【33歳の妊活日記-27】by OLライターHana
バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。
さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。
自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。
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#27 ゴナール注射で効果出ず…院長の診察で次の手が発表された
排卵誘発剤クロミッドでは効果出ず、自己注射ゴナールを開始したhana。自己注射をすれば排卵するであろうと期待していたものの、なんと2週にわたって効果出ず。
結果、ゴナール様の容量を50単位から75単位まで増やすことになったのでした。まぁ3週目にもなると自己注射自体は手慣れたもので、若い頃に勉強したら看護師さんもいけたんじゃねと? と調子にのれるくらい、時間のない朝でもさくっとやれてしまうようになりました。(看護師さんのお仕事はこんな注射だけではないから、冷静に考えたら無理ですけどね)
そして注射の頻度は今までと同じく一日置き、75単位ずつ注射し、翌週も卵の大きさチェックに病院に行きました。
いつもの通り、診察室に呼ばれエコーを先生と見ます。この日は久しぶりの院長先生の診察でした。
(今週のたまごはどうや!? お腹が腫れてる感じもするし、成長してるんとちゃうか? そういえば、院長先生久しぶりだわ。院長先生に診てもらった初診から全く状況変わってないけど、先生なんていうかしら?)
院長『あーーーー。ダメだダメだ。ぜんぜんちっちゃいのばっかりだ。これはもう人工授精かなぁー』
Hana「え!! Σ(‘◉⌓◉’)」
一瞬でエコーの診察は終わり、話を聞くために院長先生の診察室に呼ばれました。
院長「なかなか卵胞が育っていないですね。あなたはかなり強い多嚢胞なのかな。あまりダラダラ治療をしても仕方ないので、ここでゴナールをマックスの単位150まで増やしましょう。さらにゴナール150単位を3回やってみて、卵のサイズに変化なければ、hmg注射をしてみましょうか。それでもダメなら早めに人工授精も視野にいれてともいいかなと思います」
ちなみにhmg注射とはゴナールと同じような排卵誘発の注射だそうで、ゴナールが効果が出ない人も、hmg注射に変えると効果が出る人がいるそう。ただ大きな違いとしては、hmg注射の場合、筋肉注射になるので自己注射はできず1日置きに通院になるとのことでした。
上司に妊活カミングアウトしておいてよかったーとホッとした瞬間でもあり、人工授精ということばにドキッとさせられた瞬間。
さらに院長先生はこう続けました。
院長「あなたはまぁ多嚢胞気味というわけだけど、卵巣にたくさんの小さいたまごがあるんだよね。こういうふうに薬の効果が出づらい体質だと、もっと強い薬を打つことになる。でもその強い薬を打つとどうなるかというと、たくさんあるうちのどれかひとつのたまごだけを育てるわけにはいかないから、卵巣の中のたまごが一斉に育ってしまうというわけだ。つまり、今の調子でいくと、双子とか、いや三つ子とかまぁそれ以上の多胎になる可能性が否定できないかな」
三つ子 Σ(‘◉⌓◉’)
それ以上の多胎 (°_°) を否定できない。。。
その瞬間、私の頭の中に、魔法使いサリーちゃんのよしこちゃんの三つ子の弟が現れた。
(あぁ、よしこちゃんの弟の三つ子の名前なんだっけ? “トン吉”?? あとの2人はなに? “ぽろんちゃん”と“かぶ”は双子ではないわよね? あら? 私のこのイメージはサリーちゃんじゃなくておそ松くんじゃない! てか、おそ松くんはさすがに無理目よ!)
だめ!
先生の話を真剣に聞いて、色々考えないといけないのに、なぜか多胎のアニメイメージ脳内検索が止まらない! 人工授精のこともっと聞かなきゃいけないのに!
そんなわけで、この日はせっかくの院長先生の診察だったにも関わらず、うっすら人工授精の提案をされていたにも関わらず、多胎のイメージ脳内検索が止まらず、特段質問もできずに帰りました。
けれど、このイメージ検索のおかげなのか、その日はたまごが育っていなかったに加え、人工授精も提案され、院長先生には不妊治療工程表のたまごサイズ記入欄に“小さい‘’とだけ書かれたけど(笑) 落ち込みはありませんでした。
バカかもしれないけれど、多胎の可能性という院長先生のことばが嬉しかったんですよね。
私は妊娠できないんじゃないかと日々悩んでいたけれど、妊娠できないどころかこの不妊治療で一度に何人も子供を授かれる可能性があるの!? なんて期待に満ち溢れて、次の一週間を過ごすことができました。
正直、私は多胎でもよいのです。たしかに三つ子以上は育てられるのか不安だけど、赤ちゃんがほしいから2人も3人も一気に自分のところへきてくれるなんて嬉しいことこの上ないのです。
そうして、私は双子ちゃんなのかな三つ子ちゃんなのかななんてことを考えながら翌週も自己注射に励むのでした。
ちなみに私と同様の症状で不妊治療をしていると多胎の可能性を病院から言われることもあると思います。私はこの時、双子なのかな、三つ子なのかななんて浮かれていましたけど、あとから調べると多胎妊娠は妊娠時のリスクや経済的な負担などもあり、だから先生は先に話して反応を見てくれていたようです。私の場合は、妊活している身としては、シンプルに嬉しいニュースでした。
ただ多胎は絶対に避けたい場合はそれを考慮した治療もしてくれるみたいなので、気になる方は早めに相談してもいいのかなと思いますよ。
つづく
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※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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初出:しごとなでしこ
Hana 33歳兼業主婦ライター
広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。