でも「代々木 カフェヌック」
福岡にツナパハという人気店があります。スリランカ料理のお店なのですが、王道のスリランカ料理と少し違う方向性で、福岡スリランカとも呼ばれる個性ある美味しさのお店です。
そのツナパハの人気メニューがリアルレッドカリー。これを東京でも味わえるんです。場所は代々木のカフェヌック。地下にある落ち着いた雰囲気のカフェです。
▲リアルレッドカリー
リアルレッドカリーは確かにツナパハの味。何しろツナパハ直送なんだそうです。作り立てではないので、辛さはツナパハより落ち着いています。その分深みが出て食べやすくなっているとも言えましょう。
カフェということで飲み物とデザートもあるのですがこれがまた良い感じ。珈琲ベイクドチーズケーキは珈琲のほろ苦さとチーズのほのかな酸味とコクが甘味によって渾然一体となっている逸品。ドリンクやデザートのみでも使えるお店なので、覚えておくと便利です。
▲珈琲ベイクドチーズケーキ、ハーブティー
◆ここぞという時のデートに! モダンインディアンの楽しさと豪華さをお手頃価格で「渋谷 エリックサウスマサラダイナー」
南インド料理の世界をわかりやすく提示し、インド料理ファンを全国的に増やすのに一役買った立役者であるエリックサウスが手掛ける、新しいスタイルのお店であるエリックサウスマサラダイナー。
このあたりの詳細については本連載の過去記事に対談があるので興味がある方はそちらも是非。
こちらで食べるべきは季節ごとに変わるモダンインディアンコース。インド料理と他の料理をフュージョンさせた、インド料理界の新たな潮流です。そしてコースのみならず、週替わりで限定メニューが入れ替わり、通うのが楽しくなるお店です。
ある週の限定メニューにはケララクリスチャンのビーフカレーをパロタ(うずまきデニッシュパン)と合わせるものがありました。ケララは南インドの地名。パロタは、ナンよりも美味しいというファンも多いインドパンの一種です。
▲ケララクリスチャンのビーフカレー うずまきデニッシュパン添え
そのパロタを使ったデザート、パロノワールなんてものも! エリックサウスを手掛ける会社の本拠地が岐阜にあり、名古屋にも近いということでわかる人にはわかる名前(笑)
▲パロノワール
遊び心だけでなく、味もマニアにもそうでない方にもどちらにも満足できる絶妙のバランスの美味しさで、本気で遊んでいる感覚がたまりません。お店の雰囲気も素敵ですし、ここぞという時のデートにもピッタリのお店ですよ。
繰り返すようになりますが、辛いカレーの後に食べる甘いデザート程魅力的なものはありません。カレーの刺激で元気が出て、デザートの甘味で癒される。ストレス解消にもつながる食べ方だと思います。
恋愛も近いですね。刺激しあって元気を出して高めあい、許しあって優しさによって癒しあう。カレーとデザートで恋愛の疑似体験までできてしまうのです。ということはつまり、カレーとデザートがあれば恋愛する必要がないのかも!?
いやいや、そうならないようにも、今回ご紹介したお店で意中の人と一緒に多幸感を味わい、それを素敵な恋愛へとつなげていってもらえたら嬉しいです。
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。
音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/