奥村美佐さんってどんな人?
「伊勢市民は絶対にみんな食べたことがある!」と地元の人が語る通り、“伊勢のソウルフード”としてすっかり定着している「ぎょうざの美鈴」。このお店で三代目の店主を務めるのが、奥村美佐さん。
伊勢神宮の外宮から車で5分ほどの場所にある「ぎょうざの美鈴」は、昭和38年、奥村さんの祖母が、満州帰りの知人から伝え聞いた餃子の作り方を改良し、店を開いたのが始まり。
店内はカウンターのみの18席で、看板メニューの餃子は作り置きせず、注文を受けてから皮をのばして、包んで、焼く、というこだわりぶり。
––奥村さんが「ぎょうざの美鈴」の店主になった理由とは?
小学4年生の頃から、皿洗いなどのお店手伝いをしていたという奥村さん。しかし、初めからお店を継ぐことを決めていたわけではなく、高校卒業後は地元で観光ガイドの仕事をしていました。
そんななか、20代の頃、当時中心として店を切り盛りしていた親せきが独立し、お店は人手不足に。
継ぐのか継がないのか迷った末、改めて餃子作りの修行を一から積み、36歳のときに二代目の父から店を継ぎました。
奥村美佐さんの「7つのルール」
さて、そんな奥村さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.定位置はおでんの前
開店と同時に満席になることも多いお店。厨房の職人も、多いときは10人を超えることも。奥村さんは、そんなお店の全体が一番よく見渡せる“おでんの前”で職人たちをまとめあげています。
■2.仕事着は着物と割烹着
子どもが生まれたときに「本当の女将になりたい」という気持ちが芽生えたという奥村さん。仕事着を着物と割烹着に変え、先代の想いを受け継ぐと決意。
■3.飲み会で仕事の話はしない
奥村さんは、仕事後に職人たちと飲みにいくことも多いと言います。飲み会でのルールは、仕事の話はしないこと。職人たちは家族に近い存在だという。
■4.朝食とお弁当は手作り
睡眠時間が1時間半という日も多いほど多忙を極める奥村さん。しかし、家では母として、朝食とお弁当は手作りをするのがこだわり。
■5.子を預けても罪悪感をもたない
お店が繁忙期の時期は、仲の良い友人に子どもを預かってもらうことも。奥村さん自身も幼い頃知人の家に預けられていた経験があり、自分以外の人と時間を共有することで子どもが成長できるという考えの持ち主。
■6.月に1度は1泊旅行へ
奥村さんは、月に1度は家族と1泊旅行に行くのがお決まり。普段は忙しくてなかなか家族と過ごす時間がとれない分、一緒にいる時間を大切に。
■7.毎日美鈴の餃子を食べる
一時は両親の代でお店を閉めることも考えたという奥村さん。それでもお店を継ぐことを決心したのは、「ぎょうざの美鈴」の餃子が好きだから。お店を継がせてもらったことに感謝しているという。
次回の「7ルール」の放送は、2月12日(火)よる11時00分~11時30分です。主人公は、リノベーション専門会社「夏水組」を立ち上げた、坂田夏水さん。
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