ネイティブは慣用句が大好き! 聞いたまま訳したら…大恥かも!?
日本でもよく使われる慣用句。たとえば、会話の中で「顔が広い」「頭が固い」などの言葉がでてきても、実際には、顔の横幅が広いわけではありませんし、頭が固いわけでもありませんよね。
でも、慣用句としての意味を知らない人が聞いたらどうでしょう…?
英語にも、日本語に負けず劣らずたくさんの慣用句があります。そして、ネイティブたちはこの慣用句(=イディオム)を使うのが大好き。
私たち日本人が、慣用句と知らずに元の意味のまま直訳すると、とんでもない意味になってしまうかも…今回は、そんな日本人がかんちがいしやすい英語のイディオムをチェックしていきます!
「I buttered up my father.」と言われたら…こうかんちがいしない?
突然ですが、以下の英文を日本語訳にしてみてください。
「I buttered up my father.」
わかりましたか?
「父にバターを塗りたくった。」
と訳してしまった人は、要注意! そんなことしたら、大変です!(汗)
では、このイディオムの意味は…?
「I buttered up my father.」の意味は…「父のご機嫌取りをしました。」
butter にはもともと「バターを塗る」の意味があります。なぜ butter up が「おべっかを使う、機嫌を取る」の意味になったのか…? 一説には、願いを叶えてもらうために仏像にバターを投げつけるというインドの古い習慣から来ていると考えられています。
「I buttered up my father.」を言いかえるなら、
・I sucked up to my father.(父の機嫌を取った)
・I flattered my father.(父にお世辞を言った)
(『またまた出ちゃう! 直訳禁止 日本人のかんちがい英語』より)
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今回ご紹介した言葉以外にも、ネイティブは「こう言っている」のに、日本人は「こう聞きまちがえる」という、よくある76のフレーズがおもしろおかしく紹介されています。
くすりと笑い楽しみながら、コミュニケーションや異文化の理解を深められます! ぜひチェックしてみてくださいね。
またまた出ちゃう! 直訳禁止 日本人のかんちがい英語(ゲーリー・スコット・ファイン著:高橋書店)
イディオムがわかれば、英語はもっと楽しい
“Why the long face?”は、「なんで顔が長いの?」
“He is a big cheese.”は、「彼はでっかいチーズだ」
“My car is a lemon.”は、「私の車はレモンです」
……ではありません!
単語ひとつひとつはわかるのに、相手の言葉が理解できないとき、その原因は、英語の慣用句「イディオム」かもしれません。本書では、日本人が学校でまったく習わなかった「イディオム」をわかりやすく、おもしろく、紹介しています。
著者は、NHK英会話番組で活躍中のゲーリー先生。おもしろくって、為になる、「かんちがい英語」の世界、第2弾。