未来の金融サービス「情報信託」って!?
家電やモバイル、自動車メーカーなどが次々と新しいサービスを発表している場所というイメージがあったCEATECですが、2018年は金融関係の展示がぐんと増えているのが印象的でした。
中でも、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ信託銀行が紹介していた「情報信託」のサービスが興味深いですよ。
様々な個人データを銀行に預け、本人が納得した上で、企業へ情報を提供することができ、その見返りにお金やサービスといった対価を受け取ることができるというしくみ。
個人データの内容は、行動履歴や歩行データ、資産情報など実にさまざま。例えば、「一週間の歩数データ」を、提供のオファーをしている会社へ「この会社になら情報提供してもいいかな」と思ったら、本人の同意に基づいて提供することができるというイメージです。
個人情報が知らぬ間にどこかで抜かれていたりするのは怖いですが、銀行できちんと管理してくれるのなら、安心ですよね。しかも、対価がもらえてちょっとしたお小遣いになるのもうれしいですよね。働く女性にとってはもちろん、子育て中のママ世代にも注目です。ちなみに三菱UFJ信託銀行は、2019年度中のサービス開始を目指しているのだそう。
ライオンの予防歯科! 口臭リスクも歯ぐきの健康も見える化
今年、CEATECに初めて出展したライオンのブースでは、予防歯科の観点から「スマートフォンで口臭リスクを見える化」するというおもしろいアプリが注目を集めていました。
お店の店員さんがお客さんへ声をかけるシーンや一般の会社での接客の現場などのさまざまなシーンで、口臭が「営業機会の損失」や「顧客の離反リスク」になる可能性があり、多くの人が気にしているというところに着目した画期的なもの。
展示されていたアプリ「RePERO」は、まだ開発段階のものになりますが、操作はとても簡単。スマートフォンの白いガイドの表示に合わせて自分の舌の写真を撮影。するとAIが舌の表面の舌苔の様子などを解析し、口臭リスクを判定してくれるというもの。
結果は3段階の数字で表示されます。口臭は自分では気が付かないこともあり、とてもデリケートな問題ですが、このアプリ、エチケットのひとつとしてあったらすごく便利ですね。
まだ試験段階のものではありますが、歯ぐきの状態をチェックしてくれるアプリも紹介されていました。
ニッっと笑うように歯ぐきを出して撮影した歯ぐきの画像をもとに、「くすみ」「ハリ」「下がり」の3つのチェック項目で状態を教えてくれるというものです。
なかなか自分ではお口の状態は確認しにくいので、こういったアプリが私たちの毎日の元気な暮らしをサポートしてくれるような未来が近そうですね。
初出:しごとなでしこ
朝岡真梨
50か国・200都市を超える海外旅行経験をもとに観光スポットやグルメなどの紹介をしている。料理が得意で独自のレシピも執筆中。夫婦で温泉ソムリエの資格を取得し、国内のみならず世界中の温泉旅行を楽しんでいる。ブログ「遊んでばかりのスナフキン(https://asosuna.com/)」が人気。キャラクター研究家としても活動中。