1:選挙の話をしたら日本と世界の話がごっちゃに(あーちゃん・30歳/秘書)
「先日、結婚を見据えた付き合いをしている彼氏を、私の両親に紹介したときのことです。彼は大学は出ているものの勉強が好きではない上に、自分を大きく見せたくてイキがることもある人なので、心配はしていたんですが…。
私の父が政治オタクなために、食事中に選挙制度についての話を振ったら、彼は知ったかぶりで相槌を打ち、挙句には『日本の“大統領”は〜』とか『日本の“共和党”って〜』とか一方的に語り出す始末。後日、父から結婚を猛反対されたのは、言うまでもありません…」
選挙制度については日本と世界の違うくらいは一般的な教養の範囲。義務教育でも習っているはずですが、興味がないと忘れてしまうのかも…。
2:目上の人にお礼のメールが書けない彼(みみこ・35歳/サロン経営)
「5歳年上で同棲中の彼は、職場では、それなりのポジションにいる人物。この頃は、私の恩師夫婦と家族ぐるみでおつきあいをするようになって、彼に立派な誕生日プレゼントが届いたんです。そんな場面で、彼が書いたお礼メールを見て、ビックリ! 目上の恩師に送るメールなのに、上から目線や非常識な表現ばかり使っていて、正しい敬語も少なく、まるで中学生の作文のようでした。
いただいたのは高価なジュースミキサーだったんですが『みみさんもお礼を言っていました』とか『僕は、お野菜が大好きなので嬉しいと思いました』とか『あなたと出会えたことは、有意義だと思っています』とか『いつも、あんなに美味しいお店を知っていて、すごいですね』とか…。いったい、誰に向けて書いてるの? 状態。
日頃からおかしな言葉の使い方をすることがあって、ネタかと思っていたら、本人は常に、大真面目だったみたい。ビジネスメールはそれなりに書けるみたいだけど、あまりの教養のなさに愕然でした。事前に『これでいい?』って聞いてくれただけ、マシでしたが。ええ、もちろん全て、私が代筆して書き直しましたよ!」
恩師など目上の人にプライベートのメールを送るとなると、伝統的な文体が無難。ビジネスメールの書き方は心得ていても、こういったシチュエーションでは、教養のなさが露呈してしまいがちかも…。
■3:漢字の読み書きがほとんどできない(かえでっち・29歳/PR)
「今って、パソコンとかスマホの変換が進化しているから、まったく気づかなかったんですけど…。この前、共通の友人が渡米することになり、みんなで色紙を書くことになった場面で、彼氏の読み書き能力の低さに唖然としました。
簡単な漢字も書けなくて『活躍』とか『感謝』とかのよく目にする文字ですら、形がめちゃくちゃで…。彼は『今の時代は、漢字が書けなくても仕事できるから』って開き直っていて、そんな姿にさらに幻滅でした…! こんな本性、知りたくなかった」
スマホやパソコンの変換が優秀なので、漢字を書くときに「はて?」となってしまうのは、現代人のあるある。しかしあまりにも書けない字が多すぎると、恥をかく場面もそれなりに多そうですよね…。
教養は一朝一夕では身につかないだけに、その人の半生を物語っていることも。普段は気づかなくとも、ちょっとした場面で露呈してしまうのも「あるある」ではないでしょうか。
初出:しごとなでしこ