妊娠をのぞみはじめたら、まずはタイミング法でチャンスを!
妊活1年目。はじめに何をしたらいいのか分からない方も多いのでしょうか。まずはタイミング法で毎月妊娠のチャンスを作りましょう。今回は、このタイミング法と、そのターゲットの日となる排卵日についてお伝えします。
参考記事:そろそろ妊娠…と考えるなら、まずは1年タイミング法を。【不妊治療専門の医師が考える正しい妊活】
■妊娠実現のために排卵日周辺の数日間性交渉を
「タイミング法」についてご存知ですか? 子どもが欲しい、と思ったら、タイミングをとって性交渉をしましょう。
タイミング法とは、妊娠しやすい日、つまり排卵日の付近で性交渉を行うことです。
ここで勘違いして欲しくないのは、排卵日の1日だけ性交渉すればいい(その1日だけに絞ってしなければいけない)と思い込んでしまうことです。
排卵日と予測される日の前後3日間程度をチャンスと考え、妊娠のチャンスを増やすように心がけましょう。
■排卵日はどうやって特定するの?
排卵日を特定する方法は大きく次の3つがあります。
a.《検査薬チェック》
排卵日テスターを使用する方法です。排卵テスターは市販されており、薬局などで購入することができます。様々な種類がありますが、一般には尿を用いた検査薬が用いられます。
検査薬によって、「黄体ホルモン」という排卵を促すホルモンの濃度を調べることができます。この濃度の変化をとらえて、排卵日を判断します。
この検査薬を用いた場合、単純に尿の濃度による影響を受ける場合もありますので、他の方法と併用して判断するよう注意が必要です。
b.《生理・基礎体温計測》
2つ目は、過去の生理記録や基礎体温から予測をすることです。毎回アプリに生理記録を付け、次回の排卵日を予測できるようにしましょう。また、基礎体温の計測も欠かせません。
生理が終わると、基礎体温はゆるやかに下がり始めます。そして、その後高温期に入る直前に、一時的にガクンと下がります。
この体温が大きく下がった日、またはその翌日に排卵が発生します。勿論、基礎体温はその日の体調なども影響するため、あくまでも目安とするようにしてくださいね。
c.《子宮頚管粘膜チェック》
3つ目は、「子宮頚管粘膜チェック」です。頚管粘膜とは、子宮の入り口である子宮頚管から分泌される粘液のことです。この粘液は、普段は塊となって子宮に病原体が入り込むのを防ぐ役割をしています。
排卵日に近くなると、この粘液が途中で切れずにスーと糸を引くように長く伸びます。5cm~10cm程度には軽く切れずに伸びるようになります。排卵日が目前になると、15cm程度まで伸びることもあります。
ただし、伸びる長さには個人差があり、長さを断定することはできません。判断をするためには、排卵日が近づくたびに何度も試してみて、自分の状態を知っておくことが大切です。
※チェック方法
1.両足を軽く開き、下半身の力を抜いてリラックス
2.清潔な右手の人差し指と中指を、膣の中に入れる
3.膣の奥のコリっとしたところを探す(ここが子宮頸管です)
4.指を外に出して粘液がついているのを確認したら、2本の指を開いて伸ばす。
ご紹介した3つの方法をバランスよく参考にし、ご自身の排卵日を予測してみてください。
これらの方法では排卵日が分からない、もっと正確に知りたい、という方は、病院で調べることができますので、一度検査を検討することをお勧めします。
より正確な排卵日を予測するためにも、基礎体温や生理日、検査日などはアプリでしっかり記録しましょう。妊活アプリ「eggsLAB」では記録の管理と正確なロジックに基づいた予測を出すことができます。是非活用してみてくださいね。
医師 杉山力一
杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。
東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。
監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。