女子のひと言「今度詳しく教えてください♥」
──そのとき男性は? 男の脳内妄想を解体します
女子の何気ないひと言が、男の妄想を肥大化させることがないとも限らない。そんな取扱い注意のワードについて解説する企画。
今回のひと言は
「今度詳しく教えてください」
えっ? そんなの職場の人や取引先の男性によくい言っている──という女性も多いでしょうね。もちろん、いいんですよ。むしろ、どんどん言ってください。自分の知らないことを知りたいと願う気持ちは、極めて正しいものですし、向学心そのものですから。
恋愛感情やヨコシマな気持ちを抜きにして考えれば、相手の男性はそれだけで仕事人としてのアナタを評価してくれるでしょう。
また、「教えを請う」という態度を見せる相手に対して壁を消し去るのは、人として当然のこと。これは男性に限った話ではありませんが、頼られて悪い気がすることは滅多にないのです。
ぶっちゃけてしまいますが、仕事上の立場をより良いものにしたいなら、逆に「詳しく教えてください」という姿勢を積極的に見せた方がいいぐらいです。
極端にめんどくさがりだとか、そもそも人とコミュニケーションをとるのがいイヤだという人でもなければ、「自分が知っていること」「得意なこと」を教えるという行動は、その人のプライドを十二分に刺激します。わかりやすくいうと、嬉しいんです。上機嫌になれる。
相手の「ご教示」の合間に
「へえ」
「なるほど」
「そうなんですね」
「すごくわかりやすいです」
などと合いの手を入れればさらに効果的。
とりわけ男性の場合、女子にそれをやられたら有頂天なんてものじゃありません。
でも、気をつけなくてはならない場面もあります。
普通、わざわざ「教えを請う」場合、一定の好感度が必要ですよね。もちろん、相手の男性だってそれはわかっています。顔を見たくないような人に下手に出るのは誰だってイヤですからね。前述したように、それをあえて逆手にとって距離を縮めるというテクニックもありますが。
ここで一部の男性は、いらぬ妄想を繰り広げてしまうかもしれません。
「彼女は、【自分】に教えてもらいたいのか!」
「そのための時間を割いてほしいというのだから、一肌脱がないとなあ」
「あれ? これってもしかして……」
アナタにそんな気持ちが微塵もないとしても、彼は勝手に先読みしているかもしれませんよ。
「今度詳しく教えてください」という言葉には、重要なポイントがあります。
そうです。「今度」です。
これには「その機会を作ってくださると嬉しい」というニュアンスが含まれています。ということは、大概はアフター5、プライベートの時間を想定しますよね。
当然、彼は「二人きりで」と認識するでしょう。もしかしたら、肝心の「教え」そっちのけで口説かれるなんてことも。
とはいっても向上心はやっぱり大事。本当に詳しく教えてほしいことがあるのなら、どんどん積極的になってもいいんです。
相手に勘違いさせたくないのなら、予防線を張ることが何より重要。
「同じ分野に興味を持っている同僚がいるので、連れていってもいいですか?」(同行するのが男性ならなお効果的)
相手は「あれえ?」と思うでしょうが、それでも大丈夫。色恋沙汰は期待できなくなりましたが、頼られること自体はやっぱり嬉しいものですから、ちょっとガッカリされても、あなたへの印象はプラスに転じるでしょう。
最後にニッコリ微笑んで「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と謝意を伝えれば、それだけで相手は上機嫌になってくれるはずです。
田中 裕
ライター。学生時代からあちこちに書き散らしてきたものの、売れっ子扱いされたことは皆無。活動領域は政治と最新ファッション以外ほぼ全部。経営ネタも学術ネタもオタ関連も網羅。器用? ゆえに貧乏。