BBQ・旅行・ビールフェス…食欲の秋、「胃」疲れてませんか?
■食欲の秋、「胃」は疲れ気味
涼しく気持ちのよい秋晴れ。バーベキューやピクニック、オクトーバーフェストなど休日は屋外で昼から飲み食い! という機会も多いのでは?
食欲の秋とは言うけれど、秋の体は特に消化吸収機能が高い、と言うわけではありません。むしろ活発に体の機能がフル回転していた春・夏に比べ、秋はゆったりと体をいたわりたい季節。今回は食べ過ぎ・飲み過ぎた体を癒す秋の食材をご紹介します。
オススメは「かぶ」と「大根」
■体の熱っぽさをとり、胃の機能を高める
10〜11月が旬の「かぶ」は、お腹の冷えを緩和し、消化不良や便秘・喉の渇きを取ってくれる効能があります。特にお酒を飲みすぎて調子が悪い時などに、お腹を温めて消化機能を高めてくれるのでオススメです。熱を持った腫れもの・できものにも効くので、暴飲暴食で顔に吹き出物ができてしまった場合にも。
■食べ過ぎのムカムカ、吐き気に
お腹や胸のあたりが熱っぽくイライラ、ムカムカするような胃腸の不調には「大根」。消化を促進し、体の上部に上がってくる熱を鎮める効能があります。吐き気を伴うような暴飲暴食時にオススメ。痰の多い咳が出る場合にも効きます。ただし生食はやや刺激があるので、もともと胃腸が弱い人はなるべく火を通したもので、生では食べ過ぎないように。
■かぶ・大根をメインで食べるレシピ
「大根(またはかぶ)のステーキ」
ここでは大根を使っていますが、かぶでもOK。メインのおかずになる簡単レシピです。油控えめにしたい場合はチーズなしで。
1. 大根(細めのもので1/2本程度)を2cm幅に切り、茹でて火を通す。
2. 味噌大さじ1.5、醤油・酒・みりん各大さじ1、砂糖小さじ1/2を混ぜ合わせておく。
3. 茹でた大根を少量のサラダ油を熱したフライパンで焼き、表面に焼き色がついたら2を入れて絡める。
4. 刻んだ小ねぎをひとつかみ程度入れ、タレと一緒にあえて軽く火を通す。水分が減ってきたらお好みでチーズをのせ、溶けたらさらに小ねぎを散らして完成。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。国立北京中医薬学大学日本校卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むアラサーOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。