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2018.10.13

「精子だけちょうだいよ! 人工授精してくる」と夫に叫びたい…【妊活日記28】

33歳兼業主婦ライターが妊活を実録リポートする連載第28回。夫に人工授精の話をしたとたん、不妊治療に対する思いに食い違いが生じてきた。

【33歳の妊活日記】by OLライターHana

バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。

さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。

自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。

これまでの記事:妊活日記1〜27はこちら

(c)Shutterstock.com
(c)Shutterstock.com

#28 不妊治療続行中。多胎の可能性と、人工授精に対する夫の反応

排卵誘発のための自己注射。3週に渡り注射を継続したものの、卵胞が育つ兆しはなく、ゴナール注射を最大の単位まで増やすことになったのでした。さらに、それでも効果が出なかったときにはhmg注射に切り替えることに。。。

3週に渡り排卵誘発が出来ていないという事実はあったけれど、この週の私はすこぶる元気だったのでした。なぜなら前回の診察で院長に言われた双子、三つ子の可能性についての説明が嬉しかったから。

初診の時にも多胎の可能性は言われていたものの、いよいよ真剣に考えねばという雰囲気で言われると、妊娠できないかもという不安よりも一度に赤ちゃんが何人もきてくれるのかもという喜びの方が大きかったのです。

そんな浮かれた1週間の間に、わたくし、実は、ついに、気になっていた不妊鍼灸院に足を踏み入れたのでした!!

なぜ今週なのかというと。。。排卵がうまくいかなくて、落ち込んでいる時に鍼灸院に行って東洋医学の治療を受けたと家族に言ったら心配されそうだったから(笑)

それとこれまで書いていなかったのですが、人工授精という言葉が先生の口からついに出たことを旦那さんに報告したところ、なんと後ろ向きな反応をされたのです!!

旦那さんに報告
(c)Shutterstock.com

夫「そこまでして、子どもをつくるのっておかしくないのかな?」

Hana「え?」

「授かったら授かったでいいし、その反対もしかり。医療の力を借りて、無理につくるということには違和感がある。自然にまかせたい。本当はお前のしてる注射も嫌なんや。」

は?

コヤツ!

なにを今更!!

まさかの仲間に裏切られた瞬間!

ムキー\\٩(๑`^´๑)۶////

結婚当初、不妊治療しないといけないかもしれないと話したときにゃー「やれることはやりましょう(`・ω・´)」とかキリッと言ってたくせに!

このヤロー!!

複雑な気持ちのまま鍼灸院を訪れてみた

そんなわけで、我が家はこれ以上、西洋医学に頼るのは旦那さんの意思に反するようです。そうなるといずれ提案されるやもしれぬステップアップは、まさかの旦那の妨害により不可能かもしれぬと危惧し、鍼灸院、つまり東洋医学の扉をたたいたのでした。

ちなみに世の中の人は不妊の鍼灸院に対してどんなイメージがあるのでしょうか。

私は予約を入れる前に、ネット情報を読みあさりました。鍼灸院に通って体質改善をしてたまごが育って妊娠したという意見や、効果はわからない、気持ちの問題だろう、お金の無駄という意見など、ネット情報では効果の有無があやふやでした。

私自身もカイロや整体は頻繁に行ってますが、鍼灸は初めて。

ただ西洋医学の治療でどんどんステップアップしていくことへ若干の不安もあったし、また私の場合は特にこれという排卵障害の確定材料も見当たらなかったので、効果があるかなと思い予約をしてみたんです。
(もちろん多嚢胞気味ということは間違い無いのですが、多嚢胞性卵巣症候群と断定はされていないという意味です)

鍼灸院では、まず病院側がどんどん検査をしていく不妊クリニックと異なりA3用紙両面にわたる質問事項を深くヒアリングされました。

ヒアリング
(c)Shutterstock.com

まず妊活の経過についてのヒアリング。それからいつから生理不順なのかや、食生活、仕事内容、仕事の忙しさ、就寝時間、睡眠時間など。正直、クリニックよりもすごく丁寧に聞いてくれて、感激してしまいました。

ただ、長々と自分の生理不順の経緯を話してたら、初潮からずっと生理不順だったのに社会人になってもそれを放置してた自分にがっかりしてきました。

生理が止まった段階で、ピルという対処療法ではなく体質改善をすればよかったなぁって。鍼灸師さんが仰るには、私のように若い頃の生理不順で、病院で低容量ピルを処方されてそのまま生理が戻らないという患者さん多いんですって。

ヒアリングの結果、東洋医学の観点での私は、多嚢胞が原因で妊娠しないのではなく、そもそものホルモンバランスや自律神経、血流に問題があるのだろうと言われました。

そこでその日はまず骨盤調整をし、おなかの血流をよくして、卵巣に血液が行き渡るような鍼とお灸の治療をしてもらいました。
痛いのかなとビビっていましたが、全く痛みはありませんでした。

鍼灸治療
(c)Shutterstock.com

初めての鍼灸治療、終わってみての感想。

当初、鍼灸って目に見えた効果は期待できないのかなと勝手ながら思っていたのですが、施術が終わったあとの内臓がぽっかぽか具合にはびっくり! 10月も終わりの肌寒い日でしたけど、お腹の中からじんわりとあったかいのです。

あぁ、血流がよくなるとこんなに内臓ってあったかくなるんだ!って歩きながらまたもや感激してしまいました。

ゴナール様もMAX単位だし、鍼治療のおかげでお腹もポカポカだし、こりゃ来週の卵チェックは期待できるのではないか? とさらに浮かれて、肌寒い日に大きなパフェを食べて帰宅した今週の私なのでした。

夫のとの食い違いで改めて感じた妊活の苦労

妊活っていろんな難しさがあると前にも書いたけれど、パートナーとの合意形成も本当に難しい

それこそ私の妊活における一番の苦労は、精神的に不安定になること。そんな不安定な時にパートナーと話し合ったり、合意形成しないといけないことも苦労のひとつというか、精神衛生上よくないんですよね。

冷静に話し合いたいのに、意見が合わないとヒステリーになっちゃったり。

夫のとの食い違い
(c)Shutterstock.com

クリニックの待合室で、出勤前と思われるスーツ姿の旦那さんと奥さんが手を握りあいながら、何かの結果待ちをしている姿を羨ましく思って、旦那さんにあたっちゃったり。

しまいには「精子だけちょうだいよ! 人工授精してくる!」とか叫びそうになったり。。。

私が思うに、やはり男性と女性の違いもある上に、人それぞれがそれぞれに価値観があるのが生殖医療。だから互いの価値観を認め合いながら、落とし所を見つけていくしかないです。

そうしないと、夫婦ふたりの子どもが欲しかったはずなのにあっという間にふたりがバラバラになってしまいます。本当に妊活って難しいですよね。

つづく

これまでの記事:妊活日記1〜27はこちら

※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

初出:しごとなでしこ

Hana 33歳兼業主婦ライター

広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。

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