ランスタッド株式会社が20歳~69歳のビジネスパーソン1,800人と20~29歳までの2019年新卒入社内定者100人に、日本国内の労働者意識調査「ランスタッド・ワークインサイト」の「理想の上司と職場環境に関する調査」を実施。ビジネスパーソナルと内定者のギャップはあるのでしょうか?
ビジネスパーソンと新卒内定者が思う「理想の上司像」
■上司の年齢は、両者「同い年」か「年上」がいい!
まず、「上司の年齢の希望」を聞いてみると、ビジネスパーソン、内定者ともに「同い年もしくは年上がいい」(ビジネスパーソン:89.4%、内定者:96.1%)と回答。
「年上がいい」と答えた理由は、両者ともに1位が「自分よりも経験があるから」(ビジネスパーソン:53.4%、内定者:80.4%)、2位が「年上からの指示のほうが受け入れやすいから」(ビジネスパーソン:44.3%、内定者:60/8%)に。「それが社会の通例だから」(ビジネスパーソン:7.8%、内定者:14.4%)は、意外にも内定者がビジネスパーソンの約2倍の割合となりました。
■上司の性別は、「男性」を求める傾向が根強い
次に、「上司の性別の希望」を質問したところ、両者ともに半数以上が「性別はどちらでもいい」と回答していましたが、男性上司を求める傾向が根強いことがわかりました。
男性上司がよい理由では、女性ビジネスパーソンの1位は「なんとなく同性の上司が嫌だから」(32.3%)、2位は「同性よりも頼りになりそうだから」(31.6%)に。
一方、女性内定者では、1位「同性よりも厳しくなさそう」(58.3%)のほか、「職場でもときめきを感じたい」(25.0%)が挙がり、働いているからこそ分かるリアルと、あくまでも「理想」を描く感情論とのギャップがあることが明らかになりました。
■上司に期待することとは…?
調査結果では、両者ともに「人として尊敬できる」(ビジネスパーソン:53.7%、内定者:66.6%)が1位でしたが、2位はビジネスパーソンが「決断力がある」(45.1%)、内定者は「仕事への熱意がある」(33.3%)に。
また、上位ではないものの、内定者は「プレーヤーとしての能力に秀でている」(24.7%)「自分の目指したいロールモデルである」(23.8%)と答えた割合がビジネスパーソンに比べ10%以上多く、ここでもビジネスパーソンと内定者でギャップが見られました。
ビジネスパーソンと内定者で求めることや期待することに大きな差はないものの、少ながらずギャップがありましたね。とはいえ、入社の前、内定者と同じ考えを持っていた人も多いのでは?
当時抱いていた感情を忘れずに後輩に接すると、理想の上司になれるかも。
調査/ランスタッド株式会社
初出:しごとなでしこ